現役生活二十六年。疲れたので、バ美肉して野球解説系Vtuber始めます 作:義藤菊輝@惰眠を貪るの回?
とりあえずはこんな感じで前半戦。いろんな選手の名前出てきたわー。
追伸、感想ください。モチベ、ください。ちゃんと返信するんで
『えーいいなー。津路嶌さん明日岡山でしょー?』
「はい。星合さんと解説ですね。市民球場に行くのとても久しぶりなので緊張してます」
『星合さんに会うことよりも?』
ええ。なんてことを言いながら笑い合う。
まさか、ばちゃりあに入るまでは大学生の女の子と個人通話をすることがあるなんて思っていなかった。
プロ野球選手として一定の成績を残した選手がたどる道を、私もたどると思っていた。
コーチを経験して、二軍監督をして、ヘッドコーチになって、そして監督になる。中報に関われるほど大人ではないので、きっと畿通で敷かれたレールに乗るものだと思っていた。
「まさか、仲人になった夫婦の奥さんが大手事務所のVtuberだったとか、誰も想像しませんよね」
『それをいうなら、まさか新人としてやってきた方が、憧れの名選手とは思いませんでしたよ』
ほんと、人生何が起こるかわからない。つくづくそう思う。
『それにしても、こんなに資料作ってるんですね』
「私自身は作ってないですよ? そりゃあ多少は作りましたが、有志の方がネットに上げているものを利用させてもらってるだけです。あ、そうだURLを渡しておかないといけませんね」
概要欄にお願いします。そう言いながら、私は引用する資料のリンクを西野さんに送る。
チーム順位は流石に私が準備した。オープン戦・シーズン・交流戦の3つだ。ただ、チームの推移は有志だし、チーム打率や防御率といった数字のものはスタープレイヤー速報なんかを利用した表である。
流石に、チームの総評は私が書いたものだが。
「放送始まる前に気になる点があれば答えますよ?」
『え? いいんですか? んーじゃあ、レッズって今年優勝できますか?』
「可能性はゼロではありませんよ? 借金10の最下位から逆転優勝した中報っていうチームがありますから」
7/17(金)幸田楓花【ばちゃりあ】
#幸田楓花 #敷島洋美 #プロ野球
【前半戦】我々の推し球団は最下位です【おさらい】
『その年の津路嶌さんホームラン52本でホームラン王逃した年でしょう?』
「あれはウィリアム・ランディがえぐいんですよ。57本打った時もバレンティアーノが61本で央さんのシーズン記録越えちゃうし」
コメント:あれ?
コメント:始まってんぞー
コメント:いきなりすごい話
コメント:あれね
コメント:あの時39でしょ?
コメント:バレンティアーノと本塁打争いしながら歴代シーズン記録越えたやつね?
注:洋美ちゃんは放送に乗っていることに気づいてません。しばしお付き合いください。
コメント:了解
コメント:いいね
コメント:赤裸々に吐かせちまえ
コメント:だからボイチェンついてないのか
コメント:お嬢に比べて声高いなと思ったら
『けど、
「え? だってみんなパワー無くなったと思って外角ばっかり投げるんですよ? アウトコースに投げさせるために多少は打席で色々考えながらはしてましたけど、毎年35? くらいはホームラン打ってるのに。外角なんて簡単に飛ばせます」
コメント:マジで
コメント:え?
「オールスターで埼玉の
『どんな感じなんですか?』
「あれです。ボールの外側を叩くんですよ。そうすれば力なくても飛びます。私の場合背筋と腹斜筋が異常だから飛ぶんだと言われましたけど」
懐かしいな。六角兄弟の二人からさんざん言われた。お前の背筋と腹斜筋は天性のものだからその分ケアにも気をつけろ。と。
背中を斜めに使うことに優れていた筋肉と、上半身を捻るときに使う腹斜筋の両方が強かった。晩年はさすがに力を籠めないと飛ばなかったが、若いころは8割弱くらいの力でフェンスまで届いていたから。
『それって引っ張り気味に飛びませんか?』
「打ち方のイメージですね。私はだいたいボールに対してバットが斜めに入るように打ってたので。あとは私引く力が強かったんですよ」
『なるほど。要は工夫次第で右にも左にも飛ばせると……。津路嶌さんじゃなかった、洋美ちゃんの打撃理論がちょろっと聞けたところで!! 配信はじめますよ!!』
「はい。あ、ボイチェンつけますね」
『ボイチェンつけるも何も57本打ったっていう話のあたりから音声載ってますよ』
コメント:やっほー
コメント:お嬢見てるー?
コメント:いい話聞けたわ
「え? え!? ちょっとまって!? くださいます!?」
『いいえ洋美ちゃん。私は待ちませんよー? だってちゃんと配信開始ボタン押した時、ちゃんと洋美ちゃんって呼びましたもん』
え? マジ? 本気で言ってる?
そんなことないと記憶の中を遡ってみれば、確かに洋美ちゃんと呼ばれていたようないなかったような。
仕方がない。ここは仕返ししよう。
「こうなったら幸田さんが恥ずかしがる話を……」
『え? ちょっ!』
コメント:え? なになに!?
コメント:気になる
コメント:頼む!!
「幸田さんとこの前バッティングセンターに行ったんですよ。うまくいかないところがあるからって言われて。まあ日頃お世話になっている先輩ですし、お力になれれば。と思って話を聞いてたら。話の途中でずっとワテクシのことをパパと呼んできました」
『ちょっと!! ほんとダメだから』
コメント:ふぅー!
コメント:仲良いんだな。
コメント:リアルで会ってるってことでしょう
『うぁー。恥ずかしー』
「はい! 気にせず進めていきましょう。今回はワテクシ敷島洋美が幸田楓花先輩の元へ馳せ参じ、我々の推し球団がなぜ最下位であるかについて話していきたいと思いますわ!!」
あうあうと情けない声を出している先輩を無視してワテクシは今シーズン前半戦の順位表を無理やり出させる。ひ、酷い。なんて彼女の声は聞こえない。
列島リーグ (勝数/負数/引き分け/ゲーム差)
1、東京栄読ラビッツ 42/30/0/ーー
2、大阪ストライプチーターズ 40/31/1/1.5
3、神奈川スターライツ 35/36/1/7.5
4、東京ヘルススワンズ 34/36/2/8.5
5、中部日報コアラーズ 27/41/4/17
6、中国東洋レッズ 27/45/0/19
海洋リーグ
1、北九州モバイルホークス 52/20/0/ーー
2、埼玉ホワイトウルフズ 43/27/2/10
3、千葉京葉シーガルズ 38/34/0/14
4、東日本スピードウィングス 36/36/0/16
5、浪速スカイブルーズ 26/45/1/26.5
6、近畿通運パワーブルズ 25/46/1/27.5
コメント:海洋マジで終わってんな
コメント:前年度優勝が次年度最下位はよくあるけど……
コメント:モバホーの独壇場だよ。海洋は
『見れば見るほど悲しくなるよ。洋美ちゃん』
「そうですわね。流石にここまで両リーグではっきりしてるのは珍しいですわ」
列島は東栄と大阪の一騎討ち。海洋は北九州の一人勝ちが目に見えている。ゲーム差10なら逆転できないこともないが、流石に15を超えるとどうしようも無い。
『ちなみにオープン戦と、開幕前の洋美ちゃんの予想はこれ!』
オープン戦
1、埼玉ホワイトウルフズ
2、東京栄読ラビッツ
3、北九州モバイルホークス
4、中部日報コアラーズ
5、東京ヘルススワンズ
6、近畿通運パワーブルズ
7、神奈川スターライツ
8、千葉京葉シーガルズ
9、浪速スカイブルーズ
10、中国東洋レッズ
11、東日本スピードウィングス
12、大阪ストライプチーターズ
「予想はあくまでも予想ですわ。手堅いところしか当たってない予想なんて面白みがないんですから、それよりもちゃんとチームの話をしますわよ」
はーい! と気の抜けた返事をする幸田先輩に、コメント欄がどっちが姉かわからないと反応する。しかし彼女自身はどうでも良さそうにしているところを見ると、本当に気にしてないようだ。なんなら鼻歌まで歌ってる。
「とりあえず、両リーグの1位は手堅いところですがさすがとしか言いようがありませんわね。むしろ、去年のヘルスと畿通がおかしいんですのよ」
『まあそれを言っちゃうとねー。でもさ、流石にモバホの独走は読めなかったでしょ?』
北九州モバイルホークスの独走は確かに予想外だ。チームとしての完成度が年々良くなっているが、外川、大窪、凪多、バレンディアーノの四人だけでも手をつけられない化け物打線だったのに、育成から一瞬で支配下になったジョージ・マッケンジーが7番にいる。
守備の面ではまだ甲斐田の方が良いためマスクは殆ど被れていない。しかし代打や小さな球場では出場機会を増やしているのが彼の状態だ。
「埼玉も頑張ってはいますが、それでも得点をモノにする能力がダンチですわ。その上しっかりと点数を抑えられる。確かまだ7点以上取られていませんもの」
『ウルフズって得点も多いけど失点も多いよね。別に守備が悪いわけじゃないんだけどさー』
コメント:たしかに
コメント:モバホに比べて先発が踏ん張れないから中継ぎが働き詰め
コメント:一発病だよな
「一発病の方がマシですわ。乱調の処理なんて本当にしんどいですもの」
コメント:これは経験者の声
コメント:なんかあったんだな
コメント:てか、畿通がこれか
懐かしいな、繁野が大乱調の日にブチギレて喧嘩したな。水走でもしたし安定してたのって隅久だけじゃないか? あいつ完投型だし。喧嘩したことないな。
「とりあえず海洋の上位の話はここで止めて、東栄とチーターズの話をしましょうか」
『似たり寄ったりの成績って言っていい感じ?』
「概ねそうですわね。ただ、少しだけ東栄の方が余裕を持って野球してる感じですわね。チーターズは一点を望み過ぎて噛み合わないことが時々ありましたから」
『例えばーで、説明できる試合とかある?』
「あれいつでしたっけ、たしか交流戦の前だったはずです。東阪戦の1戦目。元坂選手のサードライナーで負けた試合」
コメント:いつだ?
コメント:5月の中盤としか
『ちょっと待ってねー。カレンダー出すよ』
あらかじめ渡していた資料の中から試合結果を乗せたカレンダーを画面に映してくれた幸田先輩のおかげで言っていた試合が5月の19日のことだとわかる。
「負けに対して良い負け方も悪い負け方も無い。と仰る方もいますが、この試合の東栄はとても良い負け方をしたと思いますわ」
『と言うと?』
「この試合、チーターズの得点は小掛布選手のソロホームラン。先発のランドール・ジェロームが無失点でした。東栄は9回の面でフォアボールから一番バッターの鶴居が出た」
そのまま鶴居は送りバントで二塁へ。3番の
インコースの球をファースト方向へファールさせることが多かった彼は、フルカウントとなった6球目。インコースへとやってきたスライダー。それを彼は流すことなく引っ張った。
「あれは良いことですわよ? なぜかわかりますか幸田さん」
『え? なんだろ……』
「あれのせいで梅花選手は後の2日の攻め方を組み直すことになったんですのよ。実際ワテクシがリードしてても頭を悩ませるところですわ」
コメント:え? なんだ?
コメント:わかんねぇ
コメント:むっず
『攻め方? インコース投げにくくなる……とか?』
「それだと半分ですかね」
元坂選手はインコースの打ち方がとても上手い選手だ。その技術は球界でも上から数えた方が速いくらいだ。そして、その傾向は流し方向が多い。
対談なんかはしたことがないのでどう言った感覚で打っているかはわからないが、流し方向に打たせて一、二塁間で網にかけるのが理想。そのためにインコースのボールからストライクになる球を梅花は投げさせたのだ。
「元来、元坂選手はアウトローに爆弾を抱えているわけで重要な場面でそこを使いたい。三連戦で回ってくる打席は大体11回あるわけで、その11回の対戦でアウトローで仕留めれるのは2回ですわ。3回あれば素晴らしいですが」
できる限り元坂の意識からアウトローを省きたい。だからこそ彼が得意なインコースを流させ、ファールにならない程度の方向に飛ばさせたいのだ。
ただ、それをしっかり引っ張られたら同じ手段を使いづらくなる。結果的に残りの8打席はアウトコースも交えていかないといけない。
「実際2戦目だとアウトローのビタビタのコースに来たストレートをきっちり初回先頭打者ホームランにしてますからね。元坂選手は」
いつも通りじゃないぞ。というのを見せれる。その選択肢を取れるのは余裕がある。もしくは、失敗しても次に繋げる布石にできると確信があるからだ。
その場では偶然の産物かもしれないが、徐々にその意味を気づければ大きな財産になる。
コメント:普通に勉強になる
コメント:リードってその場その場じゃないのか
流れるコメントを読みながら、お茶を飲み喉を潤した私は本題へ取り掛かる。配信タイトルになっているように今日の本題は私と幸田さんの推し球団。畿通とレッズの最下位について。
あーあ。ここからオールスターなのになー。ズケズケ言わないといけないのか。気が重い。
◆◇◆◇◆
『さて、順位推移を見たわけだけども、レッズぅ〜。どうしちゃったの!! 最初っから最下位なんだけど!!』
「最初から最下位ならいいじゃないですか。交流戦からどんどん下がって最下位ですわよこちらは。交流戦で貯金を吐き出し過ぎましたわ。まあ、そのタイミングはほぼほぼ横並びでどのチームもゲーム差がなかったですが」
そんなしょんぼりするなよ。とコメント欄にあるが、しょんぼりせずにはいられない。流石にここまで酷いとは思わなかった。
タチが悪いのはレッズの方だ。彼らは後一点が届かない試合が既に消化した72試合のうち半分くらいはある。畿通はもうなんていうか、負けるべくして負けているが。
『それで!! レッズはなぜ負けてるんでしょうか!!』
「弱いから」
『うぐっ!! でっでも!!』
「一応点は取れている畿通に比べて、レッズはその点すら取れてませんもの。2点差以内で負けてる試合が多過ぎますし、四球やエラーのチャンスを物にできていないのは事実ですわ」
バントという言葉を志島監督が就任したことで知り始めた畿通もそれはそれで問題だが、そもそもそういう野球をしてきたのにできていないレッズの方が問題である。
「まあ、一発病どころか投球も守備も等しくダメな畿通ですわ。両チームとも課題ははっきりしてますわ。レッズは後一点を取るための技術が噛み合っていない。畿通は守備が最近消極的ですわ。特に内野陣の」
畿通の内野陣。ファーストのエドワード。セカンドのアンディー加藤。サードは外街で、ショートが安木。
可もなく不可もないエドの守備と、試合後志島監督自らの手で特守をするほどたまに凡ミスをするアンディー。外街は守備自体うまいものの積極性は低くまた守備範囲も狭い。唯一まともな安木もヘスルからFA移籍して5年。もうベテランの域であり本来なら世代交代をしている頃。
『畿通が良くなる方法ない?』
「単純な方法で良ければありますわよ?」
コメント:おお?
コメント:何?
コメント:気になる
「二軍にいる広部君を一軍にあげて9番ショートで起用する。外街をファースト固定にして、控えの広須浩介をセカンド。アンディーはガタイもいいしあの体で動ける。元々高校ではサードもしてたし、秋季キャンプからがっつり取り組めば来年の開幕だと外街より範囲の広いサードになれますわ」
流石にアンディーを今すぐサードに使うくらいなら安木をサードで使うが。
まあ、内野の守備に不安が残ったところで、メイル・磯岡・角田・水口だけでも得点力が高い。内野陣を守備の人に偏らせたところで何も問題はないのだ。
『じゃあさじゃあさ! レッズは?』
「要因は二つですわ。まず一つ目に、チームの核となる選手がいないこと。北九州で言うと大窪選手。東栄で言うところの元坂選手。二つ目に、救援陣の崩壊。何より、エースと呼べる程よい成績を残せる選手もおらず、試合の最後アウト三つを取れる選手もいない。そこじゃないですか?」
『……たしかに。ののちゃんとたちゅまだけ』
野々村選手は12試合に7勝1敗。南川選手と今の所全試合に出場し100本ちょっと安打を重ねている。打率も3割3分。ずっと燻り続けていたが、覚醒したかのように打っている。
「二人はかなり良い成績ですが、他が続いていませんもの。他の燻っている選手がしっかりしてくれれば。もしくは、お金をもらっている人がお金をもらっている分まで働かないといけませんわ」
例えば
流石に30後半という年齢には勝てないようで、怪我を抱えながら戦い続けている。他にも金額をもらっている選手は何人もいる。
「あとはそうですわね……。去年一昨年に活躍していた
さて、そろそろチームの話は終えて個人成績の話とかをしないと。
あとは、オールスターに出場する選手の紹介とか色々、予定が立て込んでる。
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