魔法少女リリカルなのは 平穏に暮らしたい…   作:aizaki

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少々グロい表現があるので、注意してください。


第二話「魔法を使った初めての闘い」

野宮彩華です。

 

夜になのはからメールがありました。

どうも、なのはの家でフェレットを飼う許しがでたので、なのはが飼う事にしたそうです。

 

私の家で飼う事もできたのですが、最終手段だと思っていたので、なのはの家が大丈夫ならそれがいいのでしょう。

状況を考えると私が飼う事にするのが良さそうではあるのですが…

 

(聞こえますか…僕の声が…聞こえますか?)

念話が聞こえてきます。恐らくあのフェレットが出しているのでしょう。

行きたいのはやまやまなのですが、お父様もお母様も起きているので、ちょっと抜け出す事はできません。

 

(聞いてください、僕の声が聞こえる貴方…お願いです、僕に少しだけ力を貸してください……僕の元へお願い…危険がもう…)

もう一度念話が聞こえた後、なにやら大きな魔力の反応を2つ認識しました。

今出ると、色々と問題があると思うのですが、そうもいかなくなりました。

アルスに呼びかけ、戦装束を纏い窓から飛び出します。

そのまま、フェレットの居る場所から遠い方の反応へ全速力で飛びます。

現地に到着する少し前に女性の悲鳴が聞こえてきますので、急がないと!

現地に到着すると黒く大きな犬が女性に喰らいついていました。

女の人の胸から下の胴体は犬の口の中にあり、大きな犬は女性を銜えたまま上を向きます。

『間に合え!!』

犬が口を空けた瞬間、私はその女性を掴み、上に上昇しました。

女性はとても軽く、少し離れた位置に横たえようとした時、その女性は胸から下が無い事に気が付きます。

生々しい内臓とおびただしい血の量に私は吐いてしまいます。

その間に犬は女性の身体を咀嚼し飲み込むと、私の方に向き威嚇してきました。

 

犬に向かい合いアルスを槍に変え構えますが、足が震えます。

目の前の死を目の当たりにし、自分にも降りかかる事を考えてしまうと身体の震えが止まらなくなるのです。

(主、結界を!)

アルスの言葉に意識を取り戻すと慌てて結界魔法を起動させます。

辺りが暗く塗りつぶされ、その場には私と女性と大きな犬だけとなります。

襲いかかってくる犬の攻撃を槍でいなし、払い受け、咬みつきを避けていると、徐々に落ち着いてきます。

身体の震えがおさまり、しっかりと大地を踏みしめるようになった時、確認するようにアルスに尋ねます。

(アルス…私はコイツに勝てる?)

(お戯れを…この程度の敵、主が負ける気でもない限り負けようがありません)

その質問にアルスは何を馬鹿な事を言っているんだと返します。

その言葉を聞いて私は意を決すると、犬めがけて突きを放ちます。

槍を突けば犬の身体が吹き飛び、槍を払えば何の抵抗もなく犬の身体を切り裂きます。

犬が動かなくなった場所には黒いいくつかの塊と青い菱形の石が浮いていました。

『やっぱりこれが原因でしたか…これはあのフェレットに聞かないといけませんね』

私は四天の書を開き、石から蒐集を開始します。

ギリギリまで吸い尽くし、残った石に封印処理を施します。

すると、残った残骸が消え去り気絶した一匹の野良犬が現れました。

魔導書のページは30程たまりましたが、魔法はまだ解りません。

 

犬を放置し、女性の下に急ぎます。

それと同時に空の変換資質を起動させ、視界を霊魂が見える状態に変更します。

その状態で女性の身体を確認すると魂の繋がりはまだ離れてはいませんでした。

良かった…これなら私の魔力だけで蘇生ができます。

急いで女性に触れ能力を発動します。

私の足元に魔法陣が現れ、女性の元あった身体の輪郭が浮かび上がり身体が復元されていきます。

身体が完全に再生した後、来ていたワンピースのスカートも一緒に復元し、心臓に魔力で軽くショックを与えると、女性は息を吹き返しました。

私は結界を解除し、戦装束も解除した後、軽く女性を揺すりながら話しかけます。

「お姉ちゃん大丈夫?こんなところで寝ていたら風邪ひいちゃうよ…」

女性はゆっくりと目を開けるとはっと気が付いた後、慌てて辺りを見回します。

「大きな…犬は…どこにいったの?」

「犬?私はそこに寝ている犬しか見てないけど…」

女性は私の指さす方向に居る犬を見て安堵のため息を漏らします

それを見た私は大丈夫だろうと思い、この場を離れる事にします。

「お姉ちゃん大丈夫みたいだから私いくね」

「うん、ありがとお嬢ちゃん夜遅いから気をつけてね」

「うん、お姉ちゃんもね、バイバイ!」

そう言って手を振って走り去ろうとすると、遠くで光るものが目に入ります。

気になりますが、少し走って女性との距離をある程度離してから戦装束を身に纏い、空を翔けます。

空に浮くと遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきます。

向こうは大丈夫でしょうか?傷ついてるとはいえ、心得のある者なら大丈夫だとは思いますが…

 

 

 

槙原動物病院のそばに行くと酷い状態です。

建物の入り口は車が突っ込んだかのように壊れ、その先の道路もあちこちに穴が穿たれ、電信柱が折れて倒れていたりします。

流石に下に降りるわけにはいかず、空から見ているとパトカーが集まって来ます。

ゆっくりと移動し、最後に光ったと思われる場所に辿り着きましたが、誰も居ませんでした。

困りました、あのフェレットはどこに行ったのでしょう?

肉体の復元は思ったより魔力を消費するようです。

消耗が激しいので、相手次第では自分の身の危険が高くなります。

それに夜中に小動物を見つける事は難しいので、明日にしましょう。

家に戻り、こっそりと窓から部屋に戻り、ベッドに潜りこみます。

 

 

翌朝、こっそりと帰って寝ましたのでバレてないと思いましたが、お母様に昨晩黙って出かけた事を叱られました。

出かけた事ではなく、黙って行った事を相当怒っています。

出かけるなとは言わないから、心配なので今度からは声をかけて玄関からちゃんと出かけなさいと注意されてしまいました。

私が居なくなったのを知った後、なのはの家に電話をして確認したら、なのはも居なくなってる事を知ったそうです。

その後二人ともすぐに帰ってきたので事無きを得ましたが、相当心配させたみたいです。

 

しかし、なのはも昨晩に外出していたのですか?

なのはの魔導師としての資質はかなり高く魔力量も相当高い、アルスも絶賛するほどです。

恐らく念話はなのはにも聞こえていたから、声に導かれて行った可能性が高いのです。

あのフェレット、まさかなのはを巻き込んだんじゃないでしょうね…

締め上げて、事と次第によっては天誅を下さなければなりません。

 




なんでフェイトとかち会わないのかと疑問に思った人もいると思いますが、フェイトはまだ海鳴に来ていません。
この時期から捜索していたのであれば、彼女の才能とアルフのサポートがあってなのはと初めて出会うまでにジュエルシードの回収が1個しかないというのはおかしいです。
なのはとユーノでその期間に4つ見つけていますから、そんなに少なくはないだろうとの考えです。

まぁ、土地勘や事前知識という差があっての結果かもしれませんけど
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