もう一本突貫で書き上げて投稿しちまえばいいなw
昼頃起きてきた俺は、皆から揶揄われエンリも顔を赤くしていた。
「サトル君もほどほどにね」
青井さんが苦笑しながら白色のポーションや青色のポーションを渡してくれるがこんな色のポーションは見たことがない。
青色はまだこちらの世界のポーションだとわかるが白色はいったい何だろうか。
「青色は魔力回復ができるポーションで、白色は……夜のお供の精力剤だ」
「……いや!?なに作ってるの!?」
親指を中指と薬指の間に差し込んだ握りこぶしを向けていい笑顔をしている。
「ありがとうございます!アオイさん!」
エンリが白いポーションをもってすごく喜んでいる……これまた絞られる!?
「スパークさんもありがたがってたからね。効果は保証できるよ」
青井さんは養父さんになにしてるのか……そしてありがたがるって俺みたいな感じになっているのか。
青いポーションを眺めてればレゾさんが後ろから話しかけてきて注意をしてくれる。
「サトル君。結婚した以上情事にどうのとは言わないが、避妊のためにシタ後はクリーンを使うように……」
「ア、ハイ。その辺りは気を付けてます……あれ?綺麗にするだけなんじゃ?」
「出したものも汚れだからね。娼館付きの神官なんかがこの魔法を納めてる理由はこれだね」
「祖叔父さん……そんなところに通ってるんですか?」
エンリの冷たい目を受けて、悲しそうにしてるレゾさんだがなんでも昔、と言っても15年ほど前バルブロ王に娼館やその辺りの犯罪なんかのことを相談されたときに知恵を貸したために知っているんだそうな。
性病の予防に神官のメンツ立てやその辺りを王立にすることで後ろ盾として機能しそういった方法でしかお金を稼げない女性やそういったことが好きな女性の紹介先としても使える上に、娼館を街に一つは建てることで性犯罪の抑止などにも衛生にも役立つとのこと。
魔術師ギルドにも手を出しており、一般の人が文字などを学ぶ場所としても機能しておりついでとしてスクロールの作成の手伝いもさせているとか、コモンルーンという言葉さえ喋れれば特定の魔法が発動させれるマジックアイテムも販売しているとか。
ティンダーが使えるものやライトが使えるもの、インクリーズ・ウェイトというもの軽くするものなど種類そのものは多くないが日常を楽にするものがあるのだとか。
「それじゃ僕たちも準備ができたら出発するから」
青井さんがそういい荷物をまとめたリュックを背負う。
どこに行くのかは聞いている、エウリュエンティウという天空城のギルド跡地に向かうのだと。
「
無銘祭寄書には緑谷さんがよく語っていたクトゥルフ神話の神々を呼ぶための呪文が載っている可能性が高い……より詳しく言えば、そのクトゥルフ神話ではその書物にその呪文が載っておりこの世界に存在することでその呪文が現実となっている、ということだ。
エウリュエンティウに向かうのは高良さん、青井さん、ニースさん、パンドラ、ルベド、クレマンティーヌさんが向かうことになっている。
「皆さんも気を付けて……」
「悟君もね、またこの村で会おう」
固く握りしめた拳を交わして、再会を約束しあいこちらもエ・ランテルへと戻る準備をする。
ンフィーレア君を護衛していた冒険者たちはすでに朝早く出発しており普通に徒歩で向かうのなら追いつくことは難しいだろう。
彼らは馬車を使っていたのだからこちらよりも早くつくはずだ。
「
だがこちらにはそれを覆す魔法がある。
「……急ごう、なんだか嫌な予感がしやがる」
ンフィーレア君が狙われているのなら出ている今、外で狙われることも考えられるがそれよりも時間はかかるが確実で油断を誘えるタイミングがある。
それは、外から帰ってきた瞬間だ。
急かす武蔵君はしきりに首に手をやり、険しい顔をしている。
「首の裏がちりちりとしやがる……これから嫌なことが起こる前によくあるやつだ」
出来上がったゲートはいつものように闇の楕円形なのに、それは武蔵君が言うように嫌な感じがしてきていた。
「クライム、お前もいけ。こちらはガゼフに守らせる。そんなにも嫁さんが心配なら行ってやれ」
「ありがとうございます」
お辞儀をして一緒にゲートをくぐる。
ゲートをくぐった先ではエ・ランテルの門が見え、城壁の向こう側では炊事の煙とは違う黒煙が上がっていた。
外側から空を飛ぶ赤いガーゴイルのようなモンスターが火球を吐き出しエ・ランテルを破壊しているのが見られる。
「街が……助けに行きましょう!!」
その襲撃を見て全員が弾かれる様に城門をくぐりぬけ、空中にミサイルを撃ち出すバギーを見つける、それに乗るのはいつか見た衛兵でバギーを運転しながら肘から生えたガトリングで空のモンスターを撃ち落としていく。
「おう、いつぞやの新顔じゃねぇか!ここは俺のガルシア号に任せろ!連中を街の外には出させねぇ!」
「お願いします!モンスターはどこから来てますか!?」
バギーのエンジン音にミサイルの発射音、それにガトリングの射撃音で普通の声では届かないと判断して大声でどこに向かえばいいか尋ねる。
「狙い撃つぜぇ!!街の北だ!!」
「ありがとうございます!」
「ご武運を!」
「はっ!!ガルシア様をなめるんじゃねぇ!この程度テッドの奴に焼かれたときに比べりゃあ!!屁でもねぇんだよ!!」
「モヒカンスラッガー!!後方不注意だぜぇ!俺はこいつと共闘する!此処にもヒーラーは必要だろう?怪我人はとっとときやがれ!!」
「わかった!」
テッドとガルシアさんに城門を任せて、街道を進めば綺麗だった街並みは破壊の後がひどく道は砕かれそこかしこからうめき声が聞こえてくる。
それは
「
青白く発光する領域を兵士たちが倒れている場所に創り出し、回復させ呼びかける。
「怪我人を頼みます!そこでなら持続的に回復が発生します!一人でも多くを助けてください!」
「恩に着る!動けるやつは此処に来い!まだ俺たちがやれることをやるんだ!」
「大盤振る舞いと行こうか!!ポーションピッチャー!!」
緑谷さんが懐から大量のマイナーヒーリングポーションを取り出し、怪我人に向かって投げていく。
乱暴な方法だがなぜかアルケミストのスキルにある回復方法で普通にポーションを使うよりも回復する上に遠距離の味方にも使用が可能なのでユグドラシル時代にもお世話になっていた。
それで起き上がる兵士や街の人たち、兵士の人たちはさらに倒れている人たちを担ぎ上げて作られた回復スポットに走っていく。
「おいらの足じゃみんなの足手纏いになっちまってる。おいらは此処でこの人たちを城門まで連れていく!先に行ってくれ」
腰のホルスターからマグナムを取り出し、背中の刀を抜き放って直立したドラゴンのようなモンスターと対峙していた。
「邪魔をしてんじゃねぇ!!このバケモンどもがァァァァ!!!」
銃がモンスターの頭を打ち抜き、そのまま刀で袈裟懸けに切り裂く。
普通なら致命傷の傷だというのにそのモンスターは黒い血を撒き散らしながらも鍵爪を振るい、尻尾で薙ぎ払うことで武蔵と距離を取らせる。
だが起き上がった兵士たちが数人がかりで槍を突き出し、モンスターの複数の方向から滅多刺しにする。
「こいつらはしぶといんだ!余裕があれば首を撥ねて完全に殺さなきゃならない!気を付けてくれ!」
「ヘカテミーナ、君はムサシ君の援護だ。ムサシ君、傷物にしたら許さないよ?」
「たっはっは……そいつは怖えや」
「師匠!?」
さらに湧いてくる白い肌に青い血管のようなものが見えるつるりとした人型の化け物たちが大挙してやってくるのが見える。
「グレネード!ニニャ!ぼうっとするな!」
ピンを引き抜きパイナップルを複数投げ込むことで爆破しながら、ヘカテミーナを叱り飛ばす。
「そっちは偽名です!呼ぶならミナと呼んでください!ライトニング……ストーム!!」
雷が複数落ちてその範囲にいた新しく現れたモンスターを薙ぎ払っていく。
なんだかんだ言い合いながら相性がよさそうなムサシ君とヘカテミーナのコンビを背に更に進んで街の中央にたどり着く。
ガルシア 出展:メタルマックス2系統
始まりの街で出会うハンター
バギーの「ガルシア号」を操る戦車乗りで最初のテッドブロイラーとのイベント戦にて負傷、死亡したと思われていたりするが墓の数を数えてみると一つ足りないことで誰かが生き残っていることを察することができたりもする
後にスワンという白鳥を模した建物でサイボーグ化したガルシアと戦闘することになる
戦闘をする理由は、まず最初に手に入れるであろうクルマ、バギーがガルシア号を修理したものであり
ガルシアの愛車を奪ったとして戦闘になるのだが、この戦闘に勝利することでガルシアは死亡する