第三波とかマジ勘弁して
鈴木さんが身体の主導権を握ってる間、俺はいつもの部屋からその風景を見ていたのだが唐突にその部屋にノックの音が響き、前のように何もなかった壁にドアが浮かび上がり開かれる。
「ハロハロー、元気してた?部下S君」
「当然のように返事待たずに入らないでくださいよ、えー……L様。ところで今度はどうしたんです?」
L様というのがどういった存在なのかは鈴木さんから、他の世界を創り出した上に神や魔王といったワールドエネミーのような存在を生み出せる超級の化け物と聞いている。
「そうそう、喜びなさい!かわいい双子が居たから片方に神託与えて巫女にしたわ!」
「おー……いや!?何やってんだ!?L様ぁ!」
胸を張って言うL様に勢いで大きな声でツッコミを入れてしまう。
「でも必要でしょう?」
嗤いながら俺を見て言い放つL様。
「貴方は弱い凡愚だもの、目的もなく、目標もない」
それは玩具を見つけた猫のように残虐な瞳をしていた。
「人としての幸せ?苦痛なく生きていたい?それが目標とでも?」
心の奥底をほじくり出す様にわかりきっている表層を砕いていく言葉。
「知らないものを見たい、未知を解き明かしたい、冒険をしてみたい……平々凡々とした幸せを望んでいない。ほぉら、あなたが口にする望みとは真逆のあなたが居る」
心の底で燻ぶる願いを引き摺り出され、その願いを見てなおL様は嗤っている。
未知を知りたい、冒険をしてみたい、それはユグドラシルを始めたころの望みで今はリアルとなったこの世界では望むべきではない事。
それでも、楽しみではあったのだ。
だからこそ生活の基盤として冒険者という職を選んだ。
「だから、巫女を手に入れなさい。囲いなさい、それは貴方の標になるでしょう」
囁くように耳元に声が触れるようにすぐそばで喋られているように感じる。
「それが出来たらご褒美をあげましょう……それは必ずあなたに必要となるわ。そう……夜の性活で『アヒィッ!』しなくなるわよ!」
「あんた、マジで何しようとしてんだ!?」
L様のご褒美の話にどんなものがと思っていればあまりにもあまりな褒美の話をどや顔でするL様にツッコミを入れてしまう。
本当に何をしに来たんだ、この人は。
「冗談よ冗談。それと気が付いてるかしら?『彼は貴方に嘘をついている』」
手を口元に当てながらぷーくすくすとわざわざ声に出しながらも、最期にはこちらを剣呑な眼差しで射貫きながら、気が付いているかどうかに確認してきた。
「まぁ、言えないことの一つや二つくらいあるでしょ」
鈴木さんの過去や知っていること、わかった事、何を目的に動いているのか。
俺の答えを聞いて若干残念そうに演技をしながらもニヤニヤと目が笑っている。
「あら残念、もっと彼に執着するかと思ってたのに……うんうん、でもただのごり押しパワープレイや下らない八百長マッチポンプでつまらないことをしないみたいで安心したわ。つまらない、くだらない人生を私たちに見せるならこの世界もリセットしちゃおうかと思ってたし」
そんなことできるはずがない、と言えないだけの実力を持っている存在だとひしひしと感じられる人物が言うだけに恐ろしいと感じてしまう。
とんでもないことを世間話のように軽く言われているのに、世界を壊して作り直すことを飛んでいた蚊を叩き潰すような気軽ささえ感じられる。
『姉さんの裏切りものぉぉっ!!』
モニターから流れる唐突な怒声に驚き振り向けば、駆け出していく占い師の後ろ姿。
「あら時間切れね、それじゃまたねー」
そう言って手を振りながら入ってきた扉をくぐれば、霞に消えるように入ってきた扉は消えてしまう。
「はぁ……」
ため息を一つ付きモニターを再度見やれば視界がぶれて、また身体の主導権が俺に戻ってくる。
鈴木さんが嘘をついている、それは薄々感づいていたことではあるのだが改めて突きつけられた事実にはわかっていてもやはり心にくるものがある。
『鈴木さん、もし話せる時が来たら話してください』
『ふむぅ……ぶっちゃけ聞かなきゃよかった、と思えるものの方が多いと思うが』
話すことを渋られるが、それでも聞かないよりは聞いておいた方がいいと俺は思う、その思いはすぐさま翻されることとなるが、それでも聞くと選択したのは俺なんだ。後悔はちょっとしかない。
『L様みたいのが三名あの本通して俺たちを見てるのと、L様ほどではないがそれでも俺らが束になってもどうしようもないのが少なくとも二名追加で居るな』
L様が四人とミニL様二人を想像して、頭を抱えるどころか胃の辺りがキリキリと痛くなってくる。
L様一人でも手に余るというのに、さらに人数増えるとかどうしろというのか。
マーニャさんから妹さんの名前がミネアさんだと教えてもらい、もし他所で見かけたら声かけてあげてやって、と頼まれカルネ村に戻るのに漆黒の剣と一緒に行くことにした。
「でも良かったんですか?」
ニニャがこちらに依頼料として払ったお金のことを考えての言葉なのだが、これには知識の披露も含んでいるのでむしろ安いと思っているくらいだ。
「むしろあの値段でよかったのか、そっちの方が疑問なんだけどなぁ……ぺーぺーの冒険者になったばかりの俺達にベテランの漆黒の剣にレクチャーしてもらうんだから」
そんな話をしながら南門を潜っていたら来た時と同じようにソイヤウォーカーとすれ違う。
今度は目が合うことはなく、ソイヤウォーカーの背に乗っていた荷物?が無くなってその在りは初めて見た時よりも軽快そうだった。
「相変わらずよくわからない掛け声ですよね」
「ありゃぁ、神輿を担ぐときにかける掛け声でさぁ。添いや沿いやってなぁ……神様担いで連れ添い続いて行かせてください、一緒に居てくださいって意味なんでさぁ」
「ほほぅ、そのような由来がある掛け声なのですか……しかしクルマがあれば移動も楽になるのですがどこかに落ちていないですかね……」
エンリが疑問を声に出せば、ムジナがそれに答え、レゾさんがその答えに感心していた。
確かにクルマがあれば歩くよりも快適なのだろうが、しばらくはこうしてわいわいと騒ぎながらのんびりと歩いていく方がいい。
ゲートで移動してしまう方がきっと一瞬ですんで楽なのに、こうして多人数で他愛もない話をしながら目的地へと向かうなんていつ以来なんだろう。
もしも……もしも、鈴木さんが居なくて、あの本がなくて、人間の姿になれず、ナザリックのメンバーとばかりだったらこんな風に考えることはなかったのではないだろうか……あの忠誠の儀を思い出せばこうも気楽な旅路なんて夢のまた夢だったのではなかろうか。
レゾさんとノブナガが地図を見ながら道筋を確認して、ナシェルが背嚢を肩から引っ提げて皆を呼ぶ、テッドが酒瓶片手に飲みながら最後尾をどっしりと歩きながら、エンリとニニャが隣に居て……脳裏に浮かんだIFはどこまでかけ離れているのだろうか。
モンスターの報奨に使われる部位や、武具強化に使うことのできる部位もあるという話を聞きながら街道を歩いていれば、レゾさんとノブナガが地図を再度広げて首をかしげていた。
「こんなところに湖なんてあったかな?」
「いや、私がエ・ランテルに来た時にはなかったから……少なくとも十年前にはなかったはずだが」
そういえば、狂戦士との戦いで出来上がったこの大穴のこと忘れていた。
「来るときは(この大自然の中)エ・ランテルに向かうことで(景色見てて)忘れてたなぁ……すいません、この湖造ったの俺です」
俺の口に出した言葉にテッドを含めたこの湖を見ていないメンバーがこちらを見る。
「えっと、ですね……」
その目は何をした、と喋るよりも明確に圧を加えてくる。
「ま、まずは落ち着いてください!?カルネ村が襲撃にあったというのはレゾさんも知ってますよね!?その時に大穴ができてしまったんです……」
話してる最中にレゾさんが肩を組みながら腕を首に回して物理的に圧をかけてくる。
「ほぅほぅ、詳しく……この『垂直』に大穴を開けるようなことをしでかすような襲撃だったのか、詳しく聞こうか」
「レゾさん……あなたもたまに強い敵がいれば、吹き飛ばしているでしょう」
ナシェルが助け船を出してくれるが、それをレゾは一言の元に切り捨てる。
「私が作るのはクレーターで、このように底の知れない孔は作らない。そして、これだけのことを出来る力をサトルからは感じられない……」
これは文字通り何をしたのか、それを知ろうとしているのだろう……それよりもレゾさんの両目から薄っすらと真紅の光が漏れてるように見えるのは気のせいだろうか。
「俺もよくわからないので、違うかもしれないですけど。天使殺し?天使喰らい?とかいうのがスレインの偽装兵士を倒した後に、スレインの聖光法典というのが脱走兵としてその偽装兵を捕らえにくるのと、カルネ村だけじゃない周辺の襲われてた村の救援に来ていた王国の戦士長の部隊とぶつかったんです」
「なるほど……君はそれを止めようとしたのかね?」
何に納得したのか……俺にはわからないが鈴木さんも何も言わずに聞いているみたいだから、あの時に何をしていたのかを思い出そうとしてみる。
「確か戦士長の実力を見るために遠見の鏡で見ていたはず……あれだけの罠を張っていたのだから勝だけの戦力を集めていた、んだと思います」
「全然足りないな、ガゼフを本気で始末するつもりだったなら漆黒法典に火滅、聖光を加えて勝率が3割といったところか。だが、君は戦士長の部隊も見ていたはずだが?」
そう言われはたと気が付く。
それに気が付いてしまえば手で口を塞ぐ。
俺は見ていたはずだ。レベル100の俺からすれば柔らかいとはいえ、それでも存分に
「ならそうしたのは、その後に現れた何者か?」
「いや、違う……あれは純然な戦士だった。ならそういったことはできない筈……後ろで糸を引くのがいる?」
『黒のアリスが確かに糸を引いていたが、目的は軌道修正だ。冒険者組合で時間停止させて接触してきた』
時間停止の対策はしているはずなんだけど、組合の中で接触したのなら俺も見てる筈だから……ユグドラシルの物とは違うのかもしれない。
「ふむ、そういうことか……なら目的は、違うか……」
レゾさんは回していた腕を放し、腕を組んで考え始めてしまっていた。
それを見てノブナガさんが話しかけてくる。
「ありゃ、レゾ君考えこんじゃったか。こうなると長いからねぇ……エンリちゃんから聞いたけどこっち側から来たんなら今度はこっちから回ってみようって話になってるよ」
左手で俺たちの来た方向を、続いてこれから行く方向を指し示す。
「レゾさんは良くこうなるんですか?」
「たまに、ね。普通ならどうでもいいと深く考えないようなことなんだろうけど……『僕達』がどうしてこうして生きているのか?って考えたことがあるかい?」
「いや、そんなことを考えたことは……」
「また難しい話をしているんですか?」
進む道が決まりそれぞれに荷物をもって……エンリたち女性陣の荷物は俺の
「そこまで難しい話はしてないかな。レゾ君は難しく話すかもしれないけどね……多分これから起きるだろう事を探ろうとしているんだと思うよ。サトル君のあれだけの話からね」
ノブナガはそれに苦笑しながらレゾさんのしていたことを簡単に説明してくれる。
デミウルゴスが頭がいいという設定だけど、これレゾさんの方が頭いい感じなんじゃないかな。
「(俺には『生きている理由』なんてのはわからないけど、『生きていたい理由』はただ死にたくないから、『皆と歩んでいきたい』に変わったんだよな)」
歩きながらノブナガさんにかけられた言葉を考えてみると、問われたこととは違うが今の自分というものを見直す言葉でもあった。
それは覚悟を改にするものであり、それは俺の願いにも似ていた。
「レゾ君はどう考えてる?厄介事は起こるかな?」
「うん?多分エ・ランテルに戻ってくるころか少ししてからだと思うよ。パンツが破廉恥娘を捕まえたって言ってただろう?パンツが動く必要があって、且つ女性でその姿を好んでいるってことは法国の漆黒法典の何番だったか……番号はいいか、疾風走破とかいう子だ。法国が動く以上近く要らないことをしでかすのが相場でね、元法国のズーラーノーンが墓所に潜んでて法国から漆黒法典が動いた。まずエ・ランテルで有名なタレントのンフィーレア=バレアレを利用して騒ぎを起こした後に風花で拉致、救出を銘打って法国に引き込むといったところだろうね。エ・ランテルで騒ぎを起こすことで王国軍と帝国軍を動かしてエ・ランテルを帝国領に、一緒にガゼフで出てきて殺せれば重畳とか考えてるんだろうねぇ」
どれだけ考えてるんだろうかこの人は……それでもその作戦に穴があることに気が付いた。
「サトル君はその破廉恥娘が捕まったなら無理じゃないか?と考えてるんだろうけど重要アイテムさえ渡していれば、後は拉致するだけだからね」
「いえ、そっちではなく……ンフィーレア君が今エ・ランテルに居ないそうです」
「それでも帰ってくるだろうから起きると思うよ、予想から多少ズレは出るかもだけどね」
「うわぁ、伯祖父さんすごく先を考えてるんですね」
「ところでそのンフィーレアという子を知っているのかな?エンリは」
これはまだ見ぬンフィーレア君とやらに合掌しておこう……俺がされたようなことになるんだろうエンリの事になるとレゾさんの目が赤く光るのがすごく怖い。
大穴が今まであった街道というか畦道?とりあえず街中のようには舗装されていない道が消し飛ばしている為湖の近くをのんびりと歩きながら森の方をたまに見ていた。
「うん?」
「旦那、森から来てますぜ」
ノブナガとムジナが注意を促すので森の方を注視すれば、背の高い草の間から腰丈位のハニワ?パンドラのような顔をしたハニワが数匹跳ねながらアイヤーとかハニホーだとか叫びながら慌てるように散っていく。
「上でさぁ!」
その声で全員の視線が上に向くのだが、森の上には首長竜?陸竜だっけ?とりあえず陸上タイプの首の長いドラゴンの姿と機械化した同種だと思われる姿が確認できた。
「ニニャ、詠唱をしますのでよく覚えるように。消費は大きいですが高火力ですからねぇこれは……『黄昏よりも昏きもの、血の流れより紅きもの、時の流れに埋もれし偉大な汝の名において……」
「それだけの相手ですね、ムジナさんとテッドさんはニニャとエンリさんを頼みます。サトルさんも詠唱お願いします、ノブナガは周りの警戒、私は他に雑魚が居るならそちらを始末します」
ドラゴンもこちらに気が付いたのか口を開きこちらに向かってくるのだが、身体の大きさも相まって速度が想像以上に早い。
早いのだが、そう見える以上に距離が開いているせいで、こちらの詠唱は手早く纏めて撃ち放つ。
鈴木さんのように複数の詠唱を同時に終わらせるという神業的なことはできないが、それでも俺もユグドラシルではそれなりの
「
「我ここに闇に誓わん、我らが前に立ち塞がりしすべての愚かなものに我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを———
レゾさん手から伸びる光の線、天から降り注ぐ幾多もの雷が束ねられ機械の部分に炸裂するのと同時に生体の方の首を中心に大爆発を起こしていく。
少し遅れて隕石が落ちてきてドラゴンの身体を圧し潰しながら焼いて周り毎吹き飛ばす。
これだけの魔法を叩き込めば普通の雑魚敵なら十分なのに、傷つき苦悶の唸り声をあげながらこちらに突撃してくる。
「ぎゃあおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」
その叫び声は森から逃げようと飛んでいた鳥を気絶させ、かなり離れているはずのこちらまで振動で震えるほどの大きなものだった。
ただ突撃してくるような相手だと思って油断があったのかもしれない。
まさか十数メートル級の火の玉を飛ばしてくるとは。
「ウォータースクリーン!カウンターマジック!プロテクション!」
「ウォーターウォール!アンチファイアスキン!」
「パーシャルドラゴン!私が受けます!」
そう言ってナシェルの姿が半竜人とも呼べるような姿になり両手を広げて俺たちの前に仁王立ちする。
「っ……!?」
それを見て咄嗟に何か声を出そうとしたが間に合わず、ナシェルの身体に火の玉がぶつかり焼き尽くしていく。
「こ……の!!腐れトカゲ野郎!!まだ生きてやがったのかぁあ!!」
その直後、ボロボロになった赤い鬼の様なブリキ人形にも似た巨体が、森の中から現れドラゴンの首を手に持った斧でぶった切っていた。
一方そのころカッツェ平原では一台の野バスが駆けていた、追いかけているのは一本角をもった角竜でその体は25メートルにも及ぶでかさを誇っていた。
そんな化け物を相手にミサイルランチャーを担いで野バスの屋根から応戦している女戦士が居た。
「ちぃ!こんなところでサイゴンの変異種に出会うなんてね!ルーク!運転シクるんじゃないよ!」
「わぁってるよ!マリアの姉御!アルシェんとこの双子の嬢ちゃん乗せてんだ、シクってたまるかよ」
角から放たれる雷撃を右へ左へ蛇行しながら避ける度に後ろの座席から双子の笑い声が聞こえてくるのだが、この状況を楽しめるの双子の将来が楽しみだと二人は内心ほくそ笑む。
「ミサイルパーティでも喰らいなぁ!!でかぶつぅ!」
連続して放たれるミサイルがその巨体を包み込むように炸裂していく。
「随分な相手のご様子。このブラッディナイト、助太刀いたそう」
そう声をかけながら一太刀の元、前の片足を切り抜く事でバランスを崩させその勢いのままあらぬ方向に角竜は転がし、野バスが逃げるだけの時間を稼いでくれた。
「サンキューなぁ!ブラッディナイトさんよ!」
「「ばいばーい血塗れの鬼さん」」
それを見送りながら、ブラッディナイトは剣を改めて構え直す。
「ふむ、正義の味方の真似事というのも存外……悪くないものよ」
かつてある記憶では多くの者から恐れらていた記憶しかない、それがこのような真似事を行ったとはいえ感謝をされるというのは主となった悟を除けば初めての事だった。
ゲッターエンペラーは困惑していた。
なぜ?なぜ自分はこのようなスクリーンの前に居る?惑星よりもはるかに巨大な姿が人間サイズになっているのか。
「ゲッペラーよ、スクリーンの上を見るがいい」
男性の言葉に従わされスクリーンの上部に視線を這わせれば女性二人が縛られ吊り下げられていた。
「あの糞鯨とドブ川のようになりたくなくば、大人しく見て居れ……いらんことをしようと考えるなら、三人目として貴様が並ぶぞ」
「マーファとアルアジフちゃんは大人しく見てるからいいんだけどねぇ……許可なく手を出すならさくっと潰すわよ」
その言葉に恐怖する、ここまでの力を手にしながらあっさりとそれを可能とするこの人物たちに恐怖を覚える。
そしてそれを破った末路が吊られている二人なのだと、理解する。