現役生活二十六年。疲れたので、バ美肉して野球解説系Vtuber始めます 作:義藤菊輝@惰眠を貪るの回?
あと、私の好きなスポーツは野球、F1、プロレスと、20代とは思えないくらいおっさん趣味。
I love 渡辺俊介!(根っからのロッテファン) ベッテル!(彼が出てきたから沼ったsince 2008) AJスタイルズ!(新日時代はもう最高)
関係ない話を失礼しました……。
ツイッター
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マシュマロ
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ぜひぜひ~!!
「なんというか……。パッとしないですね。今回」
「そうですね。華鳴さんが言う通り、面白そうな方はいるんですけど、悪い意味で一芸特化すぎる気がします。まあ、神室木さんのような前例もありますが」
それにしたって。と、会議室に集まった社員は一堂に頭を抱える。
6月に日付が変わるまでの約4日間と言う短い期間ではあったが、これまでで一番の応募数があった。だが、誰を見ても6期生の三人と見比べると微妙としか言いようのない応募が多い。
偏に、元プロ野球選手を筆頭に、二十八歳のリアル牧場主とバトルロワイヤルのゲーム大会で何度も優勝したことのある人物。と、インパクトを残せる三人を起用したからだ。
「
「華鳴。いくら幼なじみだからって会議中くらいは社長って呼んでよ」
「だからこそ名字にしたんだけど?」
大差ねぇぞそれ。と大きな声で笑いながらチェアーに凭れる男。元【VR gaming company】の宣伝部所属、現【ばーちゃりある】社長の
ばーちゃりあるが新規メンバーを募集し、採用するのは、想像する未来を想像できる者。言い換えれば、視聴者が理想として思い描くものを超越できる者だ。
「うーん。なんか意見ない?」
社長である近衛、華鳴、採用担当の鮫島と大代。そして1期生から6期生までのマネージャー6人の合計10人は頭を悩ませる。
「採用人数は6人なんですよね?」
「一応依頼したイラストレーターさんたちが描いてくれたキャラは10人分あるが」
「なら、一芸に特化した10人を5人ずつに分けて第一弾と第二弾で予備生みたいにする。とか、どうですか……ね……」
3期生のマネージャーである加藤の質問に華鳴が答えると、6期生担当の長谷部さんが案を出す。
具体的には? と鮫島に詰められた長谷部は一度頷いてから、考えてた案の補足を始めた。
「今回の応募の多くは一芸に特化した人が多かった印象です。特に多かったのは歌とゲームですね。実際シンガーソングライターや朝比奈さんを担当してくださっている深田さんのように賞金が出るゲーム大会の優勝経験者も何人かいました。そう言った方達を集めてみるのはどうでしょうか」
「けれど長谷部さん? 募集してもらったのは5分ほどの音声ですよ? 確かに歌っていた人もいましたが、ゲームが得意とか、絵が得意。と言う人はどの程度かわかりません」
「三宅さん。応募にはメールアドレスを必須にしてましたし、二次選考の為にテーマに沿った物を。というのはどうでしょう。データとして、誰が何を得意なのかはまとめてありますし」
2期生担当の三宅さんに対しても、長谷部はしっかりと意見を述べる。
「……。そうだな。ほかにいい案もないし、長谷部君の案を採用しますか!」
その代わり! と一度手を叩いた
「今回の採用についての決定権を与えよう。鮫島君と大代君と3人でしっかり相談して。まだこの会社に来て日が浅いからって6期生の3人のマネージャをしてもらってたけど、慣れてきたと思うから、ばちゃりあ予備生(仮)の第一弾メンバーのマネジメントもしてもらおう」
先輩方もしっかりサポートしてあげてね? その言葉で近衛が会議を締めくくると、三々五々会議室を出ていく。
「いやー。まさか予備生を作るっていう案が出てくるとはねぇ」
「出てくるとしたら三宅さんあたりだと思ってたけど」
「そもそも、何人か休業してるメンバーが戻る。それと2~3組の新規メンバー入れてからかな? とか考えていたしね」
会議室を出た近衛と華鳴は廊下を歩きながら会話を続ける。
ばーちゃりあるの従業員も曲者ぞろい。特に、所属する Vtuber と関わるマネージャーは。2期生担当マネージャーである三宅はもともと近衛と同期で【VR gaming company】に入社している。ついでに言えば採用担当である鮫島も。
人事部に配属された三宅と鮫島を、宣伝部にいた近衛がばちゃりあの設立の際に引き抜いた。なんなら、三宅は既に引退したばちゃりあ1期生であるマザー・マリアとして活動していた。初めからばちゃりあの社員であることを隠していなかったから、Vtuber のことを多く勉強し、2期生の誕生とともにマネージャーになった。
「三宅がいるだけでメンバーはかなり自由にできる。この会社にいる人の中で
「あともう少し続けてほしかったとか思ってるんだろ?」
「言っちゃだめだろ。それ」
ばちゃりあの初期は、ムジカの人気のみで持っていた。そこにマザー・マリアの優しさが滲み出たキャラクターが重なり、1期生の女子高校生組が勢いをつけた。2期生が誕生すると、今度は癒子の人気が上がり、それと付随するようにアマグーの不憫キャラが男性視聴者に親しまれていった。
癒子とキャラが少し被ること。そして、3期生が誕生したことでマネージャー業に専念すると言い、彼女はVtuber を引退した。あれから1年半。いまだに彼女の復活を願う視聴者も多い。
「まあ、案が出た場所がよかった」
社長室に戻った近衛に、華鳴はコーヒーを渡す。
マネージャー陣の新人が案を出したのだ。三宅に負けず。誰よりもいい案を。
「さて、後は長谷部達3人がどんな人物を連れてくるかだな」
「一芸特化かぁ。これまでにないメンバーになりそう」
ピロリ! と、静かな部屋で小さな音が一つなる。
電源が点いたままのモニターでは通知として小さなポップアップが表示される。
件名 ばーちゃりある新規オーディション二次選考について
送信元 virtuareal.audition@××××.com
送信先 Kazuha.feat.Tujisima@××××.com
この度、ばーちゃりある新規オーディションにて一次選考を通過したことを報告します。
また、二次選考として、吹井様がアピールされましたイラストについて選考の基準にするために動画を提出していただきます。
動画の内容といたしましては、吹井様がVtuber になった時に行いたいと申していました雑談お絵かき配信をしていただきます。雑談の内容はどのようなものでも構いません。
なお、期日は6月14日日曜日の23時59分までとさせて頂きます。
不明点がございましたら、下記のメールアドレス。または電話番号からお願いいたします。
メールアドレス:virtuareal.audition-Hasebe@××××.com
電話番号:03-××××-□□□□
ばーちゃりある新規オーディション担当 長谷部 康太
「やっぱり違うのかな……」
ガチャリと扉が開かれ、少女がベッドに倒れ込む。
少女が部屋から出るようになり、家から出るようになってから大体2ヶ月。最初は親に喜ばれて、何をするにもうれしそうにしていたが、それも長くは続かず、今は昔みたく早く学校に行けと急かされるばかり。
理由はわかる。部屋から出てきて、学校に行きたくはないと言いつつ家に篭るなら理解できるだろうが、これまでではしなかったような服を着て、外には出ているのだ。
両親からすれば、学校に行かず遊んでいるようにしか見えないだろう。
「モチベーションもない……」
引きこもりながらやっていたことといえば、野球中継を見ながら津路嶌洋弥を応援するか、好きなアニメのキャラクターを絵にすること。まあ、そのおかげで、ばちゃりあに応募するアピールポイントを埋めれたのだが。
「どうしよう。諦めるべきかな……。ばちゃりあからも連絡ないし」
いつものカフェの店員に話しかけられるまでになってしまった私は、大した反応もできず、いつもの窓側の席に座る。そしてぼーっと人通りを眺めながら、畿通の試合をイヤホンで聞き流しているだけの毎日。
「あぁん! もう! 畿通は列島最下位の神奈川に負けるし。何よ2回までで8失点って! 8回にも4点取られるし!」
交流戦の前までは調子が良かったのに、中報戦が終わって東栄と戦ってからはずっとこうだ。しかも、他の海洋リーグは勝ち続けるから、畿通だけ順位を落とす。
「去年の頑張りはどこ言ったの……。最下位じゃん。私たち……」
気がつけば海洋リーグの最下位にまで転落し、5位の東日本スピードウィングスとは3ゲーム差。
「あ、パソコン付けっぱなしか……」
壁側に向けていた顔をグイッと部屋へ向ければ、真っ暗な部屋の中でポツンと一つだけ光っているモニターに視線がいく。
モニターは、YouTubeを開いたまま動いていない。おすすめの一覧は家を出る前と変化なく、その殆どが敷島洋美の動画だった。
野球を解説しているもの。雑談をしているもの。野球ゲーム、レースゲーム。それに、他のVtuberとコラボしている動画。画面に映る敷島洋美の動画は全て閲覧済みだ。
「あ、今日の配信……」
マウスを手に持ち、カーソルを動かして敷島洋美が持つチャンネルページへと飛ぼうとした時、右隅に小さくメールが来たアイコンが表示されている。
私にメール? 学校の教師か? と思いながらクリックをする。
「……え? えっ! うそ、っえ!?」
理解するまでに数秒かかった。なんせ、ばちゃりあの末席に加わる第一歩を踏み出していたから。
「やった! やったやったやったやっあ゛痛っ!!」
喜びすぎて跳ねていたら、パソコンのUSBポートから伸びている充電器ケーブルに足をからませてこけてしまった。
『先ずは自分を信じなくては。そうじゃなきゃ、相手が自分を信じてくれる日は来ません。断言します』
「え? あれ? 変なところ押しちゃった?」
どうやら肘がマウスに当たったらしくワイヤレスマウスは見事なまでに飛んで行き、壁に当たったことでクリックされてしまったようで、どうやら、ばちゃりあに所属するメンバーによる名言らしい。
今のは2期生の那須癒子の言葉だ。確か、彼女から好かれてるか不安な男性からの相談への返答だったはず。
『そうですわね。先ずは踏み出すことですわ』
名言集はいくつかあったが、確か5期生までの分しかなかったはず。見たことない動画だと思い、眼鏡の位置を直し急いでモニターを見つめる。
『ワタクシはかつて、夢を売る仕事をしておりました。プロ野球選手という仕事です。ワテクシ……、いや、私のような矮小な人物の背中に憧れて同じプロの世界に入った者もいました』
中には、プロになれたことがゴールになってしまった若者がいた。一軍の実力に慄き、自分と他人の間に線を引いてしまったのだ。そこから、一歩踏み出せたものは少ない。一歩だけでなく、二歩三歩と足を出した選手は少なかった。
敷島洋美は、静かに言葉を続ける。
『かなり昔のことですが、とある少女と試合前に会いましたの。とても明るい子でしたわ。頭を撫でると、とても喜んでいただけましたの。そんな彼女が、私に聞いたのです
なんでそんなに頑張れるの?」
私が呟いた言葉は、敷島洋美が口にした言葉と、全く同じだった。
胸が高鳴る。鼓動が早くなり、血液が体の中で暴れているのがわかる。
『ワテクシは言いました。現状に満足をしていないからですわ。と』
そうだ。彼は私に言ってくれた。だから私は今こうして家を出れた。動き出せた。
『現状に満足していない。それは変わろうと思っているから。そして変わろうと覚悟するから。だから一歩踏み出す勇気が湧いてくる』
私は、自分の右手を頭の上に乗せた。確かにあの時、彼は私の頭を撫でながら同じ言葉を言ってくれた。
覚えていてくれてることが嬉しい。そして、思い出させてくれたことが嬉しい。あの時の、12年前の小さな私が蘇る。なんにでも無邪気で、明るく、笑顔が絶えなかった私が。
「ふふっ。あはは!! だよね! そうだよね洋美ちゃん! 津路嶌さん!」
小学校一年生だったあの時は無邪気だった。まだ慣れない学校で初めてできた友達とうまくいかなくなり、何をやってもよくない状態が続いた。どんどんと内気になっていき悪循環に陥った。
でも、関係ない。
関係ないんだ。
ばちゃりあ名言集。と銘打たれた動画は既に違う人物を映している。
ムジカ・ムジークは、「私自身が楽しんでいなくちゃ、君たちも楽しめないだろう?」とそういい。土鈴睡が「みんながみんな肯定している答えなんて信用できるものはないんだ。会社の社員全員が社長に好感を持ってるわけがないだろう? あんなセクハラおやじぶっ飛べばいいのに……」と本音も含めた言葉を漏らす。
そして、迫夢走が言う。「売れないシンガーで何が悪いんですか。いつだって心の中の小さな自分がいるんです。そんなガキの自分が憧れる人物にならなきゃ、大人になんて一生なれないんですよ」と。
袖無しモヤシのくせに良いこと言いやがって。と、洋美が出てきてからVtuberの世界を覗くようになったにわかのくせに上から文句を言う。
「なんだっけ。しようと思った時にはすでに行動は終わっている? だったっけ。なら私はすでにばちゃりあの末席……。いや、中心にいるんだ」
よし! やるぞー!
私は気合を入れてペンタブを持った。描くものも自由。話す内容も自由。それなら、私の一番の思い出を、一番の宝物を見せてあげよう。
「洋美ちゃんって……。大人で描いちゃダメかな?」
洋美を描くためのアタリ線を描きながら、思わず私は呟いた。
一歩踏み出す勇気……。ヒロアカの方でも使ったネタ。
けど、ちゃんと伏線入れてるから。だいたい兆葉が出てきたころに……。だからセーフ。
セ・パでどっちが好き?
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セ・リーグだろ!!
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いいやパ・リーグだね!
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12球団箱推し!!
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野球分かんねぇ~