励みになってます!
気付けば評価が低落していたことに気付く…(白目)
これからイチャイチャを増やしていくので何とか赤バーまで立て直していきたいところ…!
「お話はお済みですか?お二人とも?」
「…ええ」
「…大丈夫…です…」
ベルとの涙まじりの抱擁からしばらく。
【
ただ私もベルも揃って反応が芳しくない。
その理由はつい先程まで抱き合っていた所を【
…ただでさえ以前の入院でベルと…イチャ…イチャすることに関して【
さらに私もベルもその時には涙も止まっていたとは言え、それくらいのこと【
要は【
だが【
「リオンさん。クラネルさん。真剣にお聞きください。診察結果をお伝えします」
「…それほど深刻な病状なんですか?治療法はあるんですよね?リューさんの体調不良は治るんですよね?」
「落ち着いてください。クラネルさん。順を追って説明しますから」
【
…その様子が私のことを如何に心配しているかを示していて、そんなベルに嬉しさも罪悪感も感じる私。
一方の【
…その【
「まずリオンさんの症状からおまとめします。微熱、吐き気、気怠さ…ぐらいでしょうか?」
「え…ええ…そうです。私個人としては風邪くらいだと思っていたのですが…」
「吐き気の時点で風邪ではないというのは…僕の心配のしすぎですかね?何か重大な病気の兆候だったり…なんてありませんよね?」
「まず言わせて頂くと、リオンさんは何かしらの病気ではありません。ただ少々お疲れであると同時に栄養不足と睡眠不足とも見られます。よって数日安静にして頂くことは不可欠だと考えています」
「ふぅ…よかった。…だそうですよ?リューさん?」
「…分かりました。【
ベルは私が病気でないことに深々と安堵のため息を吐くと共に私に自分の指摘通りではないかとばかりにジト目を向けてくる。
それに私は背が縮こまるような思いをしつつも、こくりと頷いて【
これで診察の話は終わり。
そう私もベルも思っていた。
だが【
その様子に私はぬか喜びになることを恐れ、【
そうすると【
「治療に関しては今はそれでいいのです…ただ一つお二人に重大な報告があります。…気を引き締めてお聞きください」
「「…っ!はっ…はい」」
【
それで一度顔を見合わせた私とベルは二人揃って返事と頷きを【
そして【
「リオンさんの話してくださった症状の数々から私はある一つの結論に達しました。リオンさんの症状の原因はつわりにあるのでは、と」
「つわ…り?」
「何ですか?それは?」
【
私もベルも何か分からず顔を見合わせて首を傾げていると、【
「…お二人ともお分かりにならないならば仕方ありませんね。話を進めましょう。それで私はつわりを疑ったので殿方の前でお話しするのは心苦しいですが、先程診察の途中でリオンさんの尿を採取させて頂きました。そしてその尿の【
【
それは私とベルの予想の範疇から全く外れたもの。
そしてそれは私とベルにとって恐らく一生で一番の喜びをもたらすものであった。
「リオンさん…あなたのお腹にはお子さんがいます。リオンさんは今妊娠なさっているのです」
「「…え?」」
重なる私とベルの声。
その声はどちらも【
「私のお腹に…」
「子供…?つまり…」
だが頭の中を整理し自らの言葉に置き換えるうちにその言葉の意味は段々と私とベルの中でも理解が進んでいく。
そうして私とベルが顔を見合わせた時。
私達からは想いが溢れ出していた。
「「私(僕)達の子供!?」」
再び重なる叫び。その叫びは喜びに満ちていた。
何より重なったのは声だけではない。
私も思わず破顔していた。
ベルも満面の笑顔を浮かべていた。
先程までの涙と悲しみを吹き飛ばさんばかりの笑みを二人とも浮かべていた。
私達の子供。
ベルとの子供。
その事実が胸に染み渡る。胸が幸福感で一杯になる。
それと同時に無意識に私はベルの温もりを感じたくなる。理由は分からないが、ベルと触れ合いたくなったのだ。
それはベルも同じようだったようで。
ベルは次の瞬間には私に飛びついてきていた。
今日二度目の抱擁。
けれど一度目とはまるで意味が違って。この抱擁は温もりで一杯になっていた。
暖かい…
思わずそう呟いてしまいたくなるほど今のベルとの抱擁は心地良いものであった。
特にベルは私をブンブンと振り回さんばかりに私を抱き締め喜んでくれる。…ベルがそんな風に喜んでくれるのが何よりも喜ばしいとも言えた。
今はベルを笑顔にすることができている…つい少し前にあんなことをしてしまったからこそ感慨も強まっていたのかもしれない。
するとベルはガバッと私の肩を引き離し私と向き合える態勢を作り出すと、弾けそうなほどの満面の笑みと共に言った。
「リューさん!!僕達の子供ですよ!!まさに僕達の愛し合った証!僕達の愛の象徴です!!本当にやりましたね!リューさん!僕嬉しくて嬉しくて今すぐオラリオ中を走り回って自慢して回りたいくらいです!」
ベルが嬉しさのあまり恐ろしいことを口走り始めていた。
だが私の思考はすっかりその直前にベルが言ったことに囚われていて、ツッコミを入れる余裕はなかった。
私達の子供が…『僕達の愛し合った証』?『僕達の愛の象徴』?
つまり…
私達の子供は私達の
そう思い至った瞬間どんどんと私の頭の中で繋がり始める【深層】の夢で出会った輝夜とライラの言葉。
まさか…
答えに辿り着き始める私。
私の本当の
ベルにブンブン肩を揺られ熱い抱擁をされと振り回される私の身体を他所に私の思考は核心へと近づく。
だが思考の渦に浸る私も喜びに浸るベルも自らの世界に没入しすぎてすっかり忘れていたことが存在していた。
「あの…話はまだ終わっていないのですが…」
「「…あ」」
ボソリと呟かれた【
そして気付く。
【
顔を見合わせるとベルの顔はすっかり青ざめている。…私も恐らく同じ。
恐る恐る二人して【
だが【
【
「まずはご懐妊おめでとうございます。そのご様子から見るにリオンさんのお腹にいらっしゃるお子さんはクラネルさんとのお子さんで間違いないようですね。以前入院なさっていた時からイチャイチャなさっていたのですぐに納得できました」
「あの…その…イチャイチャに関しては…」
「あぁ。こんな時まで注意するほど私も厳しくはありませんよ。お子さんをお持ちになるということは一つの尊い命を授かるということ。お喜びになって当然です。念のため確認ですが…お産みになるという理解でよろしいですね?」
「「もちろんです!」」
ベルの恐る恐るの確認に【
そうすると【
「それは何よりです。ではリオンさんのお子さんの状況とお気をつけ頂きたいことをお話しします。まずリオンさんのお子さんは妊娠約4週間目とお見受けします。そして体調不良も一部は妊娠が原因と言えます。とは言っても数日の安静のための入院を除けばまだ入院は必要ありません。飲酒・喫煙・激しい運動等の不摂生を控えて頂ければお腹のお子さんには問題ありません」
「…だそうですよ?調査は今後も絶対ダメです。分かりますね?リューさん?」
「…はい。この事実が分かった以上私はもう我が儘を言う訳にはいきません。諦めます」
【
…本当にベルの心配は的中してしまった訳だ。こうなれば尚のことベルへの申し訳なさで一杯になる。
そしてベルは私の子供の命を救ってくれたとも考えられるのだ。そのことには感謝してもしきれない。
…私はベルに迷惑をかけるだけでなく本当に支えられっぱなしだ。そんな感謝と申し訳なさの入り混じった感慨を抱いてしまう。
それと同時にシャクティへの申し訳なさも生まれるが…私のお腹にいる我が子のことを考えれば、私が我儘を言うなど言語道断だ。
【
私はもう一つの命を背負う身であると。
もはや私が責任を持つのはベルの人生だけでも無くなった。
ベルとベルとの子供。
二人の命に責任を持つことになったのである。
…今更分かってしまった。
輝夜が私の体調に気を遣うように忠告し、ライラが私に慎重になれと促した理由が。
…忠告を全く活かせぬ私に今頃呆れ果てていることだろう。なんて心の中で自嘲してしまう。
そんなふうに考え込んでいると、【
それは私達の子供の話の核心に迫る問いであった。
「それで…一つ気になるのですが、検査の結果リオンさんは妊娠約4週間目と分かったのですが…その時となるとリオンさんとクラネルさんはダンジョンにおられた時期から入院されていた時期…ですよね?」
「…え?」
「…あ…あー」
【
その質問の意味を私が図りかねる中、【
「まさか…治療院で…」
「ちっ…違います!?治療院では手を繋いだりしかしてません!?…ってあああああああ!?!?」
ベルは治療院でしていたことを白状した挙句自爆したかのように頭を抱えて叫び声を上げる。
…確かに【
私はベルがここまで悶絶する理由が皆目見当がつかない。
すると【
「まさか…ダンジョンで…」
「やめてください!?僕達にとってはすっごく幸せな思い出なんですけど、他の方に突っ込まれるとメンタルが!?」
「…いえ。別に責めるつもりは寸分たりともありませんが…お二人とも凄い…ですね。それにしても動物は生命の危機に晒された時に本能的に子孫を残そうと動くと聞いたことはありましたが…まさか事実とは…治療師としてとても参考になります」
「真面目に褒めたり納得したりしないでください!?恥ずかしさで死にそうです!?」
軽蔑した視線から褒めたり納得したりと表情をコロコロ【
そして一人話についていけない私。
ただそれは私の理解するスピードが遅かっただけで。
ダンジョン。
私達にとっての幸せな思い出。
子孫を残そうと動く。
それだけのキーワードが頭に入れば流石の私も察する。
二人は私の妊娠のきっかけの話をしている。
そして…
そのきっかけはあの時【深層】で私とベルが温もりを求め合った時だったのである。
それに気付き二人の話の意味をようやく理解した時。
私の中で何かが弾けた。
「あああああ!?」
「リュッ…リューさん!?」
思わず叫び声を上げてしまう私にベルは驚いた声と共に私の名前を呼ぶ。
だがそれに構ってはいられなかった。
今更のように数多のことに気付いてしまっていたからである。
それを私は衝動的に言葉にしてしまっていた。
「つまり私は…ベルの温もりが欲しいと言ってベルを自らの身体で誘っていた…?これが輝夜が夢の中で言っていた『淫乱』の意味…?」
「ちょ…リューさん?」
「私の欲していたベルの温もりとはベルとキスで交換する唾液でベルと結ばれた時に私の中に注いでもらったあのほろ苦く…むぐぐ」
「リューさん!?お願いだからこれ以上何も言わないでください!?僕本当に死にます…恥ずかしさで本当に死んじゃいますぅ!?」
自らが【深層】でベルと行ったことに絶句する私。
見事に口を滑らした私のせいでもう羞恥心で涙目になるベル。
ベルが私の口を押さえたことで私がこれ以上余計な事実を漏らすことは無くなったが、もはや手遅れだった。
「さぞお盛んだったのですね…お二人とも。別に軽蔑はしません…ただ私にはとても真似はできない…とは思います」
何とも言えない表情でそう言う【
それからしばらく【
⭐︎
「あの…ベル?先程の【深層】でのことを話して思い出したのですが…」
「…リューさん。お願いですから【深層】での話は掘り返さないでください…確かにリューさんとするのはすっごく気持ち良かったですし、あの時のリューさんはすっごくエッチで今でも忘れられませんし、リューさんの身体すっごい綺麗でまた見たいなーとか思います。…ですが今はダメです。アミッドさんの視線を思い出してしまって恥ずかしさでもう…うぅ…」
「エッ…エッチ…私の身体が…綺麗…」
ベルの爆弾発言に思考が停止する私。
ちなみに私は恥ずかしさのあまり枕に顔を突っ込んだままベルの顔を見ることさえできない。
そして爆弾発言をしたベル本人は声が篭っていることから察するに今私の掛け布団を頭に被ったまま…なのだと思う。
二人して何をしているのだと周囲から見られそうだが、二人で【深層】で何をしたのか再認識してしまった以上仕方ないのだと…思う。多分。
ただ話をせっかく切り出したのに出だしで話を詰まらす訳にもいかず私はしばらくの思考停止の後に私は再び切り出した。
「そうではなくて…ですね?今更思い出したのです…そういえばあの時もベルは私をさん付けで呼ばずにいてくれたのだ、と。そして私をこの治療院に連れて来てくださる前も私をさん付けで呼ばずにいてくれました」
「確かに…そうですね。余裕がない時についついさん付けし忘れちゃうと言うか何と言うか…【深層】では初めてで余裕がなかったですし…お連れした時もどんな病気か分からなくて怖かったので…その…すみません」
「いっ…いえ!嫌ではないのです!その…さん付け抜きの方が私は心地良いように思えて…私のことを…リューと…呼んでくださいませんか?」
私が切り出したのは私の名前をさん付け抜きで呼んで欲しいということ。
…あれだけの罪を犯した直後に不躾過ぎる。
そうどこかで思う私もいたが、心機一転という意味を込めてベルの言葉を欲している自分がいた。
それはその『リュー』という呼び方が私の中で二つの意味を帯びるようになったから。
一つ目は私の全てを愛してくれた時の私の呼び方。…ベルの温もりで満たされた幸福をいつでも思い出せるというのはとても魅力的だ。
二つ目は私を心配し叱ってくれた時の呼び方。…過去の過ちを思い出させてくれるという意味で愚かな私には必要であると言えた。
その二つの意味で私はベルに呼び方を変えてくれるように求めたのである。
その求めにしばらく何も言わないベル。
ベルは多分迷っていたのだろうが、少しの間を置いて言ってくれた。
「…リュー」
「ありがとう…ベル」
「リュー」
「ベル」
噛み締めるようにお互いの名を呼び合う私とベル。
さらにベルとの距離を縮めることができた…そんな気がしたのは私だけだろうか?
そうして段々とまたベルの温もりを感じたくなる私。
そんな私の敷き布団の中に残されていた手は無意識にベルを探していた。
それと同時に立ち始めるゴソゴソという音。
…もしかしたらベルも同じ気持ちになったのかもしれない。
視界が枕で塞がれたままにも関わらず闇雲にベルの温もりを探す私。
そんな方法ではいつまで経っても見つけられない…と冷たく考える私も心のどこかにいたが、そんな方法にちょっとした愛おしさを感じる気持ちの方が強かった私はそのまま続行する。
それからしばらくして一瞬触れられた温もり。
ベルの手だ。
そう分かった私はベルの手に触れることができた位置の周囲をくまなく探す。
その結果触れ合う私とベルの指先。
絡み合う私とベルの指。
気付けば自然と恋人繋ぎで手を繋いでいる私とベル。
【深層】の時とは違う。
あの時ほど温もりは強く感じることはできないけれど、今だからこそ何だかくすぐったい温もりの交換の仕方。
そんな形で温もりを交換し合うことで私の心もあったかくなる。
私とベルの間に子供を授かった。
その喜ばしい事実をもう一度心の中で噛み締める。
そうした所私の口は自然と一つの言葉を紡ぎ出していた。
「これから…三人で幸せになるましょうね?ベル?」
「ええ。…三人で…三人で幸せになりましょう。リュー」
三人。
私とベルと私のお腹にいる大切な生命。
その生命は私達の愛の象徴。
その生命こそ私達の
私は遂に本当のもう一つの
前回とは一転した半ギャグ&幸せいっぱい回!この雰囲気の変わり方よ…
さて今回は妊娠に関して色々調べながら書いたのでいつになく手こずりました…
ということでそこら辺のことも記しておきます。
まずは困った時のマジックアイテム!
…現代医学並みの妊娠検査薬になるマジックアイテムとかすげーと作者本人が思ってます。何せエコーもレントゲンもなしに妊娠検査薬だけで何週目か分かるんですからね!(もう現代医学を越え始めたんじゃないか説!要は御都合主義)
ちなみに誰が作ったとかはマジックアイテムの時はアスフィさんにしておけばいいんじゃね?と作者は思ってます。
きっとヘルメス様に美味しく頂かれて…おっと誰か来たようだ。(略
次に四週目にこだわり、ここで調査を中断に追い込んだ理由です。
まず四週目というのは『早い人で』兆候が出始める時期だそうです。それと同時に案外流産の危険が強い時期でもあると。
この危険に気付かぬうちに直面していたこと。これが『人助け』に没頭したことによる決定的な失態です。この気付きを是非とも物語に含みたかったんです。
『人助け』をするために自らの子供を殺すリスクがあった…
どちらが大切ですか?と。
両極端に振れるリューさんの場合もはや自明ですね。
ただ後で気づいた問題として流産のリスクに関して。これが調べても訳が分からなかったです。
先天性だから激しい運動等は関係ないだの飲酒・喫煙・激しい運動は妊娠に気付かぬうちにやってしまうとまずいだの…専門家でも意見が割れてるのか知りませんが、よく分かりませんでした。
ただ言えることとして調査の過程でリスクがある流血・腹蹴り等々の激しいという次元を超えた運動。…これは流石にダメでしょう、と。
お陰で妊娠早期のうちに調査を切り上げることが必須でした。どちらにせよ不摂生は早めに正すようにベル君は動くことが望ましいですし。
流産のリスクを提示しても流産させるほど下衆ではありませんし、第一に作者が一緒に憤死するので論外です。
それであくまでリスクが低いうちにやめさせる…だからベル君は大手柄なんです。
生まれる前からお子さんを守ったベル君マジイケメン。珍しくイケメンのベル君を描けてちょっとだけ満足です。
そしておまけと化してしまったベル君のリュー呼び変化。…転機はもう過ぎて、正式に変わるだけなので次回以降に食い込んで文字数食うよりいいかな的な感じでねじ込んじゃいました。
一応リュー呼びの意味をリューさんの中では規定してあります。ま、実際の所は序盤二話で進展させすぎたが故の後付け設定ですが⭐︎
あとダンジョンやっちゃったネタと妊娠に関する話は定期的に多くの人との交流の中で使用されるので小出しにしていきます。
一発で話のネタを大量に仕込むほどの余裕はないので…()
それはともかく次回で事件の後処理を済ませればイチャイチャ増加ルート&序盤時系列回帰の段階にようやく近づいて来ましたよ〜
いやーマジで長かった…ようやくリュー×ベル第一の試練を全て乗り越えられる…(え?)