魔法少女リリカルなのは 平穏に暮らしたい… 作:aizaki
第一話「それは不思議な出会いなの?」
野宮彩華です。
これからは三年生です。
日々の生活はアルスと話し合いながら魔導師としての修練と、武術の修練が主軸にやっています。
魔導師の修練は着実で、やっと半人前といったところでしょうか?、今は魔力制限をしている状態です。
やっと槍を扱えるようになりました。美由希さんとたまに打ち合ったりします。
日々充実してて楽しくはあるのですが、この生活って普通の女の子からどんどんかけ離れていっているのですよね…
昨晩、大きな魔力を持った青い菱形の石が落ちてきたので、回収しました。
大きな魔力を持っていたので、四天の魔導書に蒐集させてみたところ、30ページ近くになったのが驚きです。
蒐集の後、魔導書のページに魔法式が記載されましたが、情報が足りな過ぎて何の魔法が解らない上に復元もできません。
石自体は魔力をほぼ吸い尽くしたので安全だろうとは思いますが、念の為封印処理を行いアルスが保管しています。
海鳴市にいくつか落ちてきてるみたいなので、回収した方がいいかもしれません。
なのはと一緒にバスに乗り込むと、一番後ろの席でアリサとすずかが手を振っていますので、一緒に座ります。
バスの中でしばらくすると、欠伸がでてしまいました。
「あやかちゃん、寝不足なの?」
それを見た、なのはが心配そうに訊いて来ます。
「はい、昨日探し物をしていて夜遅くまで起きていたので寝不足なのです。なのはは良く寝れましたか?」
「私は早く寝たし、良く寝られたから大丈夫~ただ、昨日は不思議な夢をみたの」
「不思議な夢?どんな夢だったの」
すずかが後を促します。
「それが覚えてないの、不思議だったな~という感じだけ覚えてるだけなの」
「何かのお告げかもしれないですね」
不思議な夢というのは何かしらのお告げである場合が多かったりします。
意外に大きな事件が起こるかもしれません。
「なんだろう?いい事があるといいなぁ」
午前の授業が終わり、屋上で昼食をとります。
午前中の授業で出た将来の夢についてなのはがなにやら悩んでるようです。
「将来かぁ~アリサちゃんやすずかちゃんは決まっているんだよね」
「私はお父さんも、お母さんも会社を経営だし、いっぱい勉強してしっかり跡を継がなきゃぐらいだけど」
アリサの言葉にすずかも続きます。
「私は機械系が好きだから、工学系で何か職をという感じかなぁ」
「二人ともすごいよねぇ、あやかちゃんはどうなの?」
「私はまだ、特に決まってないです。自分が何が好きで何が得意なのか今は探してる段階ですよ、なのはは喫茶翠屋の二代目じゃないの?」
「うん…それも将来のビジョンの一つではあるんだけど、やりたい事は何かあるような気がするんだけど、それがなんなのかはっきりしないんだ、私…特技も取り柄も特にないし…」
「ばっかちん!自分からそういう事いうんじゃないの!」
アリサはなのはにお弁当のレモンの輪切りを投げつけます。
「そうだよ、なのはちゃんにしか出来ないことってきっとあるよ」
すずかもアリサに同意します。
アリサはなのはを指差し
「だいたいアンタ、理数系の成績はこの私よりいいじゃないの!それで取り柄が無いと言うのはどの口がいう!」
アリサはなのはに乗りかかりなのはの口をひっぱります。
なのはが愚痴いろいろ口を言いますが、アリサは聞く耳を持ちません
すずかがおろおろしはじめます。
「どうどう、アリサ」
私は、アリサを掴みなのはから離します。
「私は馬か!」
アリサが今度は私に食ってかかります。
「アリサ、なのはのネガティブ思考に腹が立つのは解りますが、ちょっとやりすぎですよ。なのはもまだまだいろんな可能性がありますし、そんなに急ぐ必要は無いのでは?」
アリサを窘めながらなのはに向かって続けます。
「私も見つかっていませんし、今は考えていればいいと思います。そのうちこれだ!というものが見つかるはずです」
その言葉になのははちょっと気が晴れたような顔をしてくれたのでよかったです。
帰り道、公園を歩いていると、アリサが近道を教えてくれます。
「こっち、こっち!ここを通ると塾への近道なの」
私もなのはと一緒に三年生から塾に通うことになりましたので、一緒です。
「そうなの?」
「うん、ちょっと道は悪いけどね」
しばらく歩いていると、急になのはが立ち止まります。
「どうしたの?」
「なのは?」
「あ、ううん…なんでもない、ごめんごめん」
「大丈夫?」
「それじゃいこう!」
私の心配に大丈夫だと同意が得られたので、アリサが
森の中の近道を歩いていると、念話が聞こえてきます。
(助けて…)
その声はなのはにも聞こえたみたいで立ち止まります
「今、何か聞こえなかった?」
「何か?」
すずかが訊ねます。
「何か声みたいな…」
「別に」
「聞こえなかった」
アリサもすずかも聞こえない。
広域型の念話で、恐らく資質のある者しか聞こえないのだと思います。
「私もそんな声は聞こえませんが、何と聞こえるのですか?」
私も聞こえないフリをして、アリサやすずかと同じく返します。
(助けて…)
もう一度、念話の声が聞こえるとなのはは走り始めます。
「なのは!」
「なのはちゃん?」
「なのは待って!」
この手の呼びかけに応じると碌な事が起きませんので、私はなのはを止ようとしますが、私の静止の声も聞こえないのか、立ち止まる気配がありませんので、私達も追いかけます。
なのはは暫く走ると、何かを見つけたらしく地面にしゃがみ込みます。
「どうしたのなのは」
「急に走り出して」
私達はなのはに追いつき声をかけます。
「見て!」
なのはが抱きかかえている、一匹の傷ついたフェレットを見せます。
「怪我してる」
「どうしよう…」
「とりあえず、病院に連れて行きましょう。」
アリサの声に私も我に返ります。
「そうですね。ここからだと槙原動物病院が近いのでそこに連れて行きましょう」
なのはがフェレットを抱きかかえ、病院へ急ぎました。
「怪我はそんなにひどくないけど、随分衰弱しているみたいね、ずっと一人ぼっちだったんじゃないかな?」
「院長先生、ありがとうございます」
「いいえ、どういたしまして」
これで一安心です。
「先生、これってフェレットですよね?」
動物を見てアリサが先生に尋ねます
「フェレットなのかな?変わった種類だけど…」
「それに、この首輪についているのは…宝石なのかな?
そういって院長先生がフェレットに手を伸ばすと、フェレットが起き上がります。
「ああ!起きた!」
フェレットは私達を見ると、なのはを見つめます。
「なのは見られてる」
アリサがそういうと、なのははおどおどし始めます。そしてゆっくり手を伸ばすとフェレットはその指を舐め、またテーブルに倒れこみます。
「暫く安静にしたほうがよさそうだから、明日まで預かっておくね」
「はい、ありがとうございます。」
時間がかかってしまったので、塾の時間ぎりぎりです
「塾に遅れます!急ぎましょう」
塾でフェレットを誰が飼うか相談します。
アリサは犬がいるのでダメ
すずかは猫がいるのでダメ
なのはは商売で食品を扱ってるのでダメ
私の家は特に問題ないのですが、できる事なら引き取りたくないんです。
フェレットには赤い宝石のついた紐がかけられていました。
赤い宝石は恐らく魔法支援機(デバイス)です。
となると、魔法関係で何かがあったのだと想像できます。
相当な厄介事です。できればかかわりたくありません。
とりあえず、飼っても大丈夫かどうか親に確認するとして、明日話し合う事にしました。
昨日拾ったあの石もきっと無関係ではないでしょう。
あの石は実は災厄の種だったりしないですよね?
そうだとしたら、私がなんとかしないといけないんでしょうね、はぁ…
小学校3年生で分数の掛け算とかちょっと先に進みすぎやしてませんか?