とある救世主がケイ素系生命体を手に入れて覚醒しました。   作:naomi

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第4話「幻の救世主」

「成る程な。まさかそんなモノがあったとは」

 

3勢力による緊急会合。へスターはあの白いファフナー『マーク・リンク』について誕生の経緯を独立人類軍のトップ『ダットリー・バーンズ』とAlvis司令官『真壁史彦』に説明した。

 

「しかしとんだ失態だな事務総長。ザルヴァートル・モデルを秘匿し更には再び奴らの手に渡してしまうとは、なあ真壁」

 

「我々はこれまでも数々の過ちを犯してきた。それを互いに言及しあえばキリがない。今は目の前の状況を鑑みて協力し対処すべきだ」

 

「…ふん」

 

「ありがとうございます。Mr.真壁」

 

「しかしそのマーク・リンクとやら【クロッシングによる感覚の共有】とは厄介だな」

 

「下手に攻撃をすればそのダメージを戦場にいる全ての者達と共有し、攻撃しなければなぶり殺されるか」

 

「べノンは一時的に活動を止めましたが我々程痛みを感じ無いのでしょう。暫くして立て直し戦闘中であった我が軍のファフナー部隊を再度攻撃してきました」

 

「つまり、べノンに奪われた訳ではないと」

 

「そうです」

 

「痛覚を感じる我々人類には到底攻略出来ない機体だな」

 

バーンズは史彦に視線を向けた。

 

「我々に対処しろと」

 

「Alvisには『ボレアリオス』とフェストゥムの身体を持つ人間がいるのであろう。そいつらにしか対処出来んだろう」

 

「…」

 

「引き受けて頂けますねMr.真壁」

 

「…承知した。その代わりにこの案件に対して我々の行動を全面的に支援するよう両勢力には動いてもらう」

 

「異議なし」

 

「隣に同じく」

 

「では我々の行動が互いに有益なモノとなることを祈ろう」

 

会合が終了し溜め息をつく史彦。

 

「ったくこっちは連れ去られた同胞を探すのに専念したいのに、厄介な案件を持ってきやがる」

 

「どのみちその存在がいては我々の目的を果すことは出来ない。速やかに対処せねばならん」

 

「だな」

 

「ブリーフィングを開く。ファフナーパイロットも全員召集せよ」

 

史彦によりAlvisのファフナーパイロット達にもマーク・リンクの存在が語られた。

 

「クロッシングによる敵同士の同士討ち。それがこの機体ということですか」

 

「そうだ。ジークフリード・システム担当者としてプランの提案はあるかね」

 

「…現状では司令の仰る通りいくら攻撃しても無意味でこちらに被害が出るだけでしょう。お三方にお任せし我々は後方支援に徹するのが最善かと」

 

「皆の意見は」

 

「…問題。ありません」

 

「この場合は俺と美三香はどうしますか」

 

「近くでこの機体を守るであろうフェストゥムをと言いたいが、この機体がファフナーだけでなく。フェストゥムにもクロッシング出来た場合はそれこそ我々は待機した方がいいだろう」

 

「俺に…一時的にザインを返して欲しい」

 

「一騎」

 

「一騎くん…」

 

「この敵の前に美羽ちゃんを出撃させるのは危険だ。だから俺がやる」

 

「美羽くんの力であの機体が沈静化する可能性は」

 

「それは…現時点ではなんとも」

 

「それもそうか」

 

突如なるアラート

 

「海神島前方10km先に例のザルヴァートル・モデルが現れました」

 

「総員防衛体制。ファフナーパイロットは今作戦は全機待機。真壁一騎はマーク・ザインに搭乗し出撃」

 

「了解」

 

「私も行きます」

 

「遠見…」

 

「一騎くんだけに痛みを背負わせわしない」

 

「遠見…ありがとう」

 

「わかった。総員敵の襲撃に備えろ」

 

ザイン、クロノス、アバトン、そしてアズライールがマーク・リンクを迎え撃った。

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