魔法少女リリカルなのは 平穏に暮らしたい…   作:aizaki

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久しぶりの投稿ですが、半年近く空いてますね


第十五話「決着」

全ての魔力を放出し、私は地面にへたりこみます。

クロノさんはボロボロのようですが、無事でした。

どうやら耐えきられたようですね。

 

「もう戦えませんので、降参です」

クロノさんが動こうとしたので、私は負けを宣言しました。

 

残念ですが仕方ありません。

砲撃の収束が甘かったのと、自前で使える魔力量が少なすぎでした。

 

 

 

 

クロノとの模擬戦が終わった後、みんなのところへ戻るとなのはが駆け寄ってきました。

「すごいよ!あやかちゃん」

少し興奮した感じで私の事

「でも、負けてしまいました。まだまだです。」

私はそんなにすごくはないよと否定しましたけど

「あれだけの差があって、ここまで戦える人はそうは居ないよ、そこは誇っていいと思うな」

「そうかなぁ…」

ユーノの励ましもいただきましたが、本来の魔導資質からすればこれくらい戦えないとお話にならないと思います

「私もあんなふうになれるかなぁ」

なのはが聞いてきましたので

「できなくは無いですけど、私となのはは違うのですから、なのははなのはらしくが一番ですよ」

「あやかちゃん、最後のアレ私も使えるかな?」

「なのはなら大丈夫だと思いますが、なのはに合うように変更した方がいいと思う。レイジングハートに魔法式送っておくね」

「ありがと!あやかちゃん」

この時、術式を渡して無ければ闇の書の事件の際にあんなに苦労しなかったと後悔するハメになりますが、それはまた後の話

あれを見たとき、感覚で魔法を組む人間に理論で組む人間は勝てないと思ったものです。

「そうよ、クロノにも見習わせたい処があるくらいだわ」

ちょうど部屋に現れたリンディさんも私の事を褒めてくれますが、素直に喜べません。

「あの収束魔法は僕にも教えて欲しいくらいだよ」

一緒に来たクロノさんもそういってくれたので、魔法式をあげる約束をしました。

 

「ところで、彩華さんの使う魔法は私達の使うミッドチルダ式とは違うようね。この地で魔法を学んだとの話だけど、先生は居るのかしら?」

リンディさんが私に訊ねてきます。

「はい、師匠とはイギリスで出会って紆余曲折があって魔法を学ぶ事になりました」

イギリスという話をしたら、リンディさんとクロノさんの表情が変わります。

「誰だか教えてくれるかしら?」

アルスに確認をしますが問題ないとの事ですが、ちょっと気になる事があります。

「?別にかまいませんが、イギリスだと何かあるのですか?」

「知り合いの魔導師が地球のイギリス出身なので、その人の関係者かなと思ったのよ」

「お名前を聞いてもいいですか?」

さすがに、これでNOとは言わないと思いますが…

「ギル=グレアムという名前なのですが、聞いたことはあるかしら?」

グレアムさん?私が知りうる名前には無いですけど覚えておきましょう。

「残念ながら、その名前は聞いたことはありません。私の師はレイリス=アルハザードといいます」

「アルハザードだって!?」

クロノは何を驚いているのでしょう?

魔導書ネクロノミコンの作成者であるアブドゥル=アルハザードの関係者だと思われているのでしょうか?

仮にも魔導書の製作者でアルハザードという名前が一緒なのが気になりますが、あれは架空の話ですし仮に実在したとするとこの世界に魔法文明は無い!という言葉が嘘になります。

そもそもレイリスの故郷は滅んだと言っているのでネクロノミコンとは関係ないと思いますが…そこに関係するのでしょうか?

みなさんが使うミッドチルダ式と言われる魔法の源流は私が使うモノであるという事は解っていますから、遥かに発達した魔法文明を持った処だったでしょう。

 

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アルハザードの技術は専らベルカとミッドチルダに流れています。

このアルハザード式の魔法陣は汎用性に富んでは居るのですが、処理が重すぎます。

それでも人の脳とは凄いもので、馴染ませていくと適応して徐々に現れて行きます。

まぁ、術式が脊髄に魔法を覚えこませる為、染みついてしまえばとんでもないスピードになります。

ですから、アルハザードに於いてデバイスはそれを教える為の道具であり、その下地が完成するまでの補助といった存在なのです。

しかしながら、そうなる為にはかなりの魔導資質がある者でなくてはならず、資質の無い者には重い枷にしかなりません。

元々、アルハザードの魔導師は自身の身体を魔法を作る回路とし魔法を使う一個の魔導器とする事にあるのですから…

 

ただ、優秀な者を遺すのと、進化の過程で遺伝子の調整で資質の向上等が平然と行われていたアルハザードの技術においては、殆どの者が魔導資質が高いためそれが最適とされていました。

 

アルハザードが滅び、ミッドチルダやベルカにその技術が流れる際、高い資質を持っていなくてもある程度使えるよう柔軟性を上げる為に各々独自の変更がされました。

これが古代ベルカ、古代ミッドチルダ式です。

ベルカは滅んでしまったので、今では殆ど喪われた方式ですが、ミッドチルダは古代から現代にかけて改良が続けられ今の形になっています。

ベルカは体内での魔力循環、物体への付与、変換等に優れています。

ミッドチルダは対外への放出、魔力の定形化、

もともとあった、汎用性を無くし目的別に特化しました。

ベルカは近接戦の補助的な使い方で騎士として、ミッドチルダは所謂、魔導師といった形に進化しています。

できる事を特化して誰にも負けない唯一の一を得る方法ですね

 

なのはの扱うミッドチルダ式というのは、予め作成した魔法をデバイスに登録し、そこに所有者の魔力を流し込み発現するといった形式です。

両者の最大の違いは何かというと、魔法の使い方が魔力を押し出すか吸い上げるかの違いで、自身の限界を超えられるかどうかです。

 

魔力量を押し出して使うのがアルハザード、それが故に自身の限界を超えた魔力を捻り出す事はまずできません。

逆にデバイスを使うミッドチルダはデバイスが無理やり吸い上げるという方法を採れば、自身の限界を超えた魔力行使が可能になります。

しかしながら、使った後のリスクが高すぎて割にあわないので、どうしてもという時以外は使わないくらいでないと話になりません。

 

そういった特性から、どこからどう見ても魔導資質がFランクにしか見えない私のリミッターも身体干渉から行うアルハザード特製のおかげなのです。

 

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「という事は、彩華さんの使う魔法は…」

「はい、師からアルハザードの魔法と聞いていますが、正式名称は知りません」

「先生に会う事はできるのかしら?」

リンディさんの言葉に

「すみません。師は既に故人なので、会う事はできなんです」

「そうなの…」

リンディさんが落胆していますけど、どうしようもありません。

まぁ、レイリスは私が初めて会った時から故人でしたけどね

 

 

 

あとはちょっとした他愛もない話をした後、私はアースラから引き上げる事にしました。

この後はプレシア=テスタロッサとのお話です。

一度、家に帰ってから、フェイトさんとアルフさんのお家にお伺いするとしましょう。

 




魔法理論や設定に関しては独自なので、突っ込んではいけません
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