悟君双刃剣を気に入る
天の魔神ゼオライマーと会合
イカ男爵上陸
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目の前の光景なはずなのにアインズにはそれが現実だと信じたくなくなかった。
鏡を通して写された、あるべき映像とは真逆の結果をアインズは受け入れることを拒絶したのだ。
「は?」
手に持っていたレプリカが軽い音を立てて床に転がりながら、もう一度その映像を見直そうともその現実は変わることなく、それが映し出されている。
他の守護者たちとてそれを信じることが出来ずに呆気に取られていた。
「何が起こったのだ?」
鏡にはコキュートスの下半身だけが映っていた。
いや、本来であれば上半身がある場所まで映像は映し出されているにもかかわらず、上半身がある場所は空が映っていた。
下半身からは煙を上げて超高温で焼き切られたのだろうことがわかるようにライトブルーの甲殻が切断面付近が
「せ……僭越ながら……コキュートスが……死亡……しました……」
デミウルゴスが怒りに震える声でアインズに報告する。
その報告が終わると同時にコキュートスの下半身が力を失くしたように倒れていく様がスローモーションの様に見える。
こきゅーとすがしぼうしました。
コキュートスガシボウシマシタ。
コキュートスがしぼうしました。
コキュートスが志望しました?
コキュートスが死亡しました。
「……」
デミウルゴスの報告が耳に入り、その言葉の意味を正しくするため当てはめていき、たっぷりと一分半、意味を咀嚼してその言葉の意味を漸く脳が理解した時、怒りに昂る精神が沈静化されるが、目の前の映像が視界に映る限り、怒り、鎮静、怒り、鎮静、怒り、鎮静と繰り返されていく。
何に怒りを感じているのか。
殺し合いで自分の部下が殺されたことに怒っている。
アインズの仲間たちが遺してくれた息子が殺されたことを怒っている。
弱い
「私は何を間違えた……?」
だがどこか冷酷な部分でこれが現実だと理解した上で、自分の、アインズの立てた計画に綻びがあったのだと考える。
デミウルゴスの言葉を思い出す。
『ならば、何故、敵はそういった行動を取ってこない?』
アインズの疑問に対してデミウルゴスが指を一本立てる。
『まず一つ。モモン様の情報を調査し終わっていない。もし本当に正面からシャルティアと戦って勝利した人物であるなら、その恨みを買いたくない。もしくは仲間に引き入れたいなどと考えている場合です』
デミウルゴスはもう一本指を立てた。
『次にシャルティアとの出会いが、たまたまの遭遇だとしたらどうでしょう?もしくは別目的の通りすがりだったなど、まるで関係のない第三者的な立場です』
『たまたまの出会いはあり得ないだろう、デミウルゴス。どんな運だ……』
そこまで思い出してこちらの情報秘匿が成功している前提で話していた事に気が付く。
その穴に気が付いたときに穴は容易く立っていた立場を薄氷の上どころか、立っていた場所が奈落に続くような逃げ場のない崖の淵だと気が付く。
そう、敵は待っていたのだ。
逃げようのない罠に嵌って確実に削り取ることが出来る瞬間を。
一体いつから見られていたのかわからなくなる。
「っ!?」
それに恐怖を覚え咄嗟に口を押えてしまう。
「て、撤退!!全員、撤退だっ!!」
押さえた手を無理やりそれ以上の恐怖で引きはがし、守護者全員に叫び声をあげる。
鏡から確かにこちらに向かって剣を向けるリザードマンが映っているのだから、もしかしたらもう遅いのかもしれないが、それでも行動に起こす。
アインズはゲートを創り出し、いの一番に飛び込みナザリック前に逃げ出した。
即座に逃げだしたからこそ見ることはなかった、凱旋を迎える旗を。
その旗は……
時はコキュートスが殺される前よりももっと前、アインズ達が遠視の鏡を覗いてリザードマンの村を調べている時まで遡る。
サトルたち七人は白痴蒙昧の瞳で生み出した巻物でリザードマンに
何があったのか、そしてこれから何があるのかと知る為に。
そして
「ただの弱い者いじめにしか聞こえんのだが」
「ギルドの名を名乗って、過剰戦力投入とか」
「ごめん、言っちゃ悪いけどないわーって感じだわ」
上からベルさん、朱雀さん、あまのまさん、三人ともアインズを名乗るアンデッドにドン引きしながら頭痛が痛いのか頭を押さえて天を仰ぐ。
「過剰戦力を投入する必要があるとすればそれは何か?示威行為だとも考えられるが、いったい誰に?という疑問が浮かんでくるが、何か心当たりはあるかね?」
「トブの森という人の生活圏とは離れた場所ですから、他のモンスターへの?それにしては他モンスターの斥候というのが見られないから除外できる。少なくとも俺は魔法での監視も感知できないので他要因も除外できると……すみません、何に対する示威行為かはわからないですね」
「では示威行為は除外するとして……アンデッドの大軍の運用ができるかの実験はどうだろうか?」
「いえ、それもないでしょう。先の戦闘で大軍を動かし敗北している。なにより次に動くのは一体だけ、これでは実験も何もありませんよ」
「うむ、その通りだな。では……意味もない見栄の為にだけに動かしたあほうということか……」
「考えなしの馬鹿というのが濃厚ですかね……」
デイバーノックと共に俺は溜息を吐き出す。
仮にこちらが感知できない者がいると仮定しても、
守護者が全員いて、そこまで戦力にならないアンデッド達とは言え大量に外に出す、それを見られていればギルドは手隙となるのだから危険すぎる博打だろう……しかもそうなって得する要素が何かあるとでもいうのか。
『しかも、ご丁寧におおよそ四キロの円形で警戒網が敷かれてるな。その中心にアインズとやら達はいるんだろう……指揮の場所がバレバレとかポンコツ過ぎねぇか?』
「四キロの円形ってどうやって調べたんです?」
『野生の動物の勘ってのは馬鹿にできなくてな?動物が息をひそめ隠れてる静かすぎる場所ってのを探せば強い奴が近くにいるってすぐにわかるぞ。罠としちゃバレバレすぎな上に広範囲にし過ぎて相互連絡をするにゃ間が開き過ぎてる、これにかかる奴は相当のアホだ。そして仕掛ける奴もアホだろ』
『旦那、中の様子が盗み見れるんで送りまさぁ……』
スズキさんの声に続いて、元から影に潜んでいたムジナからも映像が送られてくる。
送られてきた映像は、携帯用の望遠鏡を覗き込んでいるのか円形に切り取られているが、木製の拠点の中で和気藹々と話し合う守護者たちとオーバーロードのアインズと名乗るアンデッド。
ただそのアンデッドは、四つん這いにさせたシャルティアの上に腰を下ろしていた。
「……いや、何やってんだアインズとかいうのは……」
その光景を見せられて思わず、困惑の声が漏れだしたのだが、それを聞きつけ全員がその光景に興味を持ったのか言葉で説明するよりも直接見せた方がいいかと、スクロールを一つ使って視界を共有する。
「「「「「「……」」」」」」
嫌な沈黙が全員が集まっている場を支配する。
「え?そういう趣味があるんです?」
「無いから」
「シャルティア興奮してないか?」
「設定そのままなら悦んでるんじゃないですかね」
「個人的には何でギルド武器持ち出してんだろう?ってところだね」
「レプリカでしょうね。囮として立っているなら本物を持ち出すメリットがない。殲滅に使うなら別でしょうが……メリットよりもリスクの方が高いですから」
『監視にも潜入にも気づいてねぇんで、やりようはいくらでもありましょうや』
「そうだな、情報は重要だからな……アインズとやらはリザードマンの村をどうするつもりか、わかるか?」
『ちいっとばかし待ってくだせぇ…………読唇が正しけりゃぁ、潰すことを決定したみたいでさぁ』
方針が決まった、それがわかった時点でムジナはその場を離脱し、こちらへと戻ってくる。
考えを巡らせ、その上で危険な橋ではあるものの、俺の考えを皆に伝える。
その考えに皆して笑顔で答え、了承してくれる。
マサキ君は少し逡巡するもののそれでも覚悟を決めた顔でこちらの考えを飲んでくれる。
「
サトルの世界でのアインズ・ウール・ゴウンが持つ根底であり、理念である。
だから。
この衝突はきっと避けられなかったことなのだろう。
王都リ・エスティーゼ 出展:オーバーロード
原作では八本指が暗躍していたり、無能貴族が幅を利かせていたせいでこれと言って見どころのない中世から近代手前位の城塞都市とでもいうべき街並みだった
この作品では王が禅譲することで采配が変わり、まず六大貴族のブラムラシュー侯が一族郎党処刑台の露へと消えたことから変革が加速していくこととなる
処刑した貴族の財産を正当に王家の国庫へと変換し、それを奴隷を私兵化していくことに使い軍事力において王国直属の兵のみで帝国に打ち勝てるようになっていく
現在では王国領の約三分の二が直轄領になっており貴族が足りない状態ではあるものの忠義厚い元奴隷の代官を立てることで問題はこれと言って発生していない
そして率先してモン娘たちを国内に受け入れており、問題を起こさないのであれば現地の亜人や異形種さえも街中を闊歩している
王国において奴隷とは首輪付きと呼ばれ、奴隷商は仕事を首輪付きに斡旋、教育する事を商売としている、賃金を貯めて首輪を外す時仕事先でそのまま就職することが少なくない、首輪を外した奴隷は元首輪付き等と呼ばれ、きちんと借金を返済する能力があるものとして一目置かれる
この世界においては珍しく創作書物が作り出されており年に二度、大きな市場を作り出し多くの人々に物語(マンガ、創作小説)が読まれることとなった
王はこのマーケットをコミックパーティー、略してこみパと呼んで大層喜んでいるらしい
壁サークルにブルーローズというサークルがあるとか……
ティアマトの艦長募集
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ダイテツ
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リー
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ゴール
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レモン
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ラ・クロワ
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サオトメ