こちらは原作の「二人の指導者」より
これは会社に所属していると考えると普通にアウトな思考だよなぁ……というシーンが書かれております
子供の遊びとみるのか、部下のやらかしとみるのか、それで変わると思います
ワンピースの人魚島、任侠ものを思い浮かべて読むとやらかし具合が想像しやすいかと
組織の名前というものは存外重要な信に繋がるものなのです
これがワースト1じゃねぇかと書いてて思った
アインズの執務室に緊張した面持ちのルプスレギナが入ってきた。
これで執務室にはルプスレギナ、一般メイドのシクスス、戦闘メイドのナーベラル、最も森の中のことに詳しいアウラ、天井に張り付くエイトエッジ・アサシン、そして、部屋の主人であるアインズが揃った。
なおアルベドは謹慎中である。
ルプスレギナが最敬礼しようとするのをアインズは押し止めて問いかける。
「ルプスレギナよ。私に何か話していないことがあるのではないか?」
混乱の色が滲み出したルプスレギナに、知らなかったのかと思ってアインズは組合で聞いた東の巨人や西の魔蛇の話をする。
だが、ルプスレギナが知っているという素振りを見せたことでアインズの機嫌は急降下する。
アインズは組んだ掌で口元を隠した
「知っていたか?」
「はい。その件は―――」
「愚か者が!」
憤怒に身を支配されたアインズの、激情に任せた怒鳴り声が響き渡る。
雷に打ち据えられたように身を震わせる者たちを前に、アインズは己の感情が抑え込まれるのを感じていた。
しかし、それでも新たな荒波が後から後から押し寄せ、怒りが完全に殺されることはない。
「何故、それを私に報告しなかった?それとも隠そうとしたのか?」
「そ、そのようなことはありません!」
「では何故、私の元にその情報が上がらなかった?その理由はなんだ?」
「大した情報ではないと思い、報告をしませんでした……」
怯えたように上目遣いで窺う戦闘メイドを見て、アインズに再び烈火のごとき感情が戻ってくる。
「ルプスレギナ!お前には失望したぞ!」
びくりと震えたのはルプスレギナだけではない。
シクススもナーベラルも、そして天井にいるエイトエッジ・アサシンたちも身を固くしたようだった。
「確かにお前にはあの村に関する裁量権を与えている。しかし、それは何をやっても、どんな判断をしても良いという意味ではない!状況が大きく動きかねない際は報告せよと言ったにも関わらず、これはどういう事だ!」
「それは……」
口ごもるルプスレギナにアインズは顔を歪める……歪むような顔の筋力はないが。
報告連絡相談の事もある、これはセバスの件でもその意識が極めて薄いということがわかってはいたが、今回の事はそれに輪をかけてひどいものである。
これはルプスレギナとアインズとのカルネ村という存在に関しての意識の違いも出てきているのだろう。
それはひいては組織の長といての意識と一部下としての意識差なのかもしれない。
それを確認する為に一つ心を落ち着かせて質問を投げかける。
「……ルプスレギナ。あの村はナザリックにとって、どの程度の価値があるか、お前には分かるか?」
「は?いえ、はい。えっと、アインズ様から、あの村は価値があると聞いておりますので」
「……お前としては、あの村はどのような価値があるかと思うかを聞いているんだ」
「お、おもちゃが一杯ある、と……」
「ああ、そうか。そうだな。……すまないな、これは私のミスだな。お前がその程度に考えていたとは……」
アインズは疲れたように笑う。
結局、NPCにとってもアインズ・ウール・ゴウンという名前はその程度なのだと理解した。
「失望は撤回する。許せ」
ガゼフに名を名乗り王国にはアインズが助けた村だということは知られている、そして情報を集めている帝国でも同じように伝わっているのであれば法国にも同じように伝わっているだろう。
法国には何よりもそうなるように逃がしているのだから。
「何を仰いますか!馬鹿な―――」
「あぁ、お前に期待したのが馬鹿だった!」
『アインズ・ウール・ゴウン』が守った村、そして再び手を出すならと文句を付け加えた村の価値が部下たちにとっては『おもちゃ』程度でしかないという認識。
それは『ギルド戦』における陣取りゲームで説明するのが簡単だろうか、それとも国の領土線等だろうか……麦の生産方法に劣化しているとはいえポーションの生産、人手としての雇用も考えられるし成長の可否を見守ることができる実験とも観察対象でもある。
それが『おもちゃ』という認識であり、カルマ的にもおかしいことではないが文字通りどうなっても自身が関知するようなことでもないということなのだろう、アインズから任された仕事でありながら興味も関心も無く遊びと変わらないということだ。
これにはアインズの意識調査の不手際ともなるのだろうが、ナーベラルの普段の行動は他者を見下し虫の名前で呼び他者を尊重しないものでありながら、アインズを軽んじているとみれば過剰な程に攻撃的な言葉を吐くというのに、身内であるルプスレギナはこのギルドの名前もアインズと名乗り始めたその名前すら軽んじているようにしか感じられなかった。
これをナーベラルにも当てはめるのであれば、同じように外でアインズの名前が軽んじられたと感じれば最悪殺害という手段に出ることも想像に難くない。
それはアインズ・ウール・ゴウンの器量の狭さを語るのと変わりがない。
「お前たちは、名前というものをなんだと思っている?ただの記号だとでも思っているのか?」
「―――」
その質問に答えることもなくルプスレギナはただ小刻みに震えていた。
「私はカルネ村でアインズ・ウール・ゴウンと名を改めそしてその名前を流布させるためにカルネ村を襲っていた兵士どもをわざと見逃し逃げ帰らせている。そして同じようにガゼフにも王室に似たような情報として……そのような村を『おもちゃ』とはな」
落胆とともに失望が押し寄せるとともに大切な『名』を軽んじる行為に子供たちと思っていた存在に燻ぶるような怒りを感じていた。
ギルドの名前を軽んじるということはそれを守ってきた自分、ひいてはそれを作り上げたギルメンの皆を軽んじるということにもつながる。
例えそのようなことすら考えついていなかったとしても、その事実はアインズの心を怒りの一色に徐々にとはいえ染めていくには十分な結果であった。
「『お前たち』に沙汰を言い渡す。ルプスレギナ・ベータ並びにナーベラル・ガンマ……今の任を解く。しばらくはナザリックで頭を冷やしていろ。以上だ下がれ」
冷たく沙汰を言い渡し、雨の中で見捨てられた子犬のように震える二人に乱雑に手を振るうことで退室を促す。
それとは対照的にシクススにこの件の代役は誰がいいかを尋ねるが、当然のように誰がいいのか、そも何が悪かったのかすら及ばないのか何の答えも返ってこない。
アウラにも尋ねるが同じように考えることが不得手なのがわかるように回答はない。
「ふむ……さてこの穴埋めをどうしたものか」
アインズは悩みながらも冒険者としての相方を再び選ぶつもりはなくなっていた。
ナーベラルのように同じような反応をされることを嫌っての事でもあるが、大手を振ってソロでの冒険を楽しむこともできるのではないかと内心ウキウキともしていた。
視点を変えると御覧のありさまだったよ……普通にプロジェクトおじゃんにしかねない部下とか普通に左遷されるんじゃねぇかなぁ、少なくともプロジェクトから外される
カルネ村は最悪先にグとか処理しとけばいいし、襲撃をさせるならまたアインズとして助けに行けば対して問題はないのでね
なろう系の独善系を云々いうつもりはないが、会社の看板に泥塗る行為は社会人としてホウレンソウよりも許されざる行為ではなかろうか?
特に社長の立場に立つのであれば
PC壊れてデータ吹っ飛んでた(涙)