現役生活二十六年。疲れたので、バ美肉して野球解説系Vtuber始めます   作:義藤菊輝@惰眠を貪るの回?

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 お久しぶりです。こんなご時世ではありますが、何とか大学を卒業し、式典に出席することができました。
 また、大学の卒業記念に、かねてから行こうと思っていたとある場所に行くこともできました。そんなこんなで時間がかかりましたが、最新話投稿します。


8/12(水)【コラボ!!】ついにあの先輩を呼んだよー!【下孫双子】

『こんばんわー。ニコラスですー』

 

 コメント:きた!!

 

『わんばんこー。メリッサだよー!』

 

 コメント:わんばんこー!

 

「ご機嫌よう。洋美ですわ」

 

 コメント:ワンバンコー!!

 コメント:お嬢!?

 コメント:お嬢だー!!

 コメント:まじか!!

 

 画面の両端に半身だけ映っている金髪と銀髪の双子。ちなみに、金髪で長髪なのが弟のニコラスで、銀髪の短い髪が姉のメリッサ。すでに性別が逆だ! とツイッターや同期からはいじられているらしい。

 そんな二人の間に挟まるように、画面中央下部に目から上側だけのワテクシが映った状態で配信が始まった。

 

 8/12(水)ニコラス【ばーちゃりある】 より

 #ばーちゃりある #下孫双子

【コラボ!!】ついにあの先輩を呼んだよー!【下孫双子】

 

 先日、ウィアクラで牧野君とコラボした七期生の双子が、コラボをしませんか? とそう尋ねてきたときは驚いた。

 彼女たちアンダーソン姉弟は、ゲームが得意な二人であり、その実力はばーちゃりあるに所属するメンバーの中でも上位に位置する人たちだ。それに比べてワテクシのゲームセンスはというと……。

 

『今回の企画は、我らが先輩のお嬢様を、メリーと僕で世話しようという企画です!!』

 

『お嬢様だから、ゲームはできなくても周りの奴が強ければ良い!!』

 

 そう。メリッサがいうように、めちゃんこ下手である。

 パズル系のゲームなどなら問題なく進めるが、思考と指が噛み合わず、視点移動からエイムから移動から、とにかく下手なのだ。特にFPS系列のゲームは。

 

 コメント:あれをどうにかするの?

 コメント:キャリーできる?

 コメント:お嬢の下手さやばいよ? わかってる?

 コメント:これがお嬢のところなら介護代のスパチャしたのに……

 

「コメント欄を否定したい気持ちはありますが、そういった声が出るほどワテクシが未熟なのも事実……」

 

『初心者に多いのはあれだね、無駄に落ちちゃうんだよね』

 

『そうなんですよね。できていると思ってても甘いから、被弾が多くなって落ちてしまう。死なない技術を身につけれれば、初()者から初()者にランクアップです』

 

『あと、どんなキャラでも使える! じゃなくて、このキャラとこのキャラならエグい!! で良いんだよ』

 

『まあ、ゲームの開始前から話してても仕方がないので、早速始めましょうか』

 

「そうですわね。少しばかりはお手伝いできるように頑張りますわ」

 

 独特な音を立てて私はスタート画面からロビーへと移る。

 今日はもともと三人それぞれのチャンネルで各視点で放送をする予定だったのだが、私が東京の自宅ではなく、大阪の自宅の方に来ているのもあってこのような形になっている。

 なぜ大阪に来ているか? それはとある雑誌の写真撮影があるためである。

 

「正直、どんなキャラを使えば良いのか分からないですのよ……」

 

 今日やるゲームは、最近日本及びVtuber界隈で人気の三人小隊で戦うFPSゲームの『フロントラインスターズ』というタイトル。

 すでに何回もワテクシの配信で行ってはいるのだが、コメント欄のざわつき同様無様な有り様を見せ続けている。

 

『あのねお嬢様。最初の方は好きなキャラを選ぶんだ〜。例えば、コイルちゃんが可愛いから使う!! とか、ファストレインのぶっ飛んでる感じが好きだから使う!! とかね』

 

『キャラごとの特性がありますので、そちらを参考にした方がいいと思いますね』

 

 このゲームのキャラクターにはそこが1番のポイントだという人もいるくらいの特徴がある。

 体が大きく鈍足な代わりに被ダメージが少なくなる鉄壁。体が小さく動きが速い代わりに被ダメージが多くなる小柄。ビーコンを調査することで次ラウンドの行動可能領域がわかるキャラクターだったり、味方蘇生時などに本領を発揮するものなど様々だ。

 

『とりあえず、素早く動きたいか、ダメージを抑えたいかのどっちかで考えたら、ガーディアン・スモーカー・ロボクローンの三体か、それ以外かって感じに分かれます』

 

 スターズと呼ばれるキャラクター達。スキンやらなんやらを設定できる画面で色々と見てみるが、一通り使ってみたもののどれが良いかあやふや。ただ、一つ思うのは動きが遅いのはしんどい気がするということ。

 

「スピードが早い方がいいですわね。お二人の指示を聞きながら戦うのであれば、どのキャラクターでしょうか?」

 

『そうなると索敵できるチェイサーか死に戻りできるルブニールかな? メディックだと自分が落とされたら意味ないしね……』

 

『あとは……。お嬢様が自分から動いて周りに指示を出す! みたいな。それこそキャッチャーのようなことをしたかったらハイダーとか』

 

「キャッチャー? ドローン飛ばすだけですわよね? ハイダーって」

 

『実はそれだけじゃないんだよなー。お嬢様』

 

 メリッサ曰く、それぞれのキャラには単調的な特徴と、複雑に絡み合った長所があるという。

 例えば、先ほど名前が出てきたチェイサーは敵の位置をチャージが完了している場合任意で確認することが可能である。必殺技使用時はチャージ時間も短くなり自身のスピードも上昇することから、味方が囮となり遊撃をすることができる。

 

『ハイダーの説明! はい! 愚弟!!』

 

『愚弟言うな愚弟って……。はい、ハイダーの説明です。hiderっていう名前の通り、得意な行動は隠密です。ドローンを飛ばし周辺の敵がいないかの確認、シールドを破壊する必殺技の妨害電波が強力です』

 

「けど、ドローンの操作中は本体の行動が不能ですわ」

 

『はい。そこがハイダーの最大の弱点です。ちなみに次点になる弱点は戦闘中に利用できる能力を保持していない点ですが。基本的にエリア移動時や、戦闘地域に近づいたタイミングでドローンを出し、周辺の部隊数を報告。移動時ならばその時点で指示出しができます。そして』

 

『ドローンの必殺技はシールド破壊だけじゃなくて行動阻害もできるんだー!』

 

『ちょっ! 僕のセリフ!!』

 

 悪巧みが成功し、喜ぶ声を上げているメリッサをよそに、私は思考する。

 チームの状況を考え、投手を使い打者を調理するキャッチャーの動きをゲーム内で行う。チームの進む方向を決め、状況を判断し、攻める足掛かりとするのがハイダー。

 

「守るのがキャッチャーで攻めるのがハイダーか。だいぶ要素は違うけど、立ち回りは似たことか」

 

『どうしたのお嬢様?』

 

『洋美嬢?』

 

「いや、なんでもありませんの。それと、お嬢様や洋美嬢呼びだと、お二人が執事やメイドにでもなったようですわね」

 

 コメント:たしかに

 コメント:ありだな

 コメント:オコエンが鼻血噴き出しながら描きそう

 コメント:いいねそれ

 

『はは。それは考えてなかったな……』

 

『けどいいねー。お嬢様がそれでよかったら、私たちは従者だね! よし! ご主人様のために頑張るぞー!』

 

 ノリのいいメリッサがやる気を出したところで、ニコラスがハイダーについて他の特徴も教えてくれる。必殺技で出来ることとできないこと。してはいけないことやドローンを飛ばす時の注意点。

 

『僕もハイダー専門ってわけじゃないから詳しい説明はできないけど、一旦はこんな感じかな?』

 

「お二人は基本的にはどのキャラクターを使ってますの?」

 

『そりゃファストレインだよお嬢様!! 私加納先輩よりも上手い自信あるよ? 凶走薬を使えば30パーもスピードが上がって、ジャンプパッドは2種類の飛び方が出来るでしょ? キャラコンが上手くなればなるほど光るキャラだし、何よりアホの子だから可愛い!!』

 

『僕はルブニールたね。しゃがみ性能の良さはピカイチ。しゃがみ時のスピードが早いのはルブニールだけ。相手の能力を奪うサイレントボムとエドテンの人数有利はでかい。死に戻りしてもそのまま波状攻撃ができる。ファイター向きのキャラだよ』

 

「……」

 

 コメント:あ、お嬢止まった

 コメント:よくわかってないな

 コメント:多分今感じてるのが野球のこと話されてる時の俺たちだよ

 

 

 

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

『そうですそうです。落ちた時は扉塞ぐとチームに対して貢献できます』

 

『ちょっと待ってねー。今蘇生するからねー』

 

 メリッサ、ニコラスの二人とゲームを始めて7試合ほど。一つずつ教えてくれるおかげである程度は動けるようになっては来た。

 

『ハイダーは慣れた?』

 

「1試合目に比べると。って感じですわね。立ち回り等はどうにかなってきているとは思いますが、エイム等の技術がダメですわ」

 

 コメント:いや、マシだぞ?

 コメント:初めてした時を思い出せ

 コメント:上達したぞ?

 

『お嬢様のふっかーつ! って、敵敵!!』

 

『ッチ! 漁夫られた』

 

 突如現れた敵。準備ができていなかったために倒されてしまったメリッサと、蘇生まもなく後ろからやられたワテクシ。

 三人で一気に攻められたためものの数秒で物資と化してしまう。咄嗟にメリッサがニコラスに敵がどのキャラか教えてはいたものの、数の暴力に勝つことはできず、彼もやられた。

 

『くそー。やっぱヴォイド合ってないのか?』

 

『当たり判定ガバだから仕方ないよ。ヴォイドは……。太った』

 

 先ほど使っていたキャラは、メリッサが回復に能力が特化しているメディック。ニコラスが移動と撤退に特化したヴォイドというキャラクター。もちろんワテクシはというとハイダーを使っている。

 

「あの、視覚と認識と操作を素早くするには、やっぱり慣れですの?」

 

『うーん。まあそれだね。慣れは重要。このゲームだと基本的に止まっているダミー人形にしか練習できないからね……』

 

 練習場へ行くかどうか尋ねてくれたメリッサに断りを入れ、ワテクシは回数をこなそうと提案する。

 

『今日バーチャル大阪でしょ? 明日用事じゃないの?』

 

「明日の用事は午後からですので、そうですわね……。お二人がよろしければ、朝日が登るまででも。ワテクシ忘れてませんわよ? 朝まで付き合いますよと言ったこと」

 

 

 

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 8試合目。

 

「あの、この18-グロックっていう武器強くありませんの? 気づいたら一人倒せたのですが……」

 

『好きな人は好きな武器だよねー。SMG系列よりも気に入ってる人いるもん』

 

『1キルおめでとう洋美嬢。そのまま次行来ますよ!』

 

「ちょっと待ってくださいますの!? シールド、シールド巻かせて下さいます!?」

 

 

 

 ◆◇◆

 

 

 

 9試合目。

 

『よーし! 開幕直下行ってみよー!!』

 

「え? え? ちょっ……え!?」

 

『ハイダーにあるまじき蛮行……。これがファストレインと同レベルの知能ということか』

 

『はぁ〜い雑魚だぅん!! 開幕モーガンは無敵なのだ〜!! ってあ……』

 

 コメント:落下死は草

 コメント:それはない。

 コメント:これが盛者必衰か……

 

 

 

 ◆◇◆

 

 10試合目。

 

『洋美嬢! フォートレスとチェイサー行ってる!!』

 

「二人来るのは違いますわよぉ!!」

 

『こっちもスキャン入れた!! 場所大丈夫?』

 

『上から牽制入れてる。メリー、お嬢! 行けるよ!』

 

 扉前で立ち止まり敵が入れない状態にしていたワテクシは、相手のフォートレスが扉を蹴る3回目の動きに合わせて武器を構えておく。

 ガシャン!! と大きい音を立てて破られたが、こちらはフラットペレットという水平方向に弾が拡散するショットガンを準備している。

 

「来ましたわ!!」

 

 敵が突入してくると同時にワテクシの一発目が敵に入る。

 

「シールド破りました!!」

 

 コメント:お! いいねお嬢

 コメント:いつもならここでやられてる

 コメント:落とせたらデカイ!

 

『外2! 中1! お嬢目の前の集中外は気にすんな!!』

 

『外のチェイサーやった!! ダウンだよ!!』

 

 メリッサが外の一人をノックダウンさせ行動不能に。外でチマチマとスナイパーで撃ってくるヴォイドは、ニコラスがアサルトライフルである程度のダメージを稼いでいるため、すぐに室内へ来ることはできないだろう。

 

『ッチ! ワープ断層焚いてたぞ。お嬢! ヴォイドが来る』

 

 先程の試合後、メリッサからおすすめされたことで利用をしてみたギガインパクトというアタッチメントを装着させたモーガンが火を吹き、シールドのないチェイサーを狩る。

 

「あーもう!! 来るなら来なさいな!!」

 

 二人が室内に入って来れるかを聞いてみれば、答えはイェス。ならばワテクシの身を犠牲にしてでも確実に仕留めることが優先。

 例え4番に単打を喰らったとしても、続く5、6番に打たさなければこちらの勝ちだ。ダメージの貰いかたを考えれば、今は自分を犠牲にしてでも確実に落とすタイミング。

 

『どんな感じ?』

 

 屋根上にいたために一番こちらの状況を見れていないニコラスが尋ねると同時に、ワテクシはドローンを起動した上で速攻必殺技を繰り出す。

 ハイダーの必殺技は、簡単に表せばシールド破壊。それと同時に行動阻害を引き起こし、敵と自身が範囲内にいる場合は同時間のデバフがかかるが、味方はそれよりも短時間だけになる。

 

 バトルに直結する技術的なものはワテクシにない。エイムと上手に合わせることは出来ず、使える小技的なものもない。ただ、相手をハメ、自身のチームを動きやすくする点に関しては、26年間やってきたことで、自信がある。

 

『なるほどねー! お嬢様らしい』

 

「動けなくなってるのにやられた……」

 

『大丈夫。お嬢は僕たちが守るよ』

 

 行動阻害を受けながらもワテクシを倒したヴォイド。そんな敵に対して、先に行動阻害から脱していたニコラスがしっかりキルを取る。

 一度だけ自身のみでノックダウン状態から回復できる金のダウンシールドを保持していたヴォイドだったが、ニコラスのルブニールが後ろに周りグサリと体に腕を突き刺して終わった。

 

『はいはーい! メリッサちゃんの蘇生だよー!』

 

『いや、蘇生の前にスキャン入れろや。常識的に考えて』

 

『何がJK(常識的に考えて)よ! あんたいっつもそれじゃない』

 

 コメント:あ、いつもの

 コメント:はじまっちったなぁ

 コメント:これで何度クライスが焦ったか

 コメント:コラボ中にガチ喧嘩だもんな……

 

「うっさいですわよお二人とも!! 部隊数はワテクシが言いますの、良いですわね? 次無駄口叩けばぶっ飛ばしますわよ!!」

 

 コメント:うわぁ

 コメント:こわっ

 コメント:チガサワギマスワ




 少しでも思ったら、高評価、コメントよろしくお願いします。
 と、露骨におねだりしていくスタイル。

プロ野球関係なく、初心者向け的な野球の話を読んでみたい?

  • 見たい!
  • 別に良い!
  • それよりも早く続き出せ!
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