RTA置き場   作:トウカ

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第四幕

 マフィアへの道は厳しいRTA、はーじまーるよー!

 

 かてきょーがやってきてからというもの、能力の伸びが著しいですね。流石です。RTA的に大助かり。原作で指導やアドバイスをして教え子を強くした描写があるキャラに見てもらいながら鍛錬するとこの通り、能率が素晴らしい!

 いやー、かてきょー様様やな!(ごますり)

 

 難点があるとすれば、かてきょーは紛れもなく赤ん坊なので早朝のターンだとバフはかからないことでしょうか……。すぴーすぴー。

 

 あ、リビングにアホ牛がいますね。どうやらAGI鍛錬中にやってきた模様。

 アホ牛は保育士の気分で接していれば大丈夫です。はっはっは、元気だねぇボク。

 アホな行為をやらかしたら写真に収めておきましょう。十年後アホ牛によく効きます。

 十年という歳月の重みを味わうがいい。

 

 伊達男の羞恥に染まる顔はたまんねぇなぁ、おい! ケツ出せよ!(ホモ並感)

 

 ボス候補が二人だと十年後アホ牛のこちらへの呼び名が変わります。 ネタバレ いくない からね ! 関係性によってなんて呼ばれるか変化しますけど、出会ったばっかりなので普通に愛称の前に若きがついてるだけですね。ツナ缶も同様に。

 

 

 中小マフィアであるボヴィーノファミリーがどうやってかてきょーの現在位置を把握しどういう意図でアホ牛を送って来たのかと言えば、門外顧問に頼まれたからです。

 

 門外顧問とコミュると分かりますが、雷の守護者の人材を探している時に耳にしたアホ牛の体質の噂からドン・ボヴィーノにコンタクトをとり、次期ボンゴレ十代目幹部になれる( か も )と裏取引を交わしています。

 本人は何も知らずノコノコ日本までやってきました。

 

 手榴弾を筆頭に多種多様な、明らかに身分不相応な武器を持ってるアホ牛。

 十年バズーカが最たる例ですね。アホ牛はドンから使ってはいけないと言われたようですが、本当に使用不許可ならば最初から所持させるべきではありません。

 これはドン・ボヴィーノがアホ牛を通して未来のボンゴレボスに媚を売ってるだけです。

 世界で一番難しい言語ともいわれる日本語を勉強してたった一人で異国へ……と考えると、あのうざさも許せる気になる……ならない? そう……(無関心)。

 

 マフィアって汚い、ほんま最悪やで(建前)ナイスゥ!(本音)

 

 守護者がいないと立ち回りがままらないからね、しょうがないね。

 門外顧問はマフィアとして天才、夫として及第点、父親としてファッキューって、それ一番言われてるから。

 

 まあ、ぶっちゃけ、原作初期はマフィア漫画ではなくただのギャグ漫画、死ぬ気弾も火事場の馬鹿力を発揮するだけの扱いだったので、後に作り上げられた設定の様々な皺寄せが門外顧問に集まってしまっているだけだと思います。

 

 初登場のリング編はヴァリアーに振り回され、未来編だと実質死亡通知、継承式編では負の遺産を押し付けられ、虹の呪い編に至っては原作ファンからも、

 

『急に顔出したと思ったら、仲間を守りたい一心で今まで頑張ってきたツナに説教垂れんのか? ふざけんなよ駄目親父……何も知らない妻子を日本に残しておいてさぁ、ほんと虫の良い男……つうかなんでお前ボンゴレ継がねえの?』

 

 という風にヘイトが溜まっていった、とことん良いとこ無しの門外顧問。

 

 このゲームでは年代を一昔前にすれば青二才時代の門外顧問とも出会えるので、彼が味わってきた苦悩や試練、九代目との主従関係構築秘話、ボス候補の座を蹴り飛ばした雄姿、ママンとのラブロマンス♡など色々な側面を知ることが出来ますよ!

 全盛期の九代目がめっちゃかっけぇんだな、これが……(ダイマ)。

 

 

 アホ牛は少しすると故郷が恋しくてしくしく泣きだ……しました。ここぞとばかりに優しく接してあげましょう。ほーら、たかいたかーい! 強いぞ偉いぞアホ牛くーん!

 まだ五歳児、より正確には四歳児のアホ牛はボクシング部主将と同じくチョロインです。

 俺のものになれよ(洗脳)。

 

 あ? オレっちの愛人にしてやるだって?

 カスが効かねえんだよ(辛辣)。

 レズくんがお前のものになるんじゃない、お前がレズくんのものになるって全宇宙の法律で決まってるから!

 こ↑こ↓、テストに出ます。

 

 愛人を漢字で書けるようになってから出直してきな、ペッ!

 

 真面目に説明するとこのゲームはキャラと恋人関係にもなれますが、114514%の確率で休日になるとデートイベだの鍛錬中に差し入れイベだのクエスト達成で一々コメントしてきたり、ひたすら茶々を入れてくるようになります。

 

 恋人なんて、RTAを死ぬ気の覚悟で行っている我々からすれば、農家が丹精込めて野菜を育てている途中で現れる害虫と同等の存在です。来ちゃった♡じゃねえよ(殺意)。

 

 真実の愛に性別も年齢も関係ねぇ!!! とゲーム側が全力特急してるんで、年齢性別がゴチャゴチャしてても誰とでも恋人になれてしまいます。好感度管理には気を付けましょう。

 告白イベは絶対に起こさせねぇぞ……(鋼の意思)。

 レズくんは生涯独身ですよ(決定事項)。

 

 じゃあ風呂に入りましょうか。きっちり気力体力を回復しないと鍛錬できなくなります。

 からのアホ牛乱入。よくあることです。

 ……凄まじい速度でツナ缶が回収していきましたね。あいつあんなに早く動けたのか。

 

 

 

 おや、ニトログリセンマンが駆け足で会いに来たということはイベ発生です。

 ふんふん、ほーん、ええで!(高速理解)

 

 なんかツナ缶に野球バカが付きまとってるのが許せないらしいっスよ!

 ニトログリセンマンも不安よな。

 レズくん、動きます。

 

 入ファミリー試験に、イクゾー! というわけで並盛中。

 

 男受けのいい爽やかな笑顔で出迎えてくれた野球バカ。レズくんの身長に合わせて屈んで会話してくれます。やだ、これだから中身までイケメンは……(ぽっ)。

 ノンケにもホモにもモテモテの野球バカに、私がボスだときっちり分からせてあげましょう。

 崇めよ!

 

 笑って頭を撫でられました。でしょうね(冷静な見解)。

 

 ガミガミ言ってくるツナ缶をスルーしつつ試験に入る前に忠告をしておきます。

 これはゲームであっても、遊びではない(聖騎士感)。

 あ、ついでにレズくんも入ファミリー試験は受けます。クリアすればステあがるんで。

 

 三本の矢は折れないって毛利元就も言ってるからな!

 三人に勝てるわけないだろ!

 妨害を避けるのは個別行動で良いですが、最後の爆破では野球バカと一緒にツナ缶を助けます。

 

 はい、これでニトログリセンマンは野球バカを認め、野球バカからの好感度が上がり、ステも上昇する一石三鳥です。

 

 あれ? ツナ缶が足を挫いてますね。……しくっちまったか?

 おんぶは体格差的に出来ないので、しょうがないから保健室まで横抱きで連れて行きます。

 こうした細かい気遣いこそ好感度アップの秘訣ってわけよ。部下にするキャラには生まれたばかりの子猫のように接しないといけません。

 

 ツナ缶は今回家族になってしまった為、万が一仲間割れでもしたら面倒です。

 はあ、家族じゃなきゃなぁ……(屑運)。

 恥ずかしそうにしつつも普通に受け入れていますから、現状好感度に問題はありません。

 

 ん? なんですか、かてきょー。

 お前ら昔からこんな感じなのかって? レズくんとツナ缶がですか?

 ゲーム開始以前の関係なんて私には知る由がありませんが、この手の質問は答えた内容がそのまま真実に書き換わります。

 過去を……超えろ! そうだよ(便乗)。

 

 『ボンゴレの血』オンで未来編開始までにツナ缶の好感度を一定以上まで上げておくと、マフィアになりたくないあのツナ缶がマフィアになってまでも主人公を支えてくれます。

 未来の世界でどの役職についてるのかはランダム要素が入ってるので分かりませんが、ツナ缶の潜在能力はとんでもないので、未来編の戦力確保の為にも好感度は上げておきましょう。

 

 今回はここまで、御視聴ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あのボンゴレの次期ボス候補たちが日本人で、しかも自分と同い年、或いは年下だと知って酷く驚いたのを覚えている。

 ボンゴレ一世の血を引いているなら純粋な日本人ではないのだが、何代も日本に住み続けたのなら伊系人ですらなく最早日本人と呼んでも差し支えないだろう。

 

 日本人の血が四分の一入ったクォーターであるオレですらマフィア連中は軽んじて鼻で嗤ってくる。幾ら天下のボンゴレボス候補だろうと、浴びせられる風当りが更に強いものになるのは分かりきっていた。

 

 マフィアにとってもオレにとっても日本は弱さの象徴だ。暗殺された日系人の母を思い出す。

 一瞬感傷に浸りかけてしまい、勢いよく首を振った。ボス候補の実力を確かめよう。

 

 リボーンさんの伝手でスクオーラメーディアへの転入手続きをしてもらい、同じ場所にいる男から先に接触するかと考えたその時、電話越しにこんなことを言われた。「ボスをやる気なのは妹の方だぞ」……嘘だろ? どうやら、同い年の兄はダメダメでボスになるつもりはなく、年下の妹は成績優秀でボスになるつもりらしい。

 

 暫く悩んだが、最終的に年下のボス候補に会いに行くことに決めた。

 スクオーラエレメンターレには本当にチビしかいやがらねえ。挙句、胸には本名が書かれた札が括りつけられてる。本当に平和ボケしている国だと思った。

 

 

「おまえみたいなガキを10代目にしちまったらボンゴレファミリーも終わりだな」

 

「……? お兄さん、マフィア関係者ですか?」

 

「オレはおまえを認めねぇ、10代目にふさわしいのはこのオレだ!!」

 

 

 そこから先は、怒涛の展開だった。

 ぽやぽやした外見に反し鋭い反射速度でオレが投げるダイナマイトを回避する。回避が間に合わない時は地面に落ちている小石を蹴り上げてダイナマイトを吹っ飛ばす。

 数を二倍に増やしてもボス候補は表情一つ変えやしない。オレの攻撃に対処し続けた。困ったような顔をしながら、余裕のある動きで。

 

 

「ボンゴレのボスには私がなります、まだまだ未熟ですが……」

 

「ざっけんな! おまえ避けてばっかじゃねえか、とっとと反撃の一つでもしやがれ!」

 

「いいえ、お兄さんは私の部下にすると決めたので、怪我はさせません!」

 

「あぁ!?」

 

 

 ムキになったオレはダイナマイトを三倍にまで増やして攻撃しようとした。だが、量が多すぎたらしく一つだけダイナマイトを落としてしまい、咄嗟に拾おうと腕を動かしたせいで結果的に全てのダイナマイトが地面に転がった。ああ、クソッ! なにやってんだ!

 

 自滅で死ぬ。なんて情けない終わり方だ。そう自分を嘲笑ったその時。

 

 

「危ない!!」

 

 

 あのボス候補が凄まじいスピードで勢いよく駆け込んで、気が付くとオレは空を見上げていた。

 脳味噌が現実から置いてけぼりを食らう。数秒間広々とした大空を見つめて、遠くから派手な爆発音が響き渡って漸く理解に追い付いた。あ、オレ、生きてる?

 

 仰向けのままでいたオレの視界いっぱいにボス候補の顔が現れ、慌てて起き上がった。ひょこっ、という効果音が聞こえた気がする。

 爆心地が少し離れた場所にあった。ボス候補はオレに正面衝突する形で突っ込み、そのままの勢いで後方に吹っ飛んで爆発から逃れたようだ。つまり……オレは、この人に救われたのか。

 

 

「だいじょうぶ?」

 

「ハッ! すみません――御見逸れしました!!! あなたこそボスにふさわしい!!!」

 

「ありがとう、嬉しいです。お怪我は?」

 

「10代目!! あなたについていきます!! なんなりと申しつけてください!!」

 

「え? 部下になってくれるんですか!?」

 

「はい!!」

 

「えっと……それじゃあボス命令。私の為に死ぬことは禁止」

 

「了解しました!! …………へっ?」

 

「小指出して」

 

 

 何が何だか分からないまま、10代目に言われるまま小指を差し出す。10代目の小指と絡まれ、上下に揺れる。小さくて柔らかい手の感触に動揺してしまい、あわあわと口を動かした。

 

 

「ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本のーます、ゆびきった!」

 

「あ、あの、10代目……? これはいったい……?」

 

「んー。お兄さんはなんというか、何時の間にか勝手に命を賭けて死んじゃいそうな気がしたから……あのねお兄さん、私の部下になるなら、私の為に長生きしてね」

 

 

 10代目の言いたいことはよく分からなかったが、ともかく、絶対に長生きをしようと思った。

 きっとオレは生涯、10代目と出会えたこの日の出来事を忘れることはないだろう。

 オレはこの方に全てを奉げるのだ。

 

 

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