魔法少女リリカルなのは 平穏に暮らしたい…   作:aizaki

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第十二話「時空管理局」

彩華です。

リリカルなのはの世界に微妙に似てるせいで結構混乱します。

恐らく基軸となるモノは一緒で、歴史が違うパラレルワールドなんだと思うのですが…

 

とはいえ、また新しい人が出てきましたね。

人というより組織なんですが、地球には支部みたいなのがあるのでしょうか?

時空管理局という名前から判断するのに、幾つかの時空間に存在する世界を管理する組織なのではないかと予想は出来るのです。

実際はどうなんでしょう?話を聞かない事には…

 

『アリシア、時空管理局というのはどういう組織なのか知っていますか?』

『私が知る限りでは、彩華の予想でだいたいはあってると思う』

なるほど、異なる時空に色んな世界があり、人間のような知的生命体が居るという訳ですね。

素晴らしい発見なのですが、この世界ではないのがちょっと残念です。

宇宙を探せば他の星に知的生命体は居るのでしょうか?

まぁ、私が気にする事ではないのですが…

 

フェイトとなのは、クロノがゆっくりと地上に降りてきます。

 

「まずいね」

アルフが焦っています。何か問題があるのでしょうか?

恐らく時空管理局とやらに目をつけられるとまずい行動をしているのでしょうか?

人を生き返らせようとしてるのですから、あり得なくはありません。

でしたらちょっと協力しましょう。

私は降りて来る三人に向かって歩き出します。

 

私がその場に辿り着くのと同じくらいに三人は地上に立ちます。

フェイトが何かを迷っていると、アルフがフェイトに声をかけます。

「退くよフェイト!」

アルフの声にフェイトが撤退を決意します。

「逃がすと思っているのか!」

クロノがフェイトへ杖を構えた間に私が覗き込むように割り込み、クロノに話しかけます。

「私はここ地球の魔導師で、名を野宮彩華といいます。クロノさんでよろしいですか?」

私が彼の邪魔をしているのが解っているのでしょう。クロノが非難するような目で私に問いかけます。

「邪魔をしないでくれ」

「それよりも私の質問に答えてください。あの二人は私の許可の下、この場で戦闘を行っていましたが、何故止めたのですか?」

「あのまま戦い続けていたら、危険な状態になっていたからだ」

「今までの状況を鑑みた上で、私は安全だと判断したので戦闘の許可をしていますが?」

「君に何の権限があるというんだ?」

「この地にて魔法を学び、行使する者としてこの地を護る権利と義務があります」

「嘘をつくな!この世界に魔法文明は存在しない。君がこの世界の人間から魔法を学べる訳が無い」

「貴方が何と言おうと私はこの地で学んだのが事実です。逆に訊ねますが貴方に何の権限があって禁止するのですか?」

「管理世界外での魔法の使用は時空管理局の法で禁止されている、その法を護る執務官としてだ!」

「なるほど、ではその時空管理局の法とやらをこの世界でどのようにすれば確認できるか教えていただけますか?」

「それは…」

クロノが言い淀みます。

それはそうでしょう。魔法文明が無いと断言している処に管理外世界と言っています。そんな場所に法を確認する手段を用意しておくはずがありません。

「おかしいですね、魔法を行使する上でルールというのものが存在しているなら、教える者はまずルールの存在と概要、確認手段を教えるはずです。それがこの地に無いという事は、そもそもそのルールは存在しないか、この地でのルールではなくこの地とは全く関係無い場所でのルールという事になりますがどうなのですか?」

「確かにこの地でのルールではない。だが魔法を使う者全てが守らなければいけないルールだ!」

魔法を使う者は全て時空管理局の法を護らなければならないとかいう論拠でしょうか?そんな人間が出てきて…その組織は大丈夫なんでしょうか?

「となれば、そのルールに属する者は登録されて然るべきです。時空管理局に帰属する代わりに魔法の力を得る事ができるといった形ですね。その程度の事もできないで、ただ魔法を使うと言うだけで、さも正当のように振りかざすとは管理局とは聞いて呆れる」

「…君は本当に管理局を知らないのか?」

クロノは苦虫を噛み潰したような顔になっていますが、少々冷静になったようですね。フェイト達もちゃんと離脱できたようですがもう少し時間を稼ぎましょう。

「そのような名前は今、初めて聞きました。以上の事から貴方達のルールに従う理由はありません。貴方達が出来るのは精々任意同行くらいです。それでも強行するというのでしたら相応の覚悟を持ってください」

足が震えるのを抑え込んでなんとか絞り出し強気に出ます。

そもそも、組織に対して個人で闘うのは話になりませんので、私にもバックが居るように見せるハッタリです。

ただ、相手が真っ当な組織ならこれで強行するとは思えませんが、そうでなかった場合は私如きでは簡単に捻り潰されるでしょう。

それに、こうしておけばフェイト達の逃亡に何か問題がある場合でもそれを問う事はできないはずです。

 

「そのくらいでご容赦願えないかしら?」

中空に魔法陣が浮かび上がりそれがモニターとなって女性の顔が浮かびます。

リンディ=ハラオウンですね、一緒に来ていたのですか…

「まだ、言いたい事はあるのですが?」

このまま有耶無耶にして撤退するのがいいでしょう。お呼ばれしてる事ですし…

「貴方の目的はほぼ達成したと思いますので、続きはこちらの船でお伺いしたいのですがよろしいですか?」

あら、私の目論見も見抜かれた上での対応です…少々厄介ですがそう言われると応じるしかありません。

「解りました。そちらに参りましょう。」

あと、私が言いたい事は貴方達はお呼びでないという事くらいなので、それは今後の展開次第でいいですね。

 

恐らくリンディさんには見抜かれてるのでしょうが、これを張り続けるしかないのです。

こちらに明確なルールが無いとなると、時空管理局ルールをゴリ押しされてそれに準じて裁かれる可能性が高いのです。

クロノの言い分を見るとそればかりか、こちらにルールがあってもそんなの関係無いという感じさえします。

私個人だけではなく、なのはを護る為にも、最悪の場合は事を構える覚悟をしなければなりませんね。

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