とある救世主がケイ素系生命体を手に入れて覚醒しました。   作:naomi

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第2話「交差」

西暦2154年。人類と金色の生命体『フェストゥム』が争い続けて半世紀が経った世界。この日も人類をまとめる組織『新国連』とフェストゥムによって形成された群『ベノン』が互いを滅ぼす為に戦っていた。

 

「この、俺達のファフナーを使いやがって」

 

対フェストゥム用有人戦略兵器『ファフナー』。この頃になると『人間』について学習したフェストゥム達である『ベノン』がファフナーを使うようになっていた。

 

「こいつ強い。…Alvisのマーク。報告に上がっていた『スペクター』か」

 

「こいつらは『SDP』を使うまでもない」

 

憎しみ渦巻く戦場に突然ワームスフィアが発生し、白いファフナーが現れた。

 

「なんだこのファフナー…該当機種が存在しないぞ」

 

「構わん。ベノンの新型かもしれん撃て撃て」

 

(なんだこいつはこの感覚似ている。こいつは…)

 

 

 

「ヘスター事務総長」

 

ヘスター・ギャロップ。新国連を長年束ねる指導者だ。

 

「どうしましたか」

 

「未確認のファフナーがアフリカ大陸に出現しました」

 

「未確認のファフナーとは」

 

「こちらを御覧ください」

 

映像には白いファフナーが映っていた。

 

(この機体はまさか…そんな馬鹿な)

 

「事務総長。どうされましたか」

 

「直ぐに交戦規定aを発令しなさい」

 

「はっ」

 

 

 

その頃戦場ではその存在の得たいのしれない姿に静寂が漂っていた。

 

「なんなんだこいつは…通信」

 

 

 

あなたはそこにいますか

 

 

 

「なんだ。誰かと1つになった感覚だ」

 

「クロッシングか」

 

「気持ち悪い。なんだこれは、色々な感情を感じる」

 

(これはあの機体からのクロッシングか、セレノアのようにファフナーのクロッシングに侵入するのか)

 

白いファフナーは一向に動く素振りをみせない

 

「こいつ。攻撃してこないのか」

 

「ならば無視だ。今の内にベノンの奴らを」

 

攻撃を再開する新国連のファフナー部隊。

 

「ぐぁー。なんだどこからの攻撃だ」

 

(何故だ。どこにも攻撃が当たっていないのに、今痛みを感じた)

 

次々と撃ち落とされるファフナー。苦痛と悲鳴が響き渡る戦場。スペクターのパイロット『レガート』はあることに気がついた。

 

(まさか…さっきの次々と繋がる感覚。この戦場の全てのファフナーとクロッシングしているのか)

 

レガートの考察を共有した戦場のファフナー達の攻撃が再び止まる。

 

すると白いファフナーが動き始めた。ゆっくりと近くのファフナーに近づく。

 

「やっ…やめろ」

 

腕をジワジワと引きちぎる。その場の全てのファフナーに激痛が襲う。

 

無数に広がる悲鳴。その場にいる全てのファフナーが絶望を共有した。

 

白いファフナーは何事も無かったようにその場を立ち去った。

 

「機体コード、マーク…リンク」

 

その場にいた全ての戦士達にその名は深く刻み込まれた。

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