現役生活二十六年。疲れたので、バ美肉して野球解説系Vtuber始めます 作:義藤菊輝@惰眠を貪るの回?
『ああ、だいぶ時間かかっちまった。マイクの調整に手間取ってな……』
コメント:来たー!
コメント:待ってました
コメント:長かった
『さーて、アタイの配信が始まるんだ。とりあえずタイトルコールから行こう…… よし』
『金持ち金髪野球少女襲来! トコロデヤキュウテナンデスカ!? サイドのドリルは飛び出す凶器? ヒロ×イチ対談!!』
コメント:うっせ!
コメント:相変わらず
コメント:音量確認しろや
コメント:よしって言ったろ!
コメント:このイチゴリラ!!
『誰じゃいアタイのことゴリラっつった奴は!! せめて姉御と呼べ姉御と』
いや、ゴリラであってるんじゃないかな。現状だけだと。
配信始める前さんざん打ち合わせしてマイクの音量バランスとか確認しまくってたのに、チャットで音でかいから気をつけてね。って。
『さて、さっそくゲストを呼びましょうか。ばーちゃりあるの随一色物枠。インパクト大のバ美肉おじさんの敷島洋美ちゃーん!!』
「まさか初手鼓膜殺しとは思いませんでしたわ。はい。皆様ごきげんよう、ワテクシがばーちゃりある随一の色物枠。野球解説系Vtuber、敷島洋美ですわ」
『ごめんねー。アタイのマイクの調子が悪かったらしい』
「いや、さっきまであんなに慎重に音声チェックしてたじゃないですの」
鼓膜殺しは挨拶だというイチゴフルさんに、リスナーたちは一斉にツッコミを入れてる。そりゃそうだろう。毎回毎回やってるが、普通エコーをかけるくらいだろう。純粋に音を上げるのはやめてあげてほしい。
『まあいいのいいの。少し前にはね、牧野くんを呼んで対談したから、ばちゃりあの六期生これで後一人だから。まあいいや、まずはアタイがなぜ洋美ちゃんを呼んだかって話だねー』
基本的にアタイは変な奴が好き。という話から始まる。というのも、変な奴の方が特徴があって話題を作りやすく、視聴者にとってもこんな奴がいるんだ。と知れる内容が多いからとのこと。
『他にも今ばーちゃりあるの新人。といっても七期生の子とかもいるけど、その中でも一番勢いがあるのもあるしね』
「それはそれは、ありがとうございますわ」
『よし、オープニングトークもこのくらいに早速一つ目に行こう。今日は中学生相手だからね。下ネタ厳禁だから』
コメント:いや、いつもお前が暴れてるだけ
コメント:イチゴが悪い
コメント:基本いちごしか行ってない
『言っていい状況とか相手とかは気にしてるからな!? まあいい、気にせずやるぞ』
「はいですわ」
というわけで画面に映し出されたのはよく見るピンクの枠組みに黒い文字。相も変わらず使われるマシュマロ。
『よし、一個目行くよ。【お互い初めて知った時の印象と今の印象を教えて】というやつで……そもそもアタイのこと知ってた?』
「いや、知らなかったです」
コメント:即答じゃん
コメント:真顔で、すげぇ
「そもそもVtuberの存在を知ったのが一昨年? かな、くらいに那須さんの初配信があったと思いますの。それを勧められて見たくらいで、それ以降はVtuberというものに触れていなかったので」
『んじゃあ親分……ツナギアイちゃんさんとか、アケノミライちゃんとかも知らなかった?』
「そうですね。ばちゃりあはかなり大きな箱ですし、ムジカさんという大きな存在がいますが、その彼すら知りませんでしたから」
懐かしいな。那須癒子の初配信を水口に無理やり見せられてVtuberの存在を知ったが、そこに関わるとも思ってなかった。
「去年の11月くらいまでこの世界に関わるとも思っていなかったですし」
『アタイはね、こう言っちゃ良くないんだけど、なんだコイツ。って最初思ったんだよ。結構いろんなVtuberがいるけど、前世をはっきり公言してて、しかもそれを強みにしている人ってそんな多くないんだよね』
ゲームストリーマーはやってることそのまま。って言えば良くないけどさ。という彼女は、フューチャーステラにもいろんな人がいる。という。
『金髪幼女だー! と思って初配信見に行ったらバ美肉おじさんだからね。しかも、バ美肉で完全に女の子になってるわけじゃない。声なんかめちゃくちゃ低いからアタイ驚いてさ。そっち!? 見たいな』
コメント:たしかに
コメント:衝撃はあったね
コメント:同期が明るい感じだったし
「ワテクシイチゴさんからお話聞いてから配信初めてみましたが、かなり相手のことを気にしてる方だなぁと思いましたわよ? 下ネタ上等で変なマシュマロを持ってきたりしてますが」
コメント:お嬢、目を覚ませ
コメント:イチゴリラだぞ?
コメント:ホスト企画して鼻の下伸ばしてるコイツだぞ?
「いや、視聴者の皆様、裏だととても丁寧に」
『わーっ! わーっ! わーっ!! この話終わり! 次行こう次! うんそうしよう』
無理やりに話を切ったイチゴフルがそれまで出していたマシュマロを配信画面から消し、次のマシュマロを出してくる。
『んっ!! よし、【お嬢といえば野球解説のイメージがありますが、これを主力の配信にしようと思ったのはなぜですか?】と。そもそもで、野球解説って基本どれくらいの頻度でやってるの』
「シーズン中は、週6で試合があって、その中から適当に5試合くらいですかね?」
『え? そんなあるの? 週6!?』
「3月の終わりからレギュラーシーズンが始まって10月の頭まで。だいたい半年間ほぼ毎日あるので、そこから注目度の高い試合を解説してますわ」
いや、純粋に引いてる声を出すのはやめていただきたい。こっちが好きでやってることだから。それに、3時間くらいかかる一試合を六つ全部見てたら体がもたないから、ほとんどはハイライトで確認してるけど。
『え? それを週で5回くらいして?』
「あとは、金曜はみんなでできるゲームをしようと視聴者参加企画をしてて、水曜日とかはゲーム。土日は試合が昼からなので、そのあとはフロスタをやり込んでますわ」
あと定期でやってるのは火曜日のラジオか。今日も、この配信の後に配信する予定だ。それ以外はもっぱら雑談がメインだな。
『休みあるの?』
「疲れたりはしますが、しんどいと思うことはないですわよ?」
コメント:あっ
コメント:人生の半分くらい野球に捧げてた
コメント:お嬢は中学生か?
コメント:強い(確信)
『うん。まあいいや。それで? どうして解説系をしようと?』
「単純な話ですわ。それまで触れてきたことが野球しかなかったこと。そして、その野球についてなら、どのVtuberよりも上であると思えたので」
『まあ、叔父さんが叔父さんだからね。ただの野球好きとは違うね』
野球が好きなVtuberはまあまあいる。ばちゃりあで言えば蔀先輩なんかがそうだ。まあ、彼の場合はスポーツ全般が好きなようだが。
「色を付けないと他の方々に隠れてしまう。自分はそれほど歌が得意なわけではなく、人と関わるのもそれほど得意なわけではない。面白い企画など思いつくはずがない。もちろんゲームなんて触れたこともないのにどうやって。そんなわけで……。まあ、あれですわ消去法ですわ」
『そんな消去法のおかげで唯一無二の存在になったわけですが、アタイ的には洋美ちゃんのおかげで野球見始めた人もいるんじゃない?』
「そうですわね。ワテクシの存在から野球を見始めた。という方もいらっしゃいますし、地元のチーム、地元出身の選手が頑張っているのはどんなスポーツだとしても応援したくなるものですわ」
視聴者のカテゴリーが違うのは大きいというイチゴさんに頷く。
ゲームをメインに配信をしてもどうしても同じゲームをしている人がいると視聴者が被ってしまう。その中で敷島洋美がターゲットにするのは野球好き。
あの身バレ会見があったのもあってVtuberを見ない層が敷島洋美のことを見始めたのもある。
◆◇◆
『【お嬢は既に何人かの方とコラボしてますが、まだコラボしてない方でコラボしてみたい方は居ますか?】っていうのもあるよ。アタイ的にも気になるね。そもそも、どういう基準でコラボ相手を決めてるの?』
「え? 基準ですの? 自分がやらないようなことをしてる方とはコラボしますね。と言っても、ほとんど全てのジャンルに触れたことがないので気になることは全て乗っかってる感じですが……」
『ほー。というと、洋美ちゃんの処女を奪い合っている状態と』
コメント:アウト
コメント:あうとー!!
コメント:草
コメント:草
コメント:だめだろ
コメント:やめとけ
「イチゴさん?」
『うわ、これが噂の……』
「噂の何ですの? イチゴさん?」
『……。アタイの思い違いだ。それじゃあ叔父の津路嶌氏とコラボしているが、アレはどうなんだ? アタイが思うに洋美ちゃんのコラボ条件と被ってはいないだろう』
「……。黙秘権を行使しますわ」
少し雲行きが怪しくなって来た。嫌な雰囲気だ。話題を変えようにも話題は基本的にイチゴさんが持ってくるマシュマロである以上、違う話に逃れようとしても次のマシュマロを似た話にされればどうしようもない。
『アタイ調べたよ? 洋美ちゃんが津路嶌氏とコラボした理由。他に人がいないとしても、幸田ちゃんと二人で配信できたんじゃない? というわけで次!! 【普段は大人しくツンツンしている洋美嬢ですが、津路嶌洋弥のことになると少し普段とは違う気がします。彼の存在は本当にただの叔父で、憧れなのでしょうか】っていうのもあるよ? どうなんだい?』
「やはりこうなりましたか……。しかしこれは分かりきっていたこと。彼はただの叔父で、幼少期の憧れ。ワテクシが25年プロの世界にいれば1000本のホームランを生み出しますわ」
コメント:できてしまいそうなのが……
コメント:できそう
正直なところ、運が良ければあと3回くらいは三冠王になれたはずだ。
というか、晩年の私は運が無さすぎて一本足りずに三冠王逃すとかあったし。多分二冠獲得だけなら最多だと思う。何回獲得したかはわからないが。
「ええそうですわ。ワテクシとあの人は関係ありません。ただの憧れ、あんな奴よりも先輩方の方がすごい方々……」
『おぉ……なんか地雷か? これ』
「もちろんイチゴさんも素晴らしい先輩です。同じ箱ではありませんが、他企業、個人なども関係なく輪を広げて。ワテクシには人と積極的に繋がっていこうと言う気持ちも能力もありませんわ……」
コメント:たまにぶつぶつするよな
コメント:前も見た。
コメント:清楚部のやつ
『お、おい、アタイのことは褒めなくていいから』
「え、あ……」
あー。やばい。ミュートにするの忘れてた。けどまあいいか。もっとやれってコメントもあるし。
「そういう意味でもイチゴさんとは関わってみたかったですわ。残念ながら、イチゴさんを知ったのはお誘いを受けた時ですが」
『ぐっ……【叔父のどう言ったところに憧れたの?】』
「話題の変え方が無理やり過ぎますわ……」
多分、褒められて返されるとかそう言ったことを予想してなかったんだろうな。どうせ。
あたふたとしているところを追い討ちかけるためにこの内容のマシュマロを持って来た、と考えるのが妥当だろう。
「そうですわね。あの人、決めるときは決めるでしょう? ホームランが少なかったあの年でも、十何本かの内3本は満塁打ですから。ただ、そんな叔父よりも、今は箱内外問わず積極的なネタを取り入れ、コラボ中も司会としてしっかりと場を回す事ができるイチゴさんの方に憧れますわ」
コメント:いけ! 洋美! デレだ!!
コメント:よしいいぞ!
コメント:イチゴ褒められなれてないからな
コメント:あいつ、照れさせる方が多いし
「まあ、あれですわ。腐っても叔父で、身近にいる存在ではあります。現役時代、1シーズン持つための体力と体を作り、朝の10時からいろんな練習をして、夜の9時まで動き続ける。おそらく彼と同じ量・質をこなしてる選手は数えるくらいしかいないと思いますわ」
9時から10時まで1時間かけてストレッチ。そこから守備練を始めて、バウンド処理とか諸々を2時間。昼飯の前に筋トレして、小休止入れたら素振りとバッティング。インコースとアウトコース意識しながら1時間ずつ振り続け、マシン相手に仕上げをする。夕食を取ったら追い込みで、外野の練習と混ざって両翼間を全力ダッシュ。体力がなくなりはじめに守備練に戻り、捕球体勢からの体の動きを膝が笑うまでする。
『叔父さんなんか言ってた?』
「そうですわね……。丈夫な膝を親がくれた。それが私への最高のプレゼントだと話していたような、いなかったような……」
『なんか、ええ話になっとるでぇ』
「いや適当すぎません大阪弁」
思わずツッコんだが、面白くて二人で笑ってしまう。話題はもう津路嶌からは関係なくなり、これからしていきたいこととか、知っていきたいものの話になる。
ゲームはもちろん、アニメや漫画のことをほぼほぼ知らないお嬢様。と言われ、その通りの洋美である以上知れるものは知っていきたい。というか、あの歌ってみたのコメントで初めてあの曲がジョジョの曲だと知った。今ちょうど一部のアニメを見終わり、2部を見ている最中だ。
『アタイがまたコラボ呼んだら来てくれるかい?』
「もちろんですわ! どんな企画をしてくれるのかとても楽しみですわ」
精進します。
誰と絡んでるのみたい?
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一期生(卯月美トトや清水浜凛)
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二期生(セデスや刀義岳)
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三期生(セイン・バルディーや迫夢走)
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四期生(エラや七伴瑠衣)
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五期生(和泉ペニーや元舞修介)
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七期生(坂口弘樹や雉間小町)
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その他箱外
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野球選手(引退した選手のチャンネルで)