おっさん憑依でヒャッハーLORD   作:ししお

43 / 83
マギステア村という村を知っているだろうか?
『もんパラ』に登場する下手なダークファンタジー物よりもダークファンタジーしている村の一つ
ある魔法が研究されているが……
ブループラネット&ガーネットがブチ切れるぞ






episode.4 「人の業、人の闇 所有物」

 エウリュエンティウに向かう前にクレマンティーヌをカルネ村に戻すよう話し合いが設けられていた……普通にこの砂漠がきつい環境だということが判明したためなのともしもエウリュエンティウに無銘祭祁書がなかった場合、地上戦艦ティアマットに挑むことになる。

 その時クレマンティーヌを庇って突き進むことが難しくなるためだ。

 

「そ、そんな!私は用済みですか!?捨てられるんですか?」

 

 潤んだ目でこちらを見ながら縋りついてくるが、その両肩に手を置いて説得を試みる。

 

「用済みじゃないから、捨てないから。先に戻ってシズやブレインと一緒に村の拠点を進めていてほしいんだ。鈴木さんの話じゃもう一度魔神戦争が起きる……それを乗り切れるだけの防備整えておいてほしいんだ」

 

 それにエウリュエンティウについてジニーさんから嫌な情報ももらっている。

 曰く、八欲王のやり方が今なお色濃く残っている。

 

「ニース母さんも必ず戻ってきてくださいよー!!」

 

 手を振りながらポータルに消えていくクレマンティーヌ、それに苦笑しながら見送るニースさん。

 

「いつの間にお母さんになったんです?ニースさん」

 

 場の空気を入れ替えるように茶化す感じでニースさんに聞いてみるが苦笑いをしたまま、ぽつりぽつりと話してくれる。

 

「パンツさんからの頼まれごとでゼロさんが連れてきた子がクレマンティーヌさんだったのですが……拷問や過酷な生活環境にいたのでしょう。親からもまともに認識してもらえず、性の捌け口にされることもあったそうです、そして心を護るために殺人を好む狂った人格を作った……」

 

 苦悩の梨とかの思いっきり性差別的な拷問道具を使用されていたんだとか。

 

「あぁ……そりゃ二重人格とかになっててもおかしくない。しかも親には居ない子として扱われてたって……」

 

「兄ちゃんの出涸らしとか言われて比べられてたとか……法国ってのは本当に人の心が残ってなかったんだなぁ。そりゃ恨みの一つや二つも持って行動してもおかしくないわ」

 

「で、そんな状態を欠損回復(リフレッシュ)で回復してあげて、普通の『人間』として暮らしたら速攻で懐いちゃったと……ニースの母性もあるんでしょうねぇ」

 

「それじゃニースは看過できんことじゃろうのう。まだ一日の付き合いじゃがやさしい心根の持ち主じゃからのう」

 

「しかし、役者からの観点ですが二重人格というのは使いようによっては強みにもできるのですが……深い傷跡を抉るような真似はどなたも望まれないでしょう。ならば私はこのまま健やかに育ってくれることを願うのみであります!」

 

「クレちゃん、苦しんでたの?じゃあ、苦しめた奴消さなきゃ」

 

「「ルベドはステイッ!!」」

 

 上から順にブループラネット、ガーネット、ルシファナ、ジニー、パンドラ、ルベドだが最後に飛んでいこうとしたルベドをブループラネットとガーネットが縋りついて止める。

 少女に縋りつくおっさんの図というのもひどいものだが、クレマンティーヌが受けた拷問などに比べればそうひどいこともないだろうと、慢心していた。

 八欲王のやり方、それを多少強引なハーレムみたいなものだと甘く見ていたのだ。

 

 

 

 エウリュエンティウ、砂漠の街らしく多少の瓦礫こそ散見できるものの同郷の徒が己たちの美的センスを詰め込んで作り上げた砂を固めて作り出したような砂岩を滑らかに加工した家屋が立ち並び、その家並みが道に沿って伸びる光景は確かな発展性を見せるには十分な街並みだった。

 男の声が客呼びをするように声を張り上げる、日除けのひさしが付いた簡易的な露店。

 黒いスリーピースを来て堂々とした歩き方で、男が熟れた赤い果実をほおばりながら道を歩く。

 軒下の陰で談笑する男たち。

 

「これが……エウリュエンティウ……か……」

 

 ガーネットもブループラネットもリアルではゲームをする程度の時間を捻出できていた。

 できる程度には金銭を稼いでいたともいえる、晩年はそういったことをすることもできなくなっていたが最下層という食うも食わぬもその日次第という程には落ちていなかった。

 それでも貧困層ゆえにその光景は見てきていた。

 女性は?

 首輪をつけられ、首輪から延びる鎖は男の手が握っている。

 まるで奴隷の様に、貧困層の労働者が会社に見えない鎖で繋がれて生殺与奪権を握られていたように……かつて(リアル)を思い出す。

 街の入り口には吊るされているものがあった。

 辛うじて女性だったとわかる、暴行を加えるわけでもなくただ棄てられた女性の遺体が吊るされていた。

 まるでリアルのアーコロジーの縮図を見ているようだった、男たちが富裕層で女性が貧困層……ステータスの恩恵で強化された聴覚は家屋からこの昼間から享楽に耽る男の笑い声が聞こえてくる。

 それと同じように殴られながらも泣くことを許されずうめくような声を上げることしかできない年若い女性の声も。

 

「「ごめん、ニースさん、ルシファナさん」」

 

 ブループラネットもガーネットも同行していた二人に謝罪する。

 人化の指輪に手をかける。

 

「「俺たちはアインズ・ウール・ゴウンだ!俺たちの行いが正義だなんて口が裂けても言えねぇ。俺たちは悪と謗られようが構わない!弱者救済、ただその旗に集った!」」

 

 樹木の化け物に姿を変えスコップを掴み上げる、電極を生やした巨漢の怪物に姿を変えリベットナックルを装着する。

 ブループラネットが多数の樹木系モンスターを召喚し、ガーネットがそのモンスターたちを指揮下に入れることで広域バフを重ねていく。

 

「パンドラはぬーぼーさんになって隠れてるやつを炙り出せ!ルベド、女の子救出だ!殺さなきゃ好きにしていい!」

 

「はっ!」

 

「暴れていい?暴れていいんだね!?やったー!!」

 

 ただその光景が気に入らない、だから潰す。

 俺たちは正義じゃない悪でいい、代わりに助けた奴らが笑ってられればいい。

 異形種も亜人種も人間種も関係ない、強者が弱者を虐げるなら、俺たちアインズ・ウール・ゴウンが更なる強者となって強者を虐げる。

 

「プラント・シェルター。助けた子はここで保護するからね……回復はニースさん達に任せます」

 

 スコップを掲げ突撃の合図の様に振り下ろす。







マギステア村 出展:もん娘クエスト、もんパラ
サバサの西方に位置する寒村で閉鎖的なものだが、最大の特徴は
男性と女性の平均寿命の違いだろう
女性は平均20歳前後、男性が普通に50歳程
もんパラにてこの村でリリィ、ルシアという女性どちらかを仲間にすることが出来るが
好感度を上げるために食べ物を渡したときのセリフが切ない
もんパラではブループラネットさんの種族であるマスターホムンクルスの前提であるワームヴィレッジ、触魔法というものを蘇らせて男たちに復讐を果たした後の村に赴くことになる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。