とある救世主がケイ素系生命体を手に入れて覚醒しました。   作:naomi

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第3話「秘密」

「未確認のファフナーによりアフリカ大陸に展開していた我が軍のファフナー部隊は突然交戦を停止。ベノン側が態勢を立て直した為その後部隊は壊滅しました」

 

「そうですか…。直ぐに調査部隊を編成し調査させなさい。それと独立人類軍とAlvisに緊急の会談を開く手筈を整えなさい」

 

「はっ。事務総長」

 

椅子に腰をかけ直すヘスター。

 

 

 

(これがザルヴァートル・モデルですか。Mr.バートランド)

 

(はい。私と日野洋治が『ヘブンズドア』に向けて開発した対フェストゥム決戦用の最高傑作です)

 

(Dr.日野が目指す【1人でも多くの人類を生き延びさせる】『マーク・ザイン』と貴方の目指す【1体でも多くのフェストゥムを殲滅する】『マーク・ニヒト』素晴らしいコンセプトを持っている機体だと思います。ザルヴァートル・モデルは)

 

(それで私をここへ呼んだ訳はなんですの)

 

(こちらです)

 

ヘスターが案内された格納庫。そこには白いファフナーが

 

(この機体は)

 

(日野洋治には秘密にもう1体開発しましてね。この機体を知る者はやがて私とギャロップ事務総長のみとなります)

 

(何故です)

 

(コンセプトがコンセプト故に開発経緯を知られる訳にはいかないのですよ、この後この機体の開発に関わった者全員を処分します)

 

(…そのコンセプトとは)

 

(こいつの対象はフェストゥムというより、人類です)

 

(人類ですか)

 

(えぇ、我々人類の未来を脅かす思想を持つ者達です)

 

(例えば…API1)

 

(はい。彼等が万が一我々の邪魔をするようならば、こいつはその時に大きな力を発揮します)

 

(具体的には)

 

(彼等のファフナーには『ジークフリード・システム』と呼ばれる。指揮官とパイロットの感覚を共有することでより高度な連携や戦闘を行う情報管制システムが搭載されています。この機体はその【感覚の共有】を突きます)

 

(【感覚の共有】を突く…)

 

(この機体はその場にいる全てのモノとクロッシングが出来るようにジークフリード・システムをフルオープンで展開しています。そして奴らのファフナーとクロッシングを行います。やがて誰かが気がつくでしょう。【この機体に攻撃すると全ての痛みを共有】すると、やがて痛みを共有してしまう恐怖から攻撃が止みあとはこちらの殺りたいように殺るのです)

 

(成る程。しかしこの機体のパイロットの消耗が極端に激しくなるのでは)

 

(ジークフリード・システムは接続を解除することも可能ですし、前に私が提案した『パペット』を使えば問題ありません)

 

(素晴らしい。この機体を扱う為にも『ヘブンズドア』は必ず成功させなければなりませんね)

 

(但しまだ問題が山積みです。パイロットもそうですが、機体のコアやジークフリード・システムもまだ完全とは言えません。それに彼等が敵対する可能性は低い)

 

(この状況で彼等は戦いを拒否すると)

 

(そういった連中です。彼等は)

 

(なのでこいつを起動させるのは『ヘブンズドア』の後になりますかね)

 

(ありがとう。Mr.バートランド。貴方の研究は多くの人類を救済するでしょう)

 

 

 

 

(その後。Mr.バートランドは亡くなり機体は封印。『ヘブンズドア』の後極秘で『プロメテウス』のコアを分割し使用して起動実験を試みたが起動せず。再び封印したそれがこのタイミングで何故)

 

「事務総長。会談の手筈が整いました」

 

「わかりました。繋いでください」

 

こうして一連の経緯が12年越しに語られた。

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