後書きに出展とキャラ名乗せてみる
二人の少女がブラウン管テレビを前にして白いティーテーブルを挟んで紅茶を一口飲み、こちらを向く。
その容姿の特徴は同じで、腰辺りまで伸びたきらめく金髪、頭の装飾にカチューシャを付け、青いエプロンドレスに身を包む少女。
それでもその雰囲気は聖と邪と言えるほどに真逆の二人。
「はじめまして、そしてこの度は『おっさん憑依でヒャッハーLORD』をお読みくださりありがとうございます。AliceSoft出典の『アリス』と」
「はじめまして、そしてようこそ。何をしているのかわからない人たちへの説明役のもんむすくえすと~負ければ妖女に犯される~及びもんむすくえすとぱらどっくす出典の『黒のアリス』よ」
自己紹介を終えると二人ともこちらに向かって椅子に座ったままお辞儀をする。
「ところでここはどんなコーナーなのでしょうか?」
「ここは巻と巻の間、合間に疑問に思ってる人に説明するコーナーよ」
黒のアリスは紅茶を一口含み優雅に飲み込む。
「なるほど、それではお便りいってみましょう。まずは一話目でアルベドさんとシャルティアさんが入れ替わっていることへの質問ですね」
黒のアリスに対してもう一人のアリスを白のアリスと呼ぶとして、白のアリスは一番上の手紙を取り中身を読み上げる。
「これは作中でも説明されてるけど、『何故シャルティアなのか』を説明しましょうか。まずはアルベドの構成タイプはタンクと呼ばれる構成になるわ。これはパーティー内の盾役で『攻撃を受けるためのスキル構成となる』ことが多いわね。純戦士型が最も効率的なのだけど作品によってはVITプリと呼ばれる人がなることもあるわね」
「なるほど、HPが多くて防御力の高い人がなるんですね」
うんうんと白のアリスは頷いていく。
「反面他の能力は期待ができないわ……特に索敵なんてまともにできるのかしら?」
「クトゥルフTRPGで言えば聞き耳や目星に全く振ってない戦闘特化キャラクターなんですね。アルベドさんは」
「そうね。それに対してシャルティアは……これはちょっと否定的なことを言っておくわ。ガチビルドで組まれているという説明があるのだけど……」
「どうかしたのですか?その言葉の通り『本気なビルド』なんじゃないんでしょうか?」
黒のアリスの言葉に白のアリスは首をかしげる。
「否定的になるのはね、近接戦闘と魔法威力、速度の両立ができるようにすると普通のMMOでは『中途半端』になることなのよ」
「あー……確かベルリバーさんの説明にあるようになるんでしたか」
「えぇ、もし本当にそのビルドだけで『上の下』の実力を持てるなら、戦闘職はほとんどそのビルドになるんじゃないかしら?ということね。とシャルティアのビルドに関してはこのくらいで置いておきましょう、本題はそこではなくて種族だから」
「確かヴァンパイアでしたよね?それが交代の理由なんですか?」
「正確には『アンデッドという枠組みの中のヴァンパイア』ね。アンデッドの特性、説明として死者ゆえに生者を発見する能力が高いことが多いわ」
「でもでも、生者を憎むことが多いんですよね?もしかしたら生き残りを殺しちゃうことだってあるんじゃないですか?」
黒のアリスはくすくすと笑いながら白のアリスの疑問にも答える。
「それこそ、『忠義の心で私情を殺せ』なんて一喝すればすむことよ。特に忠誠受け取ってもらえてないんだから。とりあえずアンデッドの特性で探させるために入れ替えたのよ」
「アウラさんじゃダメなんですか?あの人はレンジャーですよね?」
「アウラは動物を頼りにするテイマー型よ。モンスターだらけじゃ人間は安心できないし、広域索敵ができるのならやはり外に配置しておく方がいいわ……ツアーには気が付けなかったけどもね」
「ほへー、あの短時間でいろいろ考えてるんですね」
感心したようにうんうんと頷きながら次の手紙を手に取る。
「次はこちらの『教育しないで叱るのは何とも』といったものですね」
「それに関しては端的過ぎて『どこ』を指しているの分かり辛いところなのよね。叱ってる部分はシズを伴って宝物庫に行く際のアルベドの申し出、次にニグレドの階層守護者たちの首を取ってきます宣言、次はアルベドの交代時、最後にセバスの護衛が発言……辺りかしら?」
「えーと、後はエンリさんにおもらしさせちゃった時でしょうか」
「あれは完全にブチ切れモードよ」
「原作でフォーサイトにしていたような感じですか?」
「そうなるわね。そうなるけど、原作でのアインズ・ウール・ゴウンとこの作品のアインズ・ウール・ゴウンは在り方が違うかもしれないというのは頭の片隅にでも置いておいてちょうだい」
白のアリスはその言葉に顎下に人差し指を押し当て視線を上にあげながら原作とこの作品の違いを探していく。
「確か原作の方は悪のギルドと呼ばれて色々な人に恨まれていた、でしたっけ?」
「えぇ、そうよ。そこはこの作品でも同じように扱われているけど、妨害に悪辣な挑発、卑怯もどんとこい、恨まれて当然という行動をしていたであろうというのが原作の方ね」
「でもこの作品だと人助けをメインにしていたんですよね?どうして恨まれるんですか?」
「これは原作でも語られている『異形種狩り』というPKが横行していたのが原因ね。運営側がPKを推奨しておりしかも異形種のPCを一定数狩ることで得られる人間種独自の職業があるそうなのよ」
「それって普通に異形種をやる人がいなくなりませんか?その異形種でないと嫌だという人でもなければ、それにユグドラシルにも拘る必要は無い筈ですよね?」
「そこは諦めなさい、多少無茶でもそれで押し通すのが原作リスペクトよ」
黒のアリスは汗を流しながら紅茶を飲む。
「ま、まぁ……とりあえずこの作品でのギルド方針として『弱者救済』を第一に行っていたと思って居てちょうだい。異形、人間問わずに、ね」
「それは確かにサトルさんも怒りますね。『友人と今までしていたこと』を真っ向から否定する行動をしているわけですし」
「次はニグレドのシーンね……でも普通にサイコパス、殺人狂、暴君扱いされれば叱られるのは当然ではないかしら……」
「軽い不手際をしました、死んでお詫びを、ですからね」
「僕たちの命が軽いのもあるのでしょうが、次に活かす気がないとも取られるのよね」
「次はアルベドさんのところですか?」
「これはひどく簡単よ。目星や機械修理がほしいのに一緒に居たいからと戦闘特化が来ようとした、ですもの。ほしい能力持ってないなら外されるのは当然ともいえるわ」
「……真面目にしてる人たちからキックされても文句言えないですね……」
「セバスはあれね……戦場の戦医に救命行動中に護衛につこうとした兵士扱いね」
「戦争映画だとたまに出てくる野戦病院の手の空いてる人なら護衛でも使うシーンですね。二人にとってのどっちを優先するかという対比にもなりますし」
「後は叱っているというよりも呆れてたりしてるシーンじゃないかしらね」
「次は、一巻の時点で離れてしまった人が多いシーンですね。ツアーと会話していたら唐突に鎧の狂戦士と戦闘していた……これ見せられてもわからないんですが?しかも7話で説明するといわれてましたがそのあたりは特にないですし」
「えぇ、えぇ、このシーンはね……どう足掻いてもサトル君とおじ様じゃ説明できないから説明が『ない』のよ。どういうことかVTRを見てみましょう」
テレビの起動音と共に画面に光が走りその時の映像がノイズ混じりに映し出される、白銀の騎士と会話しているローブを纏った青年、その後ろに控える三人の姿も明瞭に。
唐突にシーンが変わり鎧の狂戦士と剣を打ち払うローブを纏った青年、その後ろで倒れている女性を守る白銀の騎士と攻める隙を狙う守護者たちの姿。
「……あの?」
「あら、どうしたのかしら?」
その映像を背後にしながら黒のアリスはにやけ顔を隠さずに困惑する白のアリスを見る。
「何も映ってないんですけど!?」
「そう映ってないわね、映せるわけがないわよね?『存在しなくなったシーン』なんて、文字通りに削り消された時間帯だなんて」
「はいー!?」
「違和感に気づけたのすらおじ様だけ、それも状況を把握してしまうほどに『それが当たり前』にされてしまったのよ。『どうしてこうなった』正にその通りなの。その混乱のせいで致命的な失態をしてしまっているのも仕方がない事よ」
「……これはちょっと敵が強すぎませんか?」
「其処はしょうがないわ、ユグドラシルはMMO、どこまで強いキャラを創り出そうともそれはただの『多少強いその他大勢』『レベル100の一般人』それに対してコンシューマーの主人公たちは『主人公』を言う補正を得て『英雄』とか『勇者』とか……そう『超人』という枠組みに組まれることになるのよ」
「なるほど、こちらのランス君みたいな感じですね。あの人もどこまでもレベルを上げられるというバグ的存在ですし。同じ条件、同じレベルだとユグドラシルのプレイヤーさんはほぼ負け確定なんですね」
「ラスボスがラスボスだもの、ただの時止め一発で終わるとか興ざめでしょ?むしろ得意げに時止めたのを真正面からぶん殴るくらいしてほしいのよ」
「ひどい理由ですね」
「でも私が居るのもそんな理由よ。ぱらどっくすじゃ時止めてる最中も戦闘できるんだから」
「でもサトルさんはツアーさんとの後のガゼフさんとの会話があるっぽい事覚えてませんでしたっけ?」
「それの内容は語られてないでしょう?それが『整合性が取られた状態』なのよ、時が消えたことへの矛盾と違和感を感じないようにね」
「うん、えげつないです。次はニースさんに関してです。名前だけなのか割と多いですね」
「それね……ドラクエシリーズはナンバリングタイトルがあること、進化の秘宝や太陽の石っていうアイテムがあるくらいしか説明してないわ。現在も有名だから質問が来なかったんでしょうけど、ロードス島戦記もアニメ化されたり、ソードワールドも人気があったのだけどね」
「ディードリットさんは有名そうですよね、多分最近のエルフのモデルになったキャラクターでしょうし」
「それと先に大体の性格を出しておいたムジナね。こちらも説明は求められなかったわね」
「本当に読者さんが何を知っていて何を知らないのかはわからないのですよね」
「出典の紹介なんてこんなメタ的な部分でしかできないのよ……作中で紹介しないのか?なんて思われるでしょうが、『鈴木 悟』も『オーバーロード』という作品のキャラクターだってことは忘れちゃ駄目よ。その為に禁句になってるんだから」
「あー……あのシーンはその為でもあるんですねぇ」
「そうね。せめてそのくらいは気が付いてほしいものね」
「えっと、後はニースさんや鎧の狂戦士さんがいる理由がわからないというものです」
「……え?村人が村に居るのは普通でしょ?王室に村人が我が物顔で居るとなれば違和感しかないけど……漆黒の剣が冒険者組合にいるのにも理由なんて特に問わないでしょ?」
「生き返らせてみたらたまたまニースさんだった、というだけですしね。鎧の狂戦士さんもわかりやすいですよね、あれだけいる理由連呼してますし」
「違うわよ。狂戦士がいる理由は、最後こそちょっと大規模になっちゃったけどあの結果を出させるために行かせたのよ。私が」
「え?ええ?」
「突撃させなければどうなるか?ガゼフの辛勝から天使召喚、サトル君乱入で人の最強と言っても~なんてこの世界なめるもの。ちょっとお灸据えて、ついでに双方生き残らせて、ツアーとも仲良し、ほら……どっちの結果がいいかしら?」
「え?でも鎧の狂戦士さん強いですよね?サトルさん逃げてたらどうしてたんですか?」
「そんなの決まってるじゃない。原作でも言ってるでしょう?『死は慈悲である』壊れるまで遊んであげるわよ……記憶を引きずり出し尊厳と拠り所を犯し、搾りかすにして最後の望みの僕たちを踏みにじってあげる……役立たずのガラクタに存在理由はないもの、臆病な壊れた玩具に興味はないの」
「わぁーお……流石はラスボス一歩手前の方が言うと恐ろしいですね……お手紙はこのくらいかな?」
「そうみたいね」
「最後に二巻からは更にカオスになりますが頑張ってついてきてくださいね~」
「ではまた会いましょう」
出典 オーバーロード:
モモンガ
鈴木 悟
たっち・みー
ウルベルド・アレイン・オードル
死獣天朱雀
ぬーぼー
二式炎雷
ペロロンチーノ
ベルリバー
やまいこ
フラットフット
ぶくぶく茶釜
獣王メコン川
武人建御雷
源次郎
アルベド
シャルティア・ブラッドフォールン
コキュートス
アウラ・ベラ・フィオーラ
ガルガンチュア
マーレ・ベロ・フィオーレ
デミウルゴス
ヴィクティム
セバス・チャン
ニグレド
パンドラズ・アクター
ユリ・アルファ
ルプスレギナ・ベータ
ナーベラル・ガンマ
シズ・デルタ
ソリュシャン・イプシロン
エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ
ルベド
ピッキー
エンリ・エモット
ガゼフ・ストロノーフ
ニグン・グリッド・ルーイン
ロンデス・ディ・クランプ
ツァインドルクス=ヴァイシオン
スヴェリアー=マイロンシルク
オムナードセンス=イクルブルス
ケッセンブルト=ユークリーリリス
ザラジルカリア=ナーヘイウント
バルブロ・アンドレアン・イエルド・ライル・ヴァイセルフ
出典 ロードス島伝説:
ワールウィンド
ニース
ラフィニア
出典 もんぱら:
鎧の狂戦士
アリスフィーズ15世
出典 隻狼:
ムジナ
とりあえず名前が出たのはこのくらいでしたっけ?抜けがありましたら感想でよろしくお願いします。ではでは