励みになってます!
あ、先に言うとリューさんとベル君の短絡的思考が長期的に維持されます。
徐々に是正はされるんですが…ね?
まず一度目の指摘として
「はぁぁ!?!?
「なるほどなるほど…」
昨日結婚式の構想をリューと話し合う最中偶然か必然か導き出すことができたリューと僕の今の日常を守り抜くための方法。
その選択についてリューと僕は一日話し合って、話を僕達なりに詰めた結果次の日にリリとシルさんに相談しようという判断に至り、今こうして二人を前に話したのだが…
リリは衝撃のあまり叫び声を上げ、シルさんも顎に手を当てての思案顔…
…どうやら二人とも反応が芳しくない。
「
「それにリューも僕も面倒ごとに巻き込まれずに済む。結構いい案だとリューと僕は思ったんだけど、リリはどう思う?」
「それは
「…あとは結婚式の開催場所探しも」
「精霊に出会えそうなほど美しくて神秘的な森…もちろん僕にとってはリューは本物の精霊よりも美しくて可愛いんですけど、あとは綺麗な月が眺められる場所でしたよね?絶対見つけましょうね?リュー?」
「…ええ。私達の結婚する運命の地を必ずや見つけて…!」
「…お二人とも
リューと僕はリリの説得のために
リューが本音とも言える結婚式の開催場所を探すという別の目的を口走ってしまい、それに僕も思わず同調してしまい見事に信憑性を減らす結果に終わる。
…お陰で僕達の真の目的を勘繰ったリリがジト目で問い詰めてくるという状況に陥ってしまった。
そんな状況を打開するように口を開いてくれたがシルさんであった。
「私はリューとベルさんの考えには一利あると思いますよ?」
「ですよね!?シルさん!」
「流石シル!分かってくれますか!」
微妙な反応のリリとは違ってシルさんは賛同の意を示してくれる。
シルさんの好意的な反応にリューと僕はリリのジト目から救われたいという意味でも食いつくが…
「誰もいない夜の森で月に私達の永遠の愛を改めて誓い合うのなら確かに
「そうなんです。そこが私とベルの現在困っている点で…」
「でも大丈夫!
「なるほど…たくさん好条件の揃った場所がある…つまり条件に見合った場所ならば何度でも結婚式を挙げても良いということでは…」
「…ってそっちですかぁぁぁぁ!?結婚式の方!?!?」
「え?違うの?ベルさん?結婚式の場所の方が大事じゃない?」
「そうですよ。
「えぇぇぇぇ!?その前に
「…シル様もそっち側なんですね。言うまでもなく説得力がより減じました」
…だがシルさんの擁護したのはリューの口走った結婚式の方について。
リューは昨日から結婚式の場所探しに熱意を燃やしているため、シルさんが話に乗ってくれたことでより勢いを増して結婚式へのこだわりを見せる。
もちろん僕との結婚式をそれほどまでに心待ちにしてくれているのは僕的にもとても嬉しいのだけど…
…まずはこの困難な状況を打開して平穏な日常を確立してからにしたいという本音があったりなかったり。
ただ今のシルさんの反応は半分冗談だったようでシルさんは咳払いと共に雰囲気を一新して加えて話した。
「…アーデさんは
「ええ。アルテミス様の一件の一度きりですが…」
「ならあまり
「例えばリューと僕の永遠の愛とかですね?」
「例えば私とベルの愛の巣に相応しい場所等ですね?」
「そうそう!流石リューとベルさん!分かってますね!」
「…このお三方は本当に真面目に物事を考えているんですかね…?」
シルさんは雰囲気を一新したかと思えば、リューと僕の便乗によって雰囲気は浮かれた方向に逆戻り…
あれ?これは便乗したリューと僕が悪いのか便乗できるように誘導したシルさんが悪いのかどっちなんだ?
という疑問を一人僕が抱える中、シルさんは話をさらに進めていった。
「ま、ということで私はリューとベルさんの提案に賛成です!」
「…ということはシル様も同行なさるつもりで?」
「もちろん!アーデさんはどうなさるんですか?」
「それは…少し検討のお時間を頂いて、ヘスティア様達にご相談してからです。そう簡単に決める訳にはいきません。…が、多分同行させて頂くと思います。リュー様とのお約束もありますので」
「ええ。可能ならば共に来てくださると嬉しいです。アーデさんの知恵はとても頼りになりますので」
「そういう所であっさりアーデさんの同行を求めちゃう辺りがお人好しなんだよなぁ…リューは」
「そう言うシルはそのようにあっさりご決断してしまって大丈夫なのですか?…主にミア母さんという意味で」
「うん!ミアお母さんにはきちんと話しておくから大丈夫!それにそろそろ新しい
「おーず…ですか?」
「そう!私の旦那様を探さないとなーって!」
「だっ…旦那様!?シルッ!それは一体どういう意味です!?」
「だってリューがベルさんと結婚するならリューと同じタイミングで結婚式って言うのもありかなーって」
「そっ…そんな軽い気持ちで結婚を考えてはダメです!シルの伴侶になるような殿方ならば厳正かつ慎重にお選びしなければ…」
…という風に僕を完全に放置してリューとシルさんは話を盛大に脱線させていっていた。
そして話の脱線は最初は会話に参加していたはずのリリまで置いてきぼりにして、すっかり話題は
そのため見かねたように溜息を吐いたリリは話題を無理矢理元の話に引き戻してくれた。
…ただし完全に楽観的になっていた僕達に爆弾を投下する形で。
「そ・れ・で・ですね?結婚式をお挙げになるのはリリとしては別に結構です。ですがまず
「…どういう意味?リリ?」
「何かありましたっけ?アーデさん?」
「はっ…忘れる所でした。
「あっそうでした!それも忘れてはダメですね!」
「そうそうそれです。リュー様。ベル様。デートも大事ですよね~…と、リリが言うとでも思ったんですかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
リューの指摘で
…だがどうやらリリ的には完全に的外れだったらしくリリは我慢の限界だと言わんばかりに声を張り上げる。
「というか十八階層に行くとかまたまたお二人はお目立ちになるつもりですか!?」
「えっ…隠れて行けば問題なくない?」
「そういう問題じゃないでしょう!?そういう問題じゃ!?」
「アーデさん…私とベルの神聖なるデッ…デートの約束に関して介入されるのは些か不愉快で…」
「もうっ!その点はどうぞお好きに!!
僕が18階層に行くことに何が問題あるのかと首を傾げる一方リューはデートに関してリリに介入されることにあからさまにムッと不機嫌そうな表情を見せる。
そんな僕達の反応に匙を投げたかのように自暴自棄に叫ぶリリであったが、指摘すべき点は指摘することを忘れないでいてくれた。
「ですがその
「…あ」
「…」
「あーそういえばそういう問題もあったっけ?
リリの指摘に僕は茫然となり、リューは言葉を失い、シルさんも納得したように呟いた。
…リリの言う通りそう簡単に事が運ぶとは思えない。
僕もリューもLv.4の冒険者。ギルドからすれば貴重な戦力だろう。
リリが言いたいのはそんな貴重な戦力が流出するのを
そんなリリの指摘を三人揃って瞬時に否定できなかったということ自体指摘が正しいという証明に他ならなかった。
「…お三方ともようやくお気づきになったようで。対策を取らないと上手く事を進められませんよ?」
「じゃあギルドに許可を…」
「リリの視界に映ってるその頭は飾りか何かですか。ベル様?そんな話をすれば許可を出すような相手とは思えません。下手に口を滑らせれば、
「私もアーデさんと同意見だなぁ。残念なことに世界はリューやベルさんみたいなお人好しだけで動いてるわけじゃないんだよ?ということでアーデさん的にも密かに
「仕方ないでしょう。ヘルメス様が万が一にも妙な動きをするならば、
「ですよねーその手段をどうするか…ですけど…」
「…
とんとん拍子に
…僕が論破されボロクソに言われるだけでは済まず、流れでリューと僕がお人好しと罵倒気味に評価を下されていたような…
それはともかくリリとシルさんが話を進めつつもその手段に関しては案がないようで言葉を詰まらせる。
そんな中しばらく顎に手を当てた凛々しい表情で何かを考えていたリュー。
リューの様子があまりにカッコよくて思わず見惚れてしまった僕であったが、見惚れて完全に思考停止していた僕と違ってリューは頭をフル回転させていたらしい。
「…まず一案は商会に金を融通して積み荷に紛れ込ませてもらうという方法が存在します」
「商会にお金を…なるほど。それなら密かに…」
「ですが相手は【ガネーシャ・ファミリア】。そのような幼稚な策では本当に私達を
「ならば?」
「一番堅実な策はシャクティに便宜を図って頂くことだと私は思います」
「…可能なのですか?リュー様?」
「シャクティは私からの相談なら快く引き受けてくださると言ってくださいました。簡単に話が進むと保証ができる訳ではありませんが、成算はあります」
「なるほど…確かにそれが一番堅実です。リュー様の仰る通りにすべきかもしれません」
「私も同感かな?シャクティさんならリューのために動いてくれそうだし、何より信頼できるからね」
リューの慧眼な意見がリリとシルさんを一発で納得させる。
凄いリュー…僕の意見なんて一蹴されたのに…と感心してリューを尊敬の眼差しで眺める。
が、リリとシルさんはむしろ正反対の考えを抱いていたようだった。
「…リュー様もベル様の影響でポンコツでない時はこれだけ頭脳が働いているのに…どうしてベル様の影響があると色々とあれなのでしょうね…」
「ポッ…ポンコツ!?」
「それは私も思わずにはいられないよね~カッコいいリューが好きな身としてはちょっとだけ残念。ベルさんのせいで最近色ぼけてデレデレなポンコツなリューしか拝められないし」
「シルまで私をポンコツと…わっ…私はポンコツではありません!?」
「いや、リュー様はポンコツですよ?主にベル様のせいで」
「そうそう。リューはポンコツ。主にベルさんのせいで」
「くぅぅぅ…いいでしょう!!ベルが原因でポンコツになっているのであれば…愛するベルのためポンコツという汚名であろうと甘んじて受け入れましょう!!愛するベルのことを想えばこの程度恥ではない!!」
「やーい。ポンコツリュ~」
「…リュー様は覚悟決め過ぎでは?単にからかっただけのつもりだったのですが…あとシル様は調子に乗りすぎかと」
…どうやらリューはさっきのリューの凛々しさからなぜ最近のリューはポンコツなのか?という話に辿り着いていたらしい。
しかも原因は僕である、と。
僕がリューをポンコツにしているという自覚は僕的にはほぼないんだけど…
ちょっとポンコツ気味で可愛いリューも強くて頼りになるカッコいいリューもどちらも僕は大好きなので、僕的には問題ないというか何と言うか…
ただリューが僕のためにポンコツという不名誉な称号を受け入れてしまったのは良かったのか悪かったのかはよく分からない。
確かに僕的には不名誉な称号でも僕が原因ならと受け入れてくれたことには嬉しさを覚えはするけど…
僕の大切なリューがポンコツポンコツと呼ばれるのはあんまり嬉しくないような…
などと考えている時点で僕はまたもや完全に話から置いてけぼり。
そのため僕は恥ずかしがりながらも僕を『愛するベル』と呼んで叫んでくれているリューを頬を緩ませつつ眺める。
こんな可愛いリューを守るためにも
そう改めて覚悟を心の中で決めつつ僕は三人の会話を見守った。
こうして僕は全く貢献できなかったが、
色々面倒事は山積みですが、心配はいりません。
リューさんとベル君の視界には誰もいない夜の森で月に私達の永遠の愛を改めて誓い合う結婚式のことしかありません。
そんな苦境ほとんどリュー×ベルの視界に入ってないようなものですから!
…どうしてこんなポンコツムーブを私書いてるんでしょうね?マジで…
ま、書き終わった後で思ったのは人脈広き(意味深)シルさんが補助に回った時点で事実上万全の準備が整うよね、って言うお話。この合理化のためにシルさんを巻き込んだと言うのも強ち嘘ではない…かも?
致命的な代償としてシルさんの事実上の制御下にリュー×ベルが置かれる訳ですが、まぁ原作のリューさんとかシルさんに制御されまくりだしそこら辺は…ね?このポンコツどもよりは落とし所を弁えてくれてる…はずですし(不安な眼差し)
こうなるとリリの胃に穴が空きそうだな…って思うこの頃。ベル君の諫言のベクトルがイカれていて、シルさんはまともな形で諫言する気ないしで真っ当な思考で諫言できるのはリリのみ。バックアップに裏でリリは滅茶苦茶奔走することに…まぁ原作でもリリの尻拭いの押し付けられ具合はエグさ感じますし…ね?
リリに関しては巻き込んだことに非常に申し訳なさを感じます。()
まぁともかく当人達の望みを果たし続けていると言うことで情状酌量してあげてください…って感じですかね?二人の暴走で自ら仲を引き裂くよりはマシ…なはずです。
ちなみに今話で今年は最後です。
これだけ二話連続十八階層十八階層と叫び続けましたので、新年最初は十八階層デートの模様をお送りします!
ということで皆様良いお年を!