魔法少女リリカルなのは 平穏に暮らしたい… 作:aizaki
アースラから自宅へ帰る際にアリシアとお話しです。
「そういえば、あやかは私を生き返らせる方法があるって言ってたけど、具体的にはどうするの?」
そろそろその話をしておいた方がいいですね
私が考えた中で一番確実だと思う方法は、たぶんコレじゃないかと思います。
まず、ジュエルシードの情報を基にアリシアが憑依するコアを作り出します。
そのコアと肉体のリンカーコアを結合させ、魔力を介して霊子的に馴染ませて行く方法です。
この方法だと最悪の事態で肉体が死滅するようなことがあってもコアさえ無事なら他のクローン体を使って生き返る事ができます。
同化の程度によってはロストする魂の量が変わるので、その喪失量が大きかったり、コアが破壊されてしまうとそれこそ本当に消えてしまうことになりますが…
どこぞの[僕と契約して魔法少女になってよ!]な生物が魔法少女にするのと似ていますね
まぁ、魔女になったりはしませんけど
デメリットは
・身体が粗悪だと長く生きられない事
・身体となるものが魔導資質を備えていないといけない事
・非殺傷の魔力攻撃でコアが破壊される可能性がある事
メリットは
・身体次第でかなり保有魔力の高い魔導師になれる事
・コアがリンカーコアと融合すると普通の人と遜色なくなる事
・憑依した肉体が死滅しても蘇生させられる可能性がある事
懸念事項はアリシアのクローン体に魔導資質が顕現している事が条件となりますが、フェイトを見てる限り大丈夫だと思います。
とはいえ、こんな方法で蘇生を可能にするなんて、アルハザードに居た人達って頭がおかしい人たちばかりです。
まぁ、その技術を流用して実現可能なモノを考えあげ、それを実行しようとしている私は人間として終わっていますけどね
基本的に産まれたばかりの魂は真っ白なので、意識を覚醒させない状態で憑依させて時間をかければ染めていくことができます。
ただ、アリシアの肉体ではダメなんですよね、あの身体にはすでに魂が無く、結合が切れているので繋ぐ為には誰かの魂を代償にしないといけません。
クローン体であればいいというわけでもなく、意識が芽生えていろんな情報を取得し始めたり、記憶の転写等を行ったりしてるのは無理です。
当人に自我があると、その自我が浸食に対して頑強に抵抗して逆に浸食側を取り込んでしてしまうのです。
他の手段として、一つは本当に転生させる方法
新しく生まれる子には申し訳ないのですが、生き返らせるというより確実だったりします。
ただ、この場合ほぼ生前の記憶は残りませんし、育つ環境次第ではかなり違って来ることもあります。
まぁ、プレシアさんはそれを受け入れないでしょうね、彼女は【アリシアが死んだこと】を【無かった事】にしたいのではないかと思ってます。
転生という意味ではフェイトさんが近いのですから、生まれ変わる事を容認できているのであれば、彼女を自分の娘として受け入れているはずです。
まぁ、転生させるにしてもプレシアさんの子であった方がいいですから、がんばってもらわないといけないのですけど、旦那さんはどこにいらっしゃるのかしら?
そもそも、魂とは世界に影響を与える強さの比重、基本死者は生者と同等となれる事すら稀です。
死してもなお強き魂は、基本的に英霊として祭られていたりします。
その為、比重で負けている者は乗り移ろうとしても追い出されるか吸収されてしまいます。
代われるのは生きる事を放棄して比重をなくしている人か、契約を結ぶ等をした場合くらいです。
ですから、現状考え得る一番アリシアに適したのが、魂の強さが弱く生者であり、分霊で魂の力が弱いクローンを使うのが現実的なんですよね
二つ目はアリシアを四天の魔導書の管制者にする方法
これはあまりやりたくは無いのです。
元々生前の人間で魔導の知識が無い人を基本にすると、性格や人間性に歪みが出て別人になる可能性が高いのが理由ですね。
とはいえ、そろそろ管制人格と守護者システムを起動させて、適格な人格を創らないといけないのですけど…
っと話が逸れました。
三つ目は四天の魔導書の守護騎士にする方法
この方法はアリシアに魔導資質があるのであれば一番丸く収まる方法では無いかと思ったりします。
ただ、守護騎士である以上主の命令に従わなければいけないという強制力があるのと、私の死後どうなるかが解らないというデメリットはあります。
そもそも、管制人格も守護騎士にもプレシアさんがアリシアが人として生きる事以外は認められないというなら無理なんですけどね
それに、アリシアには魔導資質が無かったみたいですから、魔導資質のある人間前提のこの方法は無理です。
ですから、考え得る手段はこれだけあるのですが、条件等を考えると必然的に最初の方法しか選択肢がなくなってしまうのです。
「もし、お母さんがあやかの提案を拒否したらどうするのかな?」
私の提示した案をプレシアさんが受け入れられないというのでしたら、後は自分の考えた手段で頑張ってもらうしかありません。
とはいえ、アリシアは私に憑いているので、どのみち蘇生は不可能、アルハザードはもう存在しないので辿り着けない、よしんば技術を得たとしても方法は私が提示した方法となるので空の魔力特性持ちを探さないといけないですし、コアを作るのにも時間がかかるという遠回りになるだけです。
他の蘇生技術がアルハザード以外にあるかもしれませんが、アルハザードを目指している以上、これしか無いと断言はできませんが、恐らくこの手段しかないのです。
「その後、真実を知ったお母さんがあやかに協力してくれと言われたらあやかはどうするの?」
思い直して協力してくれと依頼されたら協力してあげたいところですが、プレシアさんに断られた時点でアリシアを助けるにはアルストゥールと同じにするしか方法は無いのです。
だって、私はクローンなんて作る事ができませんから、現時点でがんばって憑依先を用意できるのはインテリジェントデバイスくらいしかないのです。
コアを生物以外に憑依させると同化はほぼ一瞬なので、アリシアはデバイスとして生きてもらう事になりますね。
後々ユニゾンデバイスが作れるようになればそっちに変更する事はできますけど…
「うーん、このままの状態でいる事はできないのかなぁ」
確かにこのままの状態でいるのが一番だと思うのですが、何よりそれが無理だというのはアリシアが一番解っているはずなんですけど…
憑依していると、憑依者と被憑依者の魂が徐々に混ざり合っていきます。
それを一番わかりやすく知るのは、お互いの記憶が垣間え見る事です。
特に睡眠時が精神的にも無防備になるので、夢を見ているような形で相手の過去を追体験してるのです。
これって実は魂の融合が起こっている(正確に言えば私がアリシアを取り込んでいる)証拠で、時間が経てば経つほどアリシアの魂は比重が少なくなっていきます。
普通の人でしたら起きていても徐々に融合していくのですが、私はそれを食い止める術を知っているので、寝ている時以外は融合が起こりません。
ほぼ消えそうな状態だったアリシアは、彼女の存在を認識した私に憑依し直した事で魂の比重が増したからこそ今の状態があるのであって、あのままフェイトと一緒に居たらいつ消えてもおかしくない状態だったのです。
そこから私と繋がって安定したのはいいのですが、私と繋がりが強すぎて私から離れて他の人に憑依する時は魂の比重を大きく失う事となります。
このままいっしょに居て、私の娘として生まれ変わる(当然記憶はなくなるけど)という方法もありますけど
アリシアとして残るのは精々感性や考え方が似てる程度にしかならないのです。
私は日本人ですから外見とか全く違ってくるでしょうし…
といった事もありますが、根本的な問題は、私が結婚して子供を産む可能性が限りなく低い事です。
私の事を誰よりも知るアリシアならそれが解ると思います。
「うん…そうだね、あやかに期待するのは酷な話だと私も思う」
と失礼な事を言ってますが、アリシアも私の意見に大賛成のようです。
さて、家につきました。
部屋に戻って偽装が完了しましたら、フェイト達のところへ転移しましょう。
閑話挟んで時の庭園なのですが、閑話を書くのは後にする予定