おっさん憑依でヒャッハーLORD   作:ししお

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episode.EX-3「アリスと悪魔」

「こんにちわ、こんばんわ。アリスです。三巻分も終了しお便り返信コーナーっぽいものですよ。本日のゲストは……」

 

「こんにちわ、こんばんわ。デミウルゴスです、ラスボスでも黒幕でもないですが第四の壁を超えることが出来るようになりましたのでその記念ということです。気が付いている方もいらっしゃるかもしれませんが、あのシアターは演劇と観客席の狭間。ですのでこうして把握できるものもいればそうではないものというのが出てきます」

 

「それではまずは……」

 

「まずはこちらから行きましょう。こちらは多くなりますから」

 

 アリスの取った手紙とは別のものを手に取りそちらを拡げる。

 

「reason3444さんからのお便りですが、いくつか認識を間違えている部分がありますのでそちらの訂正をさせていただきましょう。まず二人三脚のように進むと思われているようですが、鈴木様の方がその手の経験豊富であり能力そのものが高い事が無双感を与えるようです。ですが関係性としては先生と生徒もしくは師匠と弟子といった関係でしょう。鈴木様の行動から悟君が学びその変化がどうなるか、どう成長するか、どちらかと言えばそのような関係性ですね。その為鈴木様が引っ張っていく形になっておりますが、これにも理由はいくつかありますが最も大きいものが悟君の性格が大きく影響しております、悟君の性格はよく言えば慎重、悪く言えば臆病な性格です。ですが冒険心というか好奇心は強く時として無謀ともいえる行動に移ることもありますが、その根底がユグドラシルというゲーム『のみ』に傾倒した知識、経験が元になるもの……そう自分以外の知識というものにひどく疎い」

 

「おじさまが先駆者であるために最初は悟君が多少頼りなく見えるということですね」

 

「えぇ、そうです。現状の把握に関してもより深い部分まで読んでの行動になりますので悟君が納得したりするシーンが多くなるのですよ、より頭のいい人が発言力が強くなるのは仕方がないのです。その上で作者が巻ごとに主役というものをある程度定めている、という理由もありますね」

 

「メインキャストが目立つのはある意味当然ですものね」

 

「さて続いて他ギルメンが駆けつけないのか、申し訳ないと思わないのか等ともありますがここまで読んでいればネタばれということにもならないでしょう。まず悟君以外のギルメンは『死亡時』の精神性のままであり、ブル―プラネットの言葉でもあるように末期世界なリアルです。ゲーム終了時の精神性のままではない、というのは念頭に置いておいてもらった上で『どのような結末を迎えたか』を想像してみるのも面白いかもしれないね」

 

「あの何名かは……」

 

「気が付いたようですね。そうです、ユグドラシル修了よりも先に死亡しているギルメンも当然います。テロに巻き込まれたタブラ、事故死のガーネット、発狂死ともいえるブル―プラネット現状出てきている方々の共通点でもあります……最高火力のタブラが早いうちに出てくるのはおかしいと感じるかもしれませんがこれには少々事情がありまして、『アイテムを消費』しての高火力であり、手持ちが尽きれば補充が出来ない状態なので手持ちを使い切ったんだと思ってください。さて、ドン引きしている説明に入りましょうか」

 

「多くのギルメンさんたちがドン引きして心象悪くしたっていう忠誠の儀のですね」

 

「まずパンドラのセリフがあるように悪いタイミングでしてますが、実は原作のタイミングの方が悪く最悪ともいえるものだったりもするのです。改めてあのタイミングを解説しよう、指定の時間に集まるように指示をしてその時間に集まっていた。ここまではいいのだがそこに鈴木悟が来て、集めた人物がしゃべる前に忠誠の儀を始めた訳だ……主賓がしゃべる前にね?仕事の報告もあったのだろうが指示された仕事よりも忠誠の儀を優先したともとれる訳だね。これは主賓に失礼な行為でもあるし上の人物にとる行動としても不適切だ。『それを示すことを鈴木悟は求めたか?』ということを考えれば鈴木様に不信感を与えるには十分な行為であり、主より己を優先すると判断されてもおかしくはない。何よりもプレアデスにセバス、アルベドにはこの世界に来た時に自己紹介をしているのを覚えているかね?自分はモモンガではなく鈴木悟という別人だと自己紹介をしており、その異変に気が付いたのはあの場ではシズのみ、その後に異変を探すように指示している。原作において一時間で階層守護者は集まっている、この作品ではさらに時間を遅らせて集合させているので相互に確認は取っているだろう、取ってなくてはおかしい事になる。そしてここが肝心なのだが、アルベドはモモンガの中身が別人だと知らされた上で忠誠の儀を行っているんだよ、当然このことには知恵の回るギルメンも察して他のメンバーにも伝えただろう……『モモンガの外見、とどのつまり至高の方の姿をしていれば中身の人格などだれのものであろうともNPC達には関心が全くない』のだと、あの忠誠の儀では堂々と語っているのだよ」

 

「それは引かれても当然では?」

 

「もちろん当然だとも。とはいえあの語った数値は騙られたもの、だろうけどもね。それゆえに最初に取ってもらうべき責任を放棄したのはNPC達であり、ギルメンたちに取るべき責任は本来これと言ってはない、それでもなんとかしようと思っていてくれているのはやはり根の善性ということなのだろうね。造ったのだからその責任をとれ、とは言われるがね。ダイナマイトを創り出したノーベルは罪に問われたかね?原爆を創り出したオッペンハイマーは罪に問われたかね?それを造った者を悪と謗るのか、それともその力を悪用したものを悪と謗るのか、それは人の捉え方それぞれだろう。悔いるのを美徳というかどうかは知らんがね」

 

 くつくつと笑いながらテーブルに招かれたときから湯気を立て続けている紅茶に口をつける。

 

「そういえば思い出を穢しているとか言ってますし……」

 

「その辺りの答えは簡単だよ?原作の悟と本作の悟は別人だ。正確には平行世界の人間だよ」

 

「Ex2で言われてましたけどデウス・エクス・マキナさんがいらっしゃる世界からの悟さんでしたっけ」

 

「えぇ、えぇ。その通りですとも、その為に原作設定が根っこからぽっきり折れているとあらすじにも書かれていますからね。難易度のparadoxこれも逆説的という意味の他にもよく使われるもう一つの意味も持っているんだよ……その辺りを承知で読むと意味が変わる、鈴木様の目的と目標も多少は見えてくるのかもしれないね。事の起こりは鈴木様が憑依したからこそ起こっている物であり変化である……TRPGにはハンドアウトというものもあるからね?どんな前情報からの行動なのか、それを読み解いてみるのも楽しいだろう。当然、楽しみ方は人それぞれだが、NPC達とのイチャコラが見たいなら回れ右した方がいいと言っておこう。それと最後に……reason3444さん、嘘予告に鈴木様は登場しましたかね?」

 

「えーっと……こんなものですかね?」

 

「ですね、このくらいでしょう。その後は読んだうえでどう判断されるか、ですね」

 

「では改めまして、べっこう飴02さんのアルベドさんがアインズ呼びをしていたシーンのことですね」

 

「そうですね。私にその情報はございませんので憶測ではありますが、百年毎の揺り戻し、アインズ・ウール・ゴウンはギルドの強さとして最高九位だった等から考えるに揺り戻しで来た強者に負けたのでしょう百年間国を守った六大神とて八欲王に殺されたのですから、世界征服をしたからと言っても安全だというものでもないでしょう。つまりはそういうことなのでしょうねぇ」

 

「その辺りは作者さんの考えなんでしょうか?」

 

「というよりはダークファンタジーという特徴ではないですかね、最後に主人公が裏切られるなりなんなりで理不尽な目に合うというのは」

 

「なるほど、では次にセイシロウさんのナザリックが作られたときの理念とかデミウルゴスさんのことですね」

 

「ではまずは理念の方からですね。ギルドなど何を基準に選ぶでしょうか?それも人の楽しみ方それぞれではあるでしょうが、大まかに言えば何を目的にしたギルドであるか?ではないだろうかと考えますね。ギルメンとのおしゃべりを中心としたまったりとしたギルド、ギルメンでパーティーを組み狩りを中心とした戦闘型のギルド、ギルドバトルを主眼に置いたGvGギルド、逆に原作のナザリックの様なPvPをメインとしたPKギルド等があるでしょう。どれを選ぶのかは楽しみ方によって変わるでしょうが逆を言えば方向性が変わった時楽しめない方も出てくるはずなのですよ。ですが原作においてはクランからギルドに変わる時にマスターに位置するたっちからモモンガへと変わってその過程で辞めた方は一人、そして正式にギルドとなりPKギルドではありますが、その方向性は元とは逆と言えるものでしょう……不思議なものですねぇ?方向性が変わった時、他に誰も辞めていないのは。ではその矛盾する結果を埋めるピースは、という考えの元この話が出来てるわけですね。答えはネタばれになりますので考えてみてください。続いて私のことですが、まぁ私は御覧の通りのことになっていますね、本作では『私』というファクターを抱えながらあの程度にしていた設定だったということで」

 

「あれ?それじゃデミウルゴスさんは善性だった?」

 

「正確にはちょっと違いますね。善性ではなく確かに悪性ではあるのですよ、ただウルベルトの悪を強く意識していた設定の平行世界の私、ということですね。任侠(暴力)を善と見るか悪と見るか、そういったものですよ」

 

「では続きましてべっこう飴02さんの異世界移行への原因に何か悪意があるのではないか、というものですね」

 

「これに関しては作者なりの見解としては、あの世界に神はいないという設定があるので確かなことは言えませんが、燃え上がる三眼というある邪神を思い起こさせるギルドやシュブニグラスという超位魔法等があることからクトゥルフ神話ともつながりがある可能性を見てますね。あちらもコズミックホラーではありますがダークファンタジーという物ですから……そして彼らであればNPC達が邪悪で染まっていてもおかしくはないかなと。神はいない、だが神が如き振る舞いをする怪物がいないとは言われていない」

 

「悪意ある何者か、ですか……作者じゃないんですか?」

 

「それを言ったらおしまいです」

 

「それでは続きにいきましょう。セイシロウさんの雷速は盛り過ぎでは?というものですね」

 

「ではここで虎落笛を止めるシーンを見てみましょうか。明らかに行動速度がおかしいですから……居合切りの刃を後ろから追いついて摘まんでいるんですが?ブレインはこの時神域を発動しており動きを知覚することが出来る状態であったにもかかわらず、その動きをしたということです。つまり人の知覚を上回る速度でありシナプス反応よりも早く動いたとも取れます。その上でシャルティアの行動速度は盛り過ぎか?となると難しいところではないかと思いますね。ただし問題もありましてね、この速度だとプレイヤーも操作できないのですよ。ステータスをそのまま反映させてしまいますとね」

 

「ROでもバフを盛り盛りにするとASPDがバグってサーバーが落ちるなんて事件がありましたっけ……」

 

「その問題が人体に処理できるか、ですかね。移動速度にも影響しだすとゲートやテレポートが陳腐化しますしね」

 

「次のはチキンハンバーグ様のですね……こちらはアドバイスで一応反映済みです、ということで。続いてべっこう飴02さんのアルベドの評価に関してですかね」

 

「あー……この辺りは元の私にも突き刺さりますね。まだアルベド等は狂信者としては質が低い方なのですがクトゥルフ神話TRPGでは魔術師をメイガスと呼ぶのですが、基本的に人間を燃料か素材かのように扱う人たちが多くてですね。そんなのに何度も遭遇してトラブルに巻き込まれ身内を生贄にされたり死にかけたり犯されたり人間やめさせられてたりすれば、普通に毛嫌いするんじゃないですかね?追加で私たちを放置してると確実にトラブル起こしますから」

 

「え?天使殺しさんにボコボコにされてましたよね?」

 

「それでもナザリックのためにというお題目でやらかすのがナザリック・クオリティ」

 

「それは黒のアリスさんも潰すって言切っちゃうわけですね。続きまして同じくべっこう飴02さんからやらなきゃいけないけど歯がゆいというものですね」

 

「それこそ難易度paradoxの代名詞だろうね。ちなみにこの宿題、私だけに向けてのものだったりするんだよ。シャルティアの例が正しい手順なのかを試すためだね……精神を徹底的に追い詰めて、信じているものを砕いて、すがろうとする手を振り払う事で一時的発狂に追い込んでいくという手順がね。鈴木様の予想とは違うものが出てきたようですが。敵中で敵の駒を奪うという無茶を押し通さなければならない程度には最初から追い詰められているのだよ、だからこそ時間のかかるメンタルケアをしている暇はないわけで、あのような手段になった、と」

 

「パンドラさん達も時間がないと言ってましたね?それと関係があるんですか?」

 

「恐らく想像しているよりも時間は限られていると思いますよ、私との勝負とてその一環というのが強いですかね」

 

「では、続きましてグラビ屯さんからのデミウルゴスさんの名前が名前負けしてたと思うというものですね」

 

「そうだね。元の私での代名詞ともいえる人間牧場の例を取ろうか。私なら、牧場という迂遠な方法は取らずに、人間による人間狩りを行わせますね。方法は簡単、人皮の装備を伝説級ほどに仕上げて法国に売ってあげればいい、人皮だからこそできる装備だと触れ込んでね……そして失敗したものを安く買ってあげればいい、その一部を第三位のスクロールにして売れば元手も取り返せるし、頃合いを見てその情報を王国や帝国に売ればいいわけだね。戦争による皮も死体も手に入るし第三者気取りで国を切り取る事もできる。仮にばれても主犯は法国だからね……このくらいしてれば名前負けとは言われなくてすんだんじゃないかな?CVは好きな方、気に入った方をあててくれたらいいよ」

 

「……人間狩り……私のところのソフトですね。R-18双六ゲームですよ」

 

「そういえばそうですね。人皮装備は海外のゲームではたまに出てきますので、その辺りに手を伸ばしている人は聞いたことがあるかもしれないね」

 

「そして暇人/無気力さん誤字報告ありがとうございます。そしてスルメいなさんからのかなりひくいようですが原因はなんですか?というものですね」

 

「それに関しては本当に謎だね」

 

「それでは最後にべっこう飴02さんからのものですね」

 

「作者が最初、プレアデスの説明を聞いたときに思い浮かべたものを言わせてもらおうか……カプラ嬢?と思ったそうですよ。髪型などの細部は違いますが性格がどうにも似ていると。下手したらイベントNPCや街に設置されているゲーム本来のNPC達の方が記憶に残ってる可能性がありそうだ。最初はセバスの名前も思い出せませんでしたからね」

 

「パンフレットに関しては何かありますか?」

 

「管理者の塔での話で出てきているし、それを配りそうなのもいるからねぇ……暗にどんなモモンガを望むのかという問いかけでもあったんじゃないかな」

 

「ではこれで今回は終わりですね、また四巻の終わりでお会いしましょう」

 

「私の活躍は四巻の最後となるだろうけどもその時までよろしくお願いしますね。そうそう先週はR-18の方を上げているので……あちらの方が重要な情報を書いてる気もするがね」




三巻新キャラクター紹介?
ジニー:モン娘クエスト、モン娘クエストパラドクス
ウィロー:ラグナロク・オンライン
エルダー:ラグナロク・オンライン
フロータイボール:オリジナルキャラ(名前のみであれば千年戦争アイギスなど)
パナソレイ都市長:オーバーロード

このくらい?

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