現役生活二十六年。疲れたので、バ美肉して野球解説系Vtuber始めます 作:義藤菊輝@惰眠を貪るの回?
注意!!
動画撮影日は9月14日ですが、動画が配信されたのは19日となってます。編集とか色々あるんで。
なので、時系列的には前々話、前話の雨天中止よりも前の話になります。
あと、KKコンビの名前入れ替えたら片方が股間のバットで三冠とった人になった。笑。
9月14日。都内某所。
「おはようございます」
「おー。おはようさん。よく来たな」
いやー。通話した時や動画で拝見した通り明るそうな人だな。この人。
なんて第一印象を受けながら私の挨拶に返した木鷹さん。スターホエール時代の帽子を外してその爽やかな頭を見せているのが人柄な気もする。
昼前。前々から予定されていた球界の先輩。木鷹さんとのコラボのために、私と敷島洋美のマネージャーである三宅さんは、撮影場所であるスタジオへと来ていた。
「受けてくれてありがとな。俺のチャンネル登録者数が15万人になるからよ。なんかインパクトのある人を呼びたくてな? それで? そちらの方は?」
「はじめまして、ばーちゃりあるにて敷島洋美のマネージャーをしております。三宅葵です」
私の顔を見ていた木鷹さんの視線が、私の後ろにいたキッチリとしたスーツ姿の女性に移ったため、三宅さんが名刺を出しながら挨拶を行う。
「あぁあぁマネージャーさん。ありがとうございます。突然変なお願いして悪かったね」
「いえいえ。我々どもとしても敷島洋美の活動を制限するつもりはありませんし、彼女は今後プロ野球の特番なんかに出られる可能性もある存在ですので。木鷹さんとのこのコラボが敷島洋美の財産になると考えてますので」
ぺこりと頭を下げる彼女の態度に驚いたのか、木鷹さんはポリポリと頭を掻く。
「おい津路嶌。結婚するならこういうしっかりした女性と結婚しろよ?」
「ほとんど初対面の私になんてこと言ってるんですか!! というか、三宅さんは私みたいなおじさんよりいい人いますよ。まだ若いんですから。知らないですけど」
あははは。と私と木鷹さんが笑い、三宅さんもクスクスと笑っている。
スタジオ内の空気も明るくいい感じだ。緊張もあまりしなさそうな雰囲気でとても良い。
木鷹さん側のスタッフさんに荷物を置く位置やら座る位置なんかの指示を受け、対談中の飲み物なんかを受け取る。
「あの嬢ちゃん。三宅さんだっけ? って俺がどんな存在かわかってるのか?」
「わかってると思いますよ。すごく真面目な方ですし。私がばちゃりあに入った加減で色んな人が野球のこと調べたらしいですし。事前情報あると思いますよ?」
何か気になることあります? と聞けば、ここの空気感がな。と言い始める。どうやら、これまで引退した方々を呼んで撮影をしたことはあるが、しっかりとマネージャーたちがやってくるのは初めてだそう。
「俺たち側のスタッフって元高校球児とか、がっつりな奴らだからさ。突然そんな人たちに囲まれたら嫌だろうな。って。普段ならアシスタントの女の子もいるけど、今日はいないから彼女一人だろ?」
「なるほど。そういうことですね……。ならあれですよ。少し話したらいいんですよ。ね? 三宅さん」
私が話しかけたタイミングは悪かったようで、スタッフさんと資料を片手に話していた。
「あらら。スタッフと話してた。確か彼女スターライツが地元だって言ってましたよ?」
「お? いいこと聞いたなそりゃ」
「三宅さん三宅さん」
「どうしました津路嶌さん」
前に地元がスターライツだって言ってましたよね? スタッフさんとの会話が終わったタイミングで尋ねてみれば、返答は私の記憶通り肯定だった。
「三宅さんは野球好き?」
「そうですね。特にそこまで。というのが答えです。小中の頃、音楽番組を見たくても父が野球中継をつけるから食事の間見ていた程度で、木鷹さんの現役時代はあまり……」
「まあそうだよなー。俺たちジジィだからな現役の頃とか知らないわな」
まあ三宅さんは私よりも十歳以上若いはずなので、それで木鷹さんのプレーを知ってたら驚くよね。
「正直なところ、津路嶌さん自体も野球のすごい人としか知りませんでしたので……」
「おうおうおう! 聞いたか津路嶌。お前もまだまだだってことだよ」
「なんで嬉しそうなんですか。喜ぶところじゃないでしょうに」
◆◇◆◇◆
「いや、まさか呼ばれるとは思ってなかったですよ」
「いやな? 俺もお前呼ぶとは思ってなかったよ。それで、どう? 調子は」
ぬるりと始まった撮影。
今日は、前々から話にあった木鷹さんのチャンネルでの実写撮影。そして、その後敷島洋美としての撮影。
実際、撮影スペースにはチャンネル主である木鷹さん。そして、彼と対面するように私が座っている。
カメラから映らない場所には木鷹さん側のスタッフ数名と、敷島洋美のマネージャーである三宅さんがいる。
津路嶌としては事務所に入っていないが、敷島としてはばちゃりあにお世話になっている以上、コラボの加減もあるので来られた。というのが理由らしい。まあ、正直選手時代は1〜2年しか被っていなかったから、知っている人が現場にいるのはありがたい。
「調子ですか? まあ、いろいろと楽しくやらせてもらってます」
「たのしいのか。お前あれだろ? 姪っ子の……」
誰だったっけな……。なんて呟きながら、「S」と「W」の文字が入った青と白の帽子を外した彼は、ポリポリとその頭を掻く。
「洋美ですか?」
「そうそう。あいつ良いな。話の内容しっかりしてるし解説もわかりやすい。まあ、野球解説以外の動画見たことないけどな」
デスヨネー。なんて言葉を球界の先輩に言えるわけもなく、私はアハハハ……。と苦笑いするのが限界だった。
「今日の話題なんだけど。主に、お前がなんであんな、言っちゃ悪りぃけど、あんなバカみてぇな記録を打ち立てれたのか。っていう話をしようと思ってて」
「はいはい。それですね」
もともと、電話で今回のコラボに関しての許可を出した際、軽くトークテーマについて話していた。その中でも、実写で2本撮影する内容の1回目を聞いたとき、頭を悩ました。正直、自分でも分かっていないから。
9/19(土) 木鷹裕チャンネル より
【日本球界の神様登場!!】誰も追いつけない異次元の存在を語る!
「お前さ、高校の頃ってどんなだったよ?」
【① 学生時代について】
「高校ですか? そうですね。私あれですよ、シニアから推薦で高校に入ったんですよ」
「凛正舎だよな。え? シニアの頃にはもうキャッチャーしてたのか?」
「そうですね。私の場合リトルからそのままシニアに上がったんですけど、リトルのコーチ……。監督だったかな? が、体が小さい方がコントロールの練習になる。って言われて」
それおかしくねえか。と言われ、私も同意する。
私の時代の少年野球のキャッチャーと言えば、体が大きく、あまり動けない子が着くことが多かったポジションだ。逆に体が小さい子はセカンドやショート。外野なんかに回されてしまう。
「まあ私は体が小さいですから。高校のときなんか、入部してきた一年よりも身長が低かったですし」
「俺と身長変わんねえよな。170くらいだろ」
その答えには肯定。173くらいが私の身長で、洋美との差はだいたい40センチくらい。木鷹さんもあまり選手としては背丈が大きくはない。
「ってことはだ、小学校からキャッチャーなら……」
「三十年ぐらいキャッチャーしてますよ」
「え? 体は大丈夫なのか? 腰痛とか」
「腰痛はちょこちょこありましたね。やっぱり。それで多少守備が荒れたこともありましたね。盗塁刺しにくくなるとか。バッティングフォームも右腰に負担かかってますし。ただ、膝に関しては全く問題がなかったので。腰はマッサージとかでもごまかしていけましたけど、膝はね」
「膝はケアするのがむずいもんな」
「野球していく中で両親がくれた最高のプレゼントはこの膝ですよ」
パシッと膝を叩くが、本当に不思議なものでこの膝だけは全く問題が起きなかった。小さなころからしていた捕手というポジションの中で、痛めやすい部分に、ある程度の信頼感を持って戦い続けられたのはポジティブなところだろう。
「それで? 高一の夏から正捕手?」
「いや、当時はまだでしたね。守備が良くて偶に綺麗に飛ばす。くらいの評価でしたよ?」
最初から
その時にバッテリーを組んだのが、入部直後の新入生対上級生の練習試合で打者6人に4奪三振をしたためAチームへ上がった1年期待の星、水走洋和だったりする。
「まあ、代打の切り札的なポジションだったんですけど、なぜか当時の2年生投手に気に入られて、エースの時は3年の捕手が、2年の投手が先発だったら私が受けてた感じですね」
「じゃあ、甲子園はたまたま被ってたのか」
「たまたまですね。たまたま先輩が連戦もあって疲労がたまってヘロヘロだったので、準決勝・決勝のマスクを被った感じです」
ただ、実際甲子園での成績はパッとしていない。少なくとも二年の春までは。
二年の夏に飛ばし方を知り、そこからホームランを打てるようになった。だが、当初はあまりホームランを打つよりもヒットを打ってランナーを回すことを心掛けていた。打順も5番だったので。
「飛ばし始めたのは2年の夏?」
「その頃には4番に座ってたので。ただ、甲子園で打ってましたけど、やっぱ清さんは最強ですね。届かなかったですもん」
あいつは別格だから。甲子園までは。そう木鷹さんに私も頷く。
かつて甲子園を沸かせたスター。KKコンビとして知られるCF学園の化け物。桑原と清田の内、清田さんの方は、甲子園のために生まれたような人だった。私の本塁打数は10本。彼は13本。
本当に不思議だよ。あの人だけは500本ホームランを打って唯一失敗だと言われるんだから。
「そこからは鳴り物入りだもんな。どこが指名したっけ……」
「中報、大阪、京葉、埼玉、北九州、畿通だったかな? ドラフト前に東日本、東栄とヘルスも挨拶しに来ましたけど、ヘルスも東栄も、古畑さんと安部さんがいたから行かないって言いましたね」
「そこ二つ以外はどこでもよかったの?」
「列島だったらいいなー。くらいですね」
「それは何、海洋が嫌とかそういうこと?」
「幼少期から列島の方が試合見ていたっていうだけですね」
【② 列島と海洋の違いについて】
「それじゃあさ、お前は中報と畿通で両リーグで戦ってたけど、違いとかはある? 俺の時代はさ、日本シリーズで初めて海洋の奴らと戦うわけだからな」
「交流戦がまだなかったわけですもんね」
木鷹さんが戦っていたのは古い時代。今の球団名が二個前だったりする時代。スターライツはスターホエールズだし、シーガルズは京葉銀行がまだスポンサーになってなかったから千葉シーガルズ。
「俺はもうテレビで見て違いを見るくらいで、打席とかで見てるわけじゃないけどさ。どう?」
「でもあれですよ? 力か技術か。みたいな感じですよ? 1ボール2ストライクで、ボールでもいいから変化球を持ってくる列島と、力強い球でねじ伏せに来るか。みたいな。そういう意味では海洋の方が打ちやすかったですね」
「けど言われてみればあれだな。畿通で15年? 6年? だから海洋の方が長かったか」
言われてみればそうか。
畿通に来てからの方が打撃成績が良かったのか。
「おい、カンペに出てる。中報時代は381本。平均は38本で、首位打者1回。打点と本塁打王が2回で」
「首位打者取った年に三冠ですね」
10年で400本弱って……。と数字を見て驚愕している木鷹さんだが、私も私で驚いている。そもそも、選手生命全てをかけても300本の大台を超えられる選手も少ないというのに。
「それで畿通時代がおいおい、605本って……。お前やりすぎだろ。央さんの時代は圧縮バットとか飛ぶ球とか色々あったけど、お前なぁ」
「いやいや見てくださいよ! 16年で605本だから平均だと約1本少ないですからセーフですセーフ!」
「完っ全にアウトだろうが!! 誰も越せねぇ記録作りやがって」
あはは! と二人して大爆笑。スタッフ陣も笑っているが、現役選手からすればたまったもんじゃないだろう。
正直、
「海洋の方が投手が弱いとかそういうことは無いんですが、ただ配球が読みやすかった。っていうのが大きいですかね。速球系をよく使いますし」
ストレート、ツーシーム、カットを主体にスライダーだったりフォーク・シンカーの縦変化。みたいな投手は多い。
私は打球方向をほとんどライト方向へ流していたのもあって、外に逃げる右ピッチャーのスライダーなんかを投げにくくしていたのが大きいと考えている。外で勝負するならボールと取られる位置に投げさせるしかない。そんな風にキャッチャーは考えていたはずだ。多分だが。
「それだけで打てるもんか? 傾向的なもので」
「バッターのパターンって基本的に三つだと思うんですよ」
1、真っ直ぐ主体で変化球にも合わせられる
2、球種を決めて狙い撃ちする
3、ゾーン・コースを決めて狙い撃ちする
「あー。確かにそんな感じだな。お前はどれなの」
「私は基本的に「1」なんですけど、その中で選択肢を奪ってく感じですね。私の体って小さいじゃないですか。なんで基本アウトコース嫌なんですよ。これちょこちょこ話してますけど」
アウトコースに投げるのは、決めに行くとき、カウント取るとき、困ったとき。だが、インコースの球をライトへ飛ばしておけば流す打ち方。外が得意だと勘違いされ、そのまま決めに行く時もカウントを取りに行く時もアウトコースを使いづらくなる。
「ただ、そんな状況で組み立てが難しくなってアウトローを使う時に、スライダーやカットボールなんかを使う列島とファストボールで押してくる海洋。みたいな」
「それ聞くとゾーンで絞ってないか?」
「というか、どこ来ても打ち返せますよ。ただ比較的。っていう話なので。バット振って左肘が伸びる時に一番力が入る。ならその位置で芯が通る弧の部分がホームランゾーン。っていう考えなんですけど、内側に芯を寄せるのは腕をたたんで使えばいけますけど、体から一番離れるアウトローが難しい」
「いや、分かるよ? 分かるけどそれって本当に難しくねぇか?」
「これは星合さんに教えてもらいました。あの人は海洋から列島に来た人ですしね」
星合さんの独特な神主打法。私のフォームはあれに似ている。
ピッチャーに正対するくらいの向きで立ち。左足はインパクト前にベース上を通るほど大きく動かす。
そして左足が地面に着く時、胸もピッチャー側に向いている。
一般的に胸がピッチャーに見られれば負け。とか言うが、私の場合は左肩が内側に残る。打つポイントが右腰付近なのもあるが。
「多分星合さん以上に私の打ち方は真似しない方がいいですよ。バッティングの常識から外れすぎてるので」
「けど、あんな打ち方でよくあんなに打てるよな。結構飛んでなかったか?」
【③ ホームランについて】
「いやいや、私の打球ってそんなに飛距離があるわけじゃないんですよ?」
「どういうことだよ」
「スイングスピードが速いだけなんですよ。私。それに、球も斜め上に直線的に上がっていって、そこから下に落ちる。みたいな放物線とは違う軌道をしてたらしいので、あくまでもフェンスの奥に落とすイメージで打ってるだけなんですよ」
こんな感じです。と、斜め上へと手を動かし、そこから下へ垂直に落とす。
「だから、遠くへ飛ばすよりも高く上げる感覚ですかね。調子が悪かったり、バットの動かし方を失敗すると直線的になってヒットになる。みたいな」
ホームランの出来損ないがヒット。回転がかかり過ぎたり、ボールに当たるポイントが思ってるよりもズレていたらヒットになることが多かった。
「犠牲フライ打つときみたいな感覚か? てか何、お前いつもホームラン狙ってたの」
「まあ打てますからね。ランナーがいないときはいつもホームラン狙ってましたよ」
「え? どういう考えで打席に立ってた?」
「考え? そうですねぇ……」
考えか……。基本的に全打席ホームランを狙いに行っていた。敵の先発がエースか新人の時は特に。
エースはとにかく打ち込まなければ潰せない。普通のピッチャーよりも負けん気が強いし、技術も運も持っている。チーム全員で打ち崩す流れを作らないといけない。
逆に新人投手は精神的に脆いところがある。一つの四球、ホームラン一本で一気に崩れる。
「ルーキーが相手の時はランナーが居ようが居まいがバットに球当ててスタミナ減らして、フルカウントからわざと粘ってましたね。相手のキャッチャーもイラつくので」
「粘り打ち多かったよな。お前」
「木鷹さんみたく足があるわけじゃないんで……」
「言っても俺はそんな盗塁が上手いわけじゃないぞ?」
「そうっすね。中報入りたての頃に対戦しましたけど、阻止率100ですよ。木鷹さんには」
お前なあ。なんて軽口を言い合う。
実際木鷹さんは足が速いもののそこまで盗塁が上手なわけではない。通算で300の盗塁を決めてはいるものの、6割ちょっとの成功率しかない。
「お前がプロに来た頃って、俺がもう引退間際になってからじゃねえか」
「そうですそうです。そのオフかな? 引退したの。3回企画で3回失敗なので」
「まあいいや。足の話じゃねえよ。粘り打ちの話。なら、わざとフルカウントにしてたの」
「わざとですね。私が球数使わせるのと、他のバッターに球数使うのって、ちょっと違うから。って昔のオールスターで安部さんに言われて、そこから気を付けてたんですけど」
ホームランとヒット。どっちの方が良いのかという議論は度々ある。よく言われるのは、ホームランは走者を全て返してしまうため、塁上がリセットされ流れが切れる。という話。
確かにその部分はある。否定できない。だからこそ粘るのだ。球数を使わせ、遊び球を使えない状況にする。先程のゾーンとか、アウトコースに投げさせるとかの話にも通じてくる部分。
そして、ファールを続けることで打席が終わらない。というのはピッチャーにもキャッチャーにもストレスを与えることができる。
「多分、私くらいじゃないですか? キャッチャーの方を疲れさせるために打席に入っていたのは」
「キャッチャーを疲れさす? やっぱり選択肢の話か?」
「そうですそうです。選択肢を奪うんですよ」
例えば。という話で言うのは、アウトコースが得意な投手について。
毎回毎回アウトコースで仕留めることができるほど、プロの選手たちは簡単じゃない。同じコースに何度も何度も投げていればアジャストされることもあるから。
「キャッチャーが投手を使うときっていうのは、必ずしもいい球だけを使うわけじゃないんですよ」
「それはあれか? 球種的なことか?」
「そうですね。例え引っかけすぎてるフォークでも、抜けないカーブでも、直球を生かすためには使わないといけないし、その逆もまたしかりですから」
だからこそ、いい球をキャッチャーが選びにくくするのにフルカウントからの粘りは有効だと私は考えている。という話だ。
「多分、私がキャッチャーだから。という部分もあるんですけど、ホームランの得点よりもワイルドピッチで点を与えてしまう方が守備側としては嫌じゃないですか?」
「そりゃ嫌だわな。何してんのーってなるから」
「あとは、わざと2巡目までインコースの球振らないとか。まあ、これは三連戦の最初の話ですけど」
明確にアウトを狙ってると見せればインコースを何球か使いたくなるのがキャッチャーだ。だから、三打席目や四打席目の得点圏にランナーがいるときに振り抜く。
「特定のゾーンだけ振らなかったら多少甘い球でも来るんですよ。不思議ですけど。ストレートがシュート回転してたりとか、スライダー投げた時の回転が少ないとか。それをね、パチコーン打ったら……ねぇ?」
「ねぇ? じゃねぇよ。それでホームランって話だろ?」
「そう言う時の方がいい感じに飛ぶんですよね。絶対甘い球投げちゃダメなんですけど。逆球とかじゃ無いんですけどね、ただ少しだけ何かがズレた球が来る。一軍の投手って、一打席に甘い球が一球あるかないか。なんですけどね」
私が打席に立つと、そう言う球が何故か来やすい。チームのヒットが私の猛打賞分だけとかも中報時代はあったし。
「あれだ、ピッチャーが余計緊張してんだよ。俺がピッチャーなら満塁でも敬遠したいし」
「私もそう思いますよ。言っちゃいけないですけど」
「よし、次はシーズンの話するか。後半へ続く!」
「後半も話しまーす!」
各球団の昔の名前を考えてなかった……。いい名前を思いついたら感想欄で教えてーか。(他力本願)
ついでにイチローさんポジの人考えてない。鈴木 一朗って捩りにくくて悩んでます。いいの思い(以下略