魔法少女リリカルなのは 平穏に暮らしたい…   作:aizaki

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この辺から原作から外れていくと思います。


第八話「相手を思うが故に」

野宮彩華です。

温泉旅行から帰ってきました。

 

あの日の夜、アリシアさんに憑依してもらった後、なのはに部屋に運んでもらったかと思っていたのですが

なのはにもたれかかってしばらくしたら自分で立ち上がり、普通に自分の足で帰ったそうです。

声をかけても生返事だったし、目が虚ろだったそうなので、結構怖かったそうです。

 

その事をアルスに確認したら、四天の書には各々に所有者を護るシステムがあるそうです。

その中の月天の能力は所有者が有事の際、システム側から所有者を動かし迎撃するというのがあるそうなので、恐らくそれではないでしょうか?

ジュエルシードに格納されていた魔法式に関しては、今回のジュエルシードを蒐集した後、完成しました。

中に入っているのは魔力収束と儀式祈祷魔法のようです。

ジュエルシードは外にある魔力を蓄積していき、願った者対して蓄積した魔力を使い願いを叶えるというのが目的のようです。

ただ、儀式祈祷魔法は全部揃わないと完全な魔法式とはならないのと、石そのものには言葉を解釈する能力が無いので、全部揃えてもちゃんと願いは叶わないみたいです。

その為、イメージを読みとりそれに近い形で実現するように叶えるようです。

自分の思い通りの願いを叶えたいのなら、石と繋げる機械を用意して翻訳しないとダメみたいですね。

 

フェイトの事情はアリシアから詳しく話を聞きました。

なんでも、26年前に事故でアリシアが死んでしまってから、母親であるプレシアが蘇生させる為に頑張ったそうです。

色々と手を試したがどれもうまくいかず、もはやアルハザードに行くしかないとの事で、ジュエルシードを集めているそうです。

アリシアを生き返られせる方法の一つ、記憶転写型クローン技術のプロジェクトF.A.T.E.で作り出したアリシアのクローンであるフェイトに収集を命じているみたいです。

アルスが言っていたのもありますが、アルハザードは既に滅んでいるので行きようがありません。

26年もそれに没頭するなんて、もはや妄執です。まともな精神状況ではありません。

 

アリシアとしては、何より母親とフェイトが仲良くして欲しいと思っているようで、フェイトが蔑にされている姿が見るに堪えないそうです。

それに、プレシアは病を患っているらしく先は長く無いので、アリシアに囚われず自分の人生を生きて欲しいと思ってるみたいです。

まぁ、死んだ者を生き返らせる事はできませんからね、私の治癒・蘇生に関しても厳密に言うと生き返られたり直したりしてるわけではありませんし。

私の能力でアリシアの蘇生は…出来ない訳ではありませんが、ほぼ不可能です。

なんにせよ、フェイトとプレシアとは一度しっかりと話をしないといけませんね。

 

 

『あやか?』

私にとり憑いてくれたアリシアが話しかけてきます。

『ごめんなさい、ちょっと考え事をしていました』

『私達の事?』

『はい、それと今後の方針について』

『フェイトがこっちで住んでいる場所とかわかるよ?』

『それは助かりますが、まだ行かない方がいいでしょう』

『どうして?』

『家というのは身を護る砦です。その場に敵対者と思ってる人間が訪れた時の対応は友好的にはなりません、まだジュエルシードが集まってないので、集めていればこれからも会う事はあるでしょう』

 

そうやって、アリシアと話をしていると、すずかが話しかけてきます。

「あやかちゃん、ちょっといいかな?」

「なんでしょうすずか」

「最近、なのはちゃんもあやかちゃんも元気がなくて、思いつめたような顔をしているから心配なの、何かあったのかな?」

「すずか…ありがとうございます。今とても難しい問題に直面していて、私となのはには余裕が無いのです。できればすずかやアリサに相談したいのですが、大切な人だからこそ相談できない事なのです」

「なのはちゃんもあやかちゃんと同じ問題なのかな?」

「全く同じではありませんが、関係はしていると思います。なのはの"なんでもない"はすずかやアリサに心配をかけたくない為に言ってるという事を理解してほしいのです」

「うん、それが解ってるからこそもどかしいんだよ」

とすずかと話していると、パァンという部屋に音が鳴り響きます。

音の方に視線を向けると、アリサがなのはの頬を叩いていました。

 

アリサ…気持は解りますが、心配する方が余裕を失くしては逆効果なのです。

そう思い、アリサの元へ行こうとすると、すずかが私を止めます。

「あやかちゃんはなのはちゃんをお願い、私はアリサちゃんのところに行ってくる」

私もちょっと焦っていたようです。今はその方がいいですね。

「そうですね、わかりました」

すずかにそう伝えると、私はなのはのところで急ぎます。

「なのは、大丈夫ですか?」

「アリサちゃん、怒らせちゃった…」

「そのようですね、私も同じ立場だったらなのはに対して怒っていたかもしれません」

「私…どうすればよかったのかな?」

「今のでいいのですよ、今回に関してはアリサが一方的に悪いのです」

「そんなことないよ、私がちゃんとアリサちゃんの事を気にしていれば…」

「なのはのその友達に対する心遣いは良いところでもあり、悪いところでもあります」

なのははえっ?とした顔になり私の話に耳を傾けます。

「いいですかなのは、友達・親友・恋人というのはあくまでも自分と他人の関係を他者に説明する為の表現です。お互いが共通の認識を持つからこそ、私達は友達(親友・恋人)だよねという事が成り立ちます。気が合う、大切、好きな人に対する接し方をするからこそ友達であり、親友であり、恋人たりえるのです。友達・親友・恋人だからそのように接するのではありません。ですから"友達なんだから話して欲しい"というのは、友達という関係を盾に相手に行動を強要する甘えなのですよ」

「それでも、アリサちゃんに心配させて、その心配を蔑にして怒らせちゃったのは良くないよ…」

「その通りです。ですからなのはにもうちょっと余裕があるのでしたら、取るべき行動が変わっていたと思います。去年の11月頃、私がどんな状況だったか覚えていますか?」

「うん、覚えてる」

なのはは思い出してハッとした顔になります。

「それでしたら、答えは出てると思います」

「そうだね、私…アリサちゃんのところに行ってくる!」

そう言ってなのはは駆けて行きました。

 

『なんというか、あやかって年相応に見えないどころか、哲学みたいな考え方するよね』

アリシアが感心したように話しかけてきます。

『それはそうです今回の人生は2回目で、前世は男で30年くらいは生きてますから』

『そうなの!?』

アリシアがびっくりしたような言葉が返ってきました。

おや?秘密だったのですが、アリシアに対して言葉として送ってしまったようです。

『アリシア、この件に関しては私とあなたの秘密にしてください。このような事はあまり表に出したくないのです』

『そうだね、私とあやかの秘密だね♪』

アリシア、なんでそんなにうれしそうなんでしょう?

 




フェイトは一度報告に行きました。
プレシアの期待にこたえられていないので、フェイトは原作より責めを納得して受け入れてます。
プレシアの怒りも凄いので、罰も酷いものになっているます。
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