とある救世主がケイ素系生命体を手に入れて覚醒しました。 作:naomi
「ファフナーエンゲージ。対象は予測通り挙動を見せない。各機警戒を」
Alvisのファフナー4機が、マーク・リンクに接近する。マーク・リンクはその場を動く気配を見せない。
「…全く動かないぞ、アイツ」
「うむ」
「ジークフリード・システム担当者より作戦指示要請です」
「あの機体が行動するまでは現状維持するように」
(とは言われても、この緊張感は嫌な展開だ)
「システムへ。俺が接近する」
「マーク・ザイン。どういうことです」
「奴とクロッシングをし接近をしてみる。戦わないで済むならその方がいい」
「…了解。ではよろしくお願いします」
ザインはゆっくりとマーク・リンクに近づいた。
(お前はなんだ…なぜそこにいるんだ)
固唾を飲んで見守るAlvis一同。
(一騎くん…)
「…マーク・ザイン。どうですか」
「…失敗だ。全員備えてくれ」
(マーク・リンクからのクロッシング…何。拒否出来ない)
「CDC。そちらからマーク・リンクのクロッシングを強制解除出来ませんか」
「…ダメです。全てのパターンで拒絶されます」
「なんだと」
「このままじゃ」
アズライールの放ったドラゴントゥースの痛みがクロッシング間で共有される。
「遅かった」
「アズライールは後退を、ザイン、アバトン、クロノスで牽制出来ますか」
「なにコイツ。僕の力が効かない」
(クロノスのSDPは現在の体感時間を極限まで遅らせるものだが、動く気配の無いマーク・リンクを読んだところで効果は為さないか)
「俺のSDPで攻撃すれば、ジークフリード・システム下の全てのパイロットに重大なダメージを残す。一騎どうする」
「俺がやる」
「一騎どうするつもりだ」
「援護を頼む」
ザインは一直線にマーク・リンクに向かって行く。
(一騎くん…)
(…まさか)
「マーク・ザイン。相手は未知だ、その手段は危険過ぎる」
「…システムへ。ザインは何をしようとしているんだ」
「あの機体を同化するつもりです」
「やれるのか」
「…わかりません。ただ機体が動くということは、パイロットがいるということです。そのパイロットに働きかけれれば」
「やるしかないか」
そっとマーク・リンクに触れるザイン。
お前は俺だ…俺は…お前だ。
一瞬でザインとマーク・リンクが緑の結晶に包まれる。
「…やったのか」
(これは一騎…マズイ)
(一騎ダメだアイツから離れて)
(ザインよせ中止しろ)
(一騎くんーーー)
パリーン
姿を現した2機のファフナー
「…同化に失敗した」
白銀のファフナーが海へと墜ちて行った…。