おっさん憑依でヒャッハーLORD   作:ししお

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クレマンティーヌがにゃーん(不幸)する理由
メンバーの中で一番レベルが低いから仕方ないんだ






~砂漠を進むモノ~
episode.1 「砂漠は危険がいっぱい」


 私たちは今、不毛の大地砂漠へと足を踏み入れようとしていた。

 砂丘が風に浚われまだ見たことのない海原の白波の様に姿を変える中、砂塵が舞い上がり視界を遮ってくる。

 

「ブルーさん、手記書いてる場合です?」

 

「いやー冒険記みたいに書いてみたくてね」

 

 僕も頭を掻きながら手等に記していた日記のようなものを閉じて改めて、目の前に広がる砂漠を見る……黄砂ではなく砂浜のように白い砂漠。

 黒は熱を吸収して熱くなるが、白は熱を反射して周囲を暑くする。

 

「熱いよぉ……み、水……スレイン法国内でも隠密で疲れたのに……」

 

「いや、クレマンティーヌちゃん。服着替えな?その格好で砂漠横断となれば火傷するよ?」

 

 今のクレマンティーヌの装備は自分の慣れ親しんだものであり最も効果の高いものをと選んだのだろうが、肌の露出が多く砂漠に適した装備とは思えないビキニ状のスケイルアーマーにマントという服装で、砂漠に足を踏み入れていない目前にした状態で暑さを感じている。

 ニース、ルベド、ルシファナと一緒に砂漠で着られる民族衣装っぽい服(アラブ系のカンドゥーラ)に着替えるように勧めながら、無限の水差し(エンドレス・ウォーター・ピッチャー)から水を出し渡しておく。

 

「え?火傷?」

 

「夏とかでこっちだとどのくらいかわからないけど……人の体温が平均36℃、夏の温度が27~30℃くらい、で日焼けなんかが発生するけど砂漠だと50℃が記録されてたかな。此処だと多分もっと熱くなるからね?乾燥してるのもあるから水分補給は小まめにしていこうか、遠慮はしなくていいからね」

 

 アラブな格好をしたパンドラがセーフティ・ハウスから出てくる。

 

「しかしスレイン法国には驚きましたな。まさか、劣化魔神を創り出すために自国の国民の死者を利用するとは……それを見たニース殿の顔が凄まじかったですなぁ」

 

「確かにあの無表情はすごく怖かった……何か因縁があるのかもな……僕たちとはまた違う世界から来た異邦人だそうだしね」

 

 あの白い粘膜を纏うような人の形をした気味の悪い魔神を見た時の反応はそれは劇的なものだった。

 普段は笑顔を絶やさぬ優しい顔をしていた少女が切り替わるように無表情となり、手元で砕ける音がしたかと思えば特殊な加工をしたらしいミスリルのメイスが曲がっているとか、どれほどの恨みがあるのだろう。

 確かに目の前で人の遺体を別物に変えていく様は、僕が見たあの光景に似ていて、吐き気を覚え次いで湧いてきたのは怒りではあったが……少人数で敵の戦力がわからないうちに突撃することはできなかった。

 

「本当はあの時点でつぶしきることが出来るのが最高なんだろうけど……」

 

「敵を知り己を知れば百戦危うからず、ぷにっと萌え様のお言葉ですな」

 

「正確には孫氏兵法書っていう古い兵書に書かれている言葉だけどね。パンドラはあれはどの程度侵食してると思う?」

 

 指を顎に当て少し考える様子を見せてから質問に答えてくれる。

 

「最悪として……既に法国すべてが魔神の手に落ちているとみるべきでしょう。クレマンティーヌ嬢の情報が正しいのでしたら、少なくとも漆黒法典ですらほぼ崩壊しております。その為、法国での抵抗戦力が人間そのものに残されていないかと……我らの目の前で引きずられ首をはねられた男が彼女の兄である様子でしたので。希望的観測でよろしければ漆黒法典の隊長と呼ばれる少年と番外次席と呼ばれる少女が生きているかも、という程度でしょうな」

 

 悟君からはパンドラはボディランゲージが激しいと聞いていたがこの旅の時はそんなことはなく、この質問にも考える素振りこそあったものの極短時間で淡々と説明する姿は『設定を自分のものにした姿だ』と言っていた鈴木さんの言葉がよくわかる。

 

「そのうえでこちらも情報を集めるための『手』を増やす必要があります。法国がどのタイミングで今回発見したようなことを広げていたのか?その速度は?策を立てるにはこの辺りの情報が足りません……モモンガ様に進言しなければ総数においてナザリックすべてを出して足りるかどうか、と見ます」

 

「ん?鈴木さんではなくてモモンガなのかい?」

 

 ふと気になったほんの小さな違和感が気になり聞いてみれば、先ほどとは違い頭を手で押さえ身悶えする様に身体を動かすパンドラ。

 

「んんん……申し訳ありません。これは鈴木様からも口止めされておりますので、至高の御方々といえどもお教えすることはできませぬ」

 

「そうか、話せないだけの理由があるのか……」

 

「えぇ、申し訳ありません」

 

 白い頭巾の上からかぶっている軍帽のつばをつかみ顔を隠し、謝罪するパンドラに場違いながらも笑いが出てきた。

 何とも服装とちぐはぐすぎて、それでもそれがパンドラのこだわりなのだろう。

 

「さて、それじゃ。みんな準備もできたようだし、出発しようか」

 

 女性陣も出てきて、僕たちは砂漠へと踏み込んでいく。

 

 

 

 地面の揺れと砂の動きで下から何か巨大なものが出てこようとして、それの反応に遅れたクレマンティーヌが突き上げられ、吹き飛んでいく。

 

「にゃあぁぁぁぁぁーーーん!?」

 

 突き上げたのは女性の顔に数十メートルという長さとそれに見合った太さを持ったサンドウォーム娘だった。

 

 

 

 砂煙を上げながら滑走する漆黒の巨大な壁、その一部が開き数十門という銃口がこちらに向けられ銃弾と光線が雨のごとく降り注いでくる。

 それに対し僕たちは必死に避けながら逃げ出すのだが、回避を上げる装備をしているにも関わらず着弾する爆風でクレマンティーヌの体が巻き込まれ悲鳴を上げることもなく吹き飛ばされ倒れ伏す。

 

「戦艦とか!?胸熱だけどでかすぎだろ!?何キロサイズだよ!!」

 

 地上戦艦ティアマットはどこぞの戦車道アニメの戦艦を彷彿とさせるサイズだった……聞いた話では中がダンジョン化しているのだとか。

 

 

 

「流砂だ!!急いで抜けるぞ!!」

 

 すり鉢状に凹み飲み込むように流れる砂に足を取られ、いや取らされたクレマンティーヌが流砂の中心に近づくころ巨大な虫の顎が人間の形なら肩辺りから生えるアリジゴク娘が姿を現す。

 

「あなたの体液を吸いたいなぁ」

 

「にゃ、にゃああぁぁぁぁんん!?」

 

 

 

 砂の中を泳ぐ背びれ、普通に考えればあり得ない風景だけども砂漠の街で情報収集をしたらすぐに知ることのできた、砂ザメまたはハンマーヘッドと呼ばれる砂の中を泳ぐモンスターなのだとか。

 普通に知るサメとは違い一対の目ではなく四対の瞳がぎょろぎょろと獲物を探すように動いていた。

 

「にゃああぁぁぁーーんん!?」

 

 不意打ちの様に潜行していた砂ザメにクレマンティーヌが噛みつかれ砂の上を引き摺られていく。

 

「助けますよ!」

 

「フカヒレに蒲鉾!砂漠での貴重な食糧!」

 

 ニースさんは普通に救助に、僕は食料確保のために駆け出す。

 

 

 

 ニースさんはやはりプリーストらしく襲われている人を見れば助け、そしてそんな助けた人の一人である占い師っぽい人がお礼にと、古びたランプをくれた。

 

「アラビアンナイトでランプをこすったら中から魔神が、とかあったっけ?」

 

「壷じゃなかったっけ?」

 

 そんな感じでネタでこすったら中から煙が出てきて、アラビアンな格好をした女性が乗るドラゴンが目の前に姿を現して……魔神とかタルタロスのことを調べているらしく僕たちについてくることになった。

 ランプの魔神娘、ジニーさんが仲間に加わった。

 

 

 

 やっぱりというべきかなんというか、ぷれいやーを神様という認識が根強く残っているのかクレマンティーヌが脱水症で倒れた。

 一人一つ無限の水差しを渡したのに。

 

 

 

 そんなこんながありながらも、僕たちは空に浮かぶエリュエンティウにたどり着いたが予想していたよりも空に浮かぶ拠点は巨大だった。

 その空飛ぶ土地は下に存在する街からは『闘神都市』と呼ばれていた。

 

 

 

 時と場所は変わり、エ・ランテルが騒動に巻き込まれる前夜にシャルティア達は出立しておりセバスが御者をする馬車を止める者がいて、その人物とシャルティアは対峙していた。

 

「アルベド……」

 

「アインズ様を取り合ったあなたならわかるわよね?あの偽物を倒してアインズ様を助け出しましょう?」




闘神都市  出展:Alicesoftシリーズ

タイトル名にも、都市の名前としても登場する名前
タイトル名の方では一対一のRPGとして作られており1~3とシリーズを通して共通する、ヒロインをパートナーとして登録しトーナメント相手に勝てば相手のパートナーを一晩好きにしてもいいという趣旨のエロゲーである。
割とダークな部分もあり純愛物をしたい人にはお勧めしない。
なぜか2だけ非18禁で3DSに登場した。

都市名として登場する場合はランスシリーズの方で登場し作中に書いたように空中都市として存在しておりいくつかは地上に落ちていたりする。
都市には闘神という対魔族用に造られた存在がおり強敵である。
一つレッドアイという魔人に乗っ取られたこともあるとか……
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