とある救世主がケイ素系生命体を手に入れて覚醒しました。   作:naomi

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第5話「存在と共有」

「ファフナーエンゲージ。対象は予測通り挙動を見せない。各機警戒を」

 

Alvisのファフナー4機が、マーク・リンクに接近する。マーク・リンクはその場を動く気配を見せない。

 

「…全く動かないぞ、アイツ」

 

「うむ」

 

「ジークフリード・システム担当者より作戦指示要請です」

 

「あの機体が行動するまでは現状維持するように」

 

(とは言われても、この緊張感は嫌な展開だ)

 

「システムへ。俺が接近する」

 

「マーク・ザイン。どういうことです」

 

「奴とクロッシングをし接近をしてみる。戦わないで済むならその方がいい」

 

「…了解。ではよろしくお願いします」

 

ザインはゆっくりとマーク・リンクに近づいた。

 

(お前はなんだ…なぜそこにいるんだ)

 

固唾を飲んで見守るAlvis一同。

 

(一騎くん…)

 

「…マーク・ザイン。どうですか」

 

「…失敗だ。全員備えてくれ」

 

(マーク・リンクからのクロッシング…何。拒否出来ない)

 

「CDC。そちらからマーク・リンクのクロッシングを強制解除出来ませんか」

 

「…ダメです。全てのパターンで拒絶されます」

 

「なんだと」

 

「このままじゃ」

 

アズライールの放ったドラゴントゥースの痛みがクロッシング間で共有される。

 

「遅かった」

 

「アズライールは後退を、ザイン、アバトン、クロノスで牽制出来ますか」

 

「なにコイツ。僕の力が効かない」

 

(クロノスのSDPは現在の体感時間を極限まで遅らせるものだが、動く気配の無いマーク・リンクを読んだところで効果は為さないか)

 

「俺のSDPで攻撃すれば、ジークフリード・システム下の全てのパイロットに重大なダメージを残す。一騎どうする」

 

「俺がやる」

 

「一騎どうするつもりだ」

 

「援護を頼む」

 

ザインは一直線にマーク・リンクに向かって行く。

 

(一騎くん…)

 

(…まさか)

 

「マーク・ザイン。相手は未知だ、その手段は危険過ぎる」

 

「…システムへ。ザインは何をしようとしているんだ」

 

「あの機体を同化するつもりです」

 

「やれるのか」

 

「…わかりません。ただ機体が動くということは、パイロットがいるということです。そのパイロットに働きかけれれば」

 

「やるしかないか」

 

そっとマーク・リンクに触れるザイン。

 

 

お前は俺だ…俺は…お前だ。

 

 

一瞬でザインとマーク・リンクが緑の結晶に包まれる。

 

「…やったのか」

 

(これは一騎…マズイ)

 

(一騎ダメだアイツから離れて)

 

(ザインよせ中止しろ)

 

(一騎くんーーー)

 

 

 

パリーン

 

 

姿を現した2機のファフナー

 

「…同化に失敗した」

 

白銀のファフナーが海へと墜ちて行った…。

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