ありふれてしまった秘封俱楽部   作:名もなき提督

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「--------」

 

「-----------------」

 

・・・・あなたは・・・・

 

「-------------------」

 

今なんて?

待って!今なんて!?

 

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「・・・今のは・・・」

 

 あの不気味な目の空間にあの姿は・・・・・・・まさかね。きっと気のせいよ。

 

「でも・・・・なんて言ってたのかしら?」

 

「ん」

 

 ん?昨日は別のベッドで寝たはずなのに隣に蓮子がいた。

 まったくいつの間に入ってきたのよ。

 

「こら、蓮子起きなさい。いつまでも人のベッドで寝てない。」

 

「んぁ?メリー?なんで私のベッドに?」

 

「違う。あなたが、私のベッドで寝てるの。」

 

「・・・ああ、そういえばそうだったわね。」

 

「まったく、早く準備しなさい。今日は迷宮に行く日でしょ?」

 

「いつものんびりしてるメリーに言われても説得力がなぁ・・・」

 

む、それはさすがに言いすぎだと思うわ。

 

「そんなムスッとしないの。」

 

「ふぁにふるの」

 

急にほっぺたをムニムニしないでー!!

 

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オルクス大迷宮のの正面広場に集まっているけど

 

「これだとまるでお祭りか何かみたいね。」

 

「まあ、活気がないよりはいいんじゃない?」

 

「まあそれはそうだけど・・・」

 

 人が生き死にする場所でこれはね・・・

 

 私たちはメルドさんの後をカルガモよろしく後を追っていった。

 

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 迷宮の中は、打って変わって静かであった。

 一応、迷宮と言われているだけあってか整備がある程度されていた。

 

 そんな中ぞろぞろ進んでいるわけだけど・・・

 

「なんだろう。このゲームとかの初期のダンジョン感覚すぎじゃない?仮にも大迷宮と呼ばれるものじゃ・・・」

 

「まあ、確かに軽い気がするけどいきなり初見殺しよりましじゃない?」

 

 そういわれちゃうとそうなんだけど・・・

 

 そう考えてると灰色の毛玉が壁から湧き出てきた。

 

「よし、光輝達が前に出ろ。他は下がれ! 交代で前に出てもらうからな、準備しておけ! あれはラットマンという魔物だ。すばしっこいが、たいした敵じゃない。冷静に行け!」

 

 ラットマン、あのエイトパックを見ると

 

「ボディビルダー?」

 

「それを言うならどちらかと言えばス〇パーサ〇ヤ人4の方じゃない?それにネズミの獣人というにはちょっと違うし、キメラ的な何かだったとしてもネズミとゴリラかしら?」

 

 雑談に花を咲かせていると高火力の魔法を無駄打ちしてメルドさんに叱られているのが目に入った。

 

 

 

 順調に階層を下って二十層にたどり着いている。

 

「よし、お前達。ここから先は一種類の魔物だけでなく複数種類の魔物が混在したり連携を組んで襲ってくる。今までが楽勝だったからと言ってくれぐれも油断するなよ! 今日はこの二十階層で訓練して終了だ! 気合入れろ!」

 

 ここまで、そこまで仰々しい真似はやっていない。まあ蓮子の珍発言というものはいくつも出てきた。けど、どうしても危機感を持てない。よっぽどか妖怪とかそういった類の物の方が恐ろしかった。なんというか獣とかの延長線のものを見てる気にしかならない。

 

 あ、南雲君と白崎さんがラブコメしてる。

 

「私たちが言えたことじゃないけど余裕そうね。」

 

「何メリー?私たちもやる?」

 

「やるわけないでしょ。」

 

 何を言ってるの・・・まったく。

 

 

 二十層の一番奥にたどり着くとそこは鍾乳洞のようなものが壁から飛び出ていたり、溶けたりしたような地形があった。

 

「うーん。物理的にはこんな風には絶対できないわね。人為的かそれとも魔的な何かが関わってるのかもね。」

 

 など感想を漏らしてる相棒がいるし。

 

「擬態しているぞ! 周りをよ~く注意しておけ!」

 

と、メルド団長の忠告が飛ぶ。

 

 けど、境目の見える私からしてみれば隠れてすらないわ。

 

「ロックマウントだ! 二本の腕に注意しろ! 豪腕だぞ!」

 

 勇者組が健闘してるけど地形のせいでうまく攻撃に移れないようね。

 

「グゥガガガァァァァアアアアーーーー!!」

 

 無駄にうるさい咆哮がロックマウントの口から発せられた。

 

「ぐっ!?」

 

「うわっ!?」

 

「きゃあ!?」

 

 固有魔法の“威圧の咆哮”らしいけど距離が足りないせいかもしくはもっと恐ろしいものを体験しすぎたせいかは分からないけど私たちには特に効果がないようね。

 

「「ル、ルパンダイブ!?」」

 

 ある意味じゃあもっとも衝撃的なものだったわ。

 

「こらこら、戦闘中に何やってる!」

 

 メルド団長がカバーに入った、さすがメルド団長ね。さすメルってやつね。

 

「貴様……よくも香織達を……許さない!」

 

 何をする気なのかしら?まあ明らかにまともなことじゃないでしょう。

 

「万翔羽ばたき、天へと至れ――〝天翔閃〟!」

 

「あっ、こら、馬鹿者!」

 

 あちゃー。あのキラキラ君は無駄打ちという言葉を知らないのかしら?

 それに私たちをここに生き埋めにでもしたいか?

 

 当然のごとく叱られてるわね。まあ当然だけど。

 

「……あれ、何かな? キラキラしてる……」

 

 その言葉を聞いて壁の方を見たらグランツ鉱石と呼ばれるものがあった。

が、私の眼にははっきりとその境界が見えていた。

 

 まずい、早くこの部屋から出ないと。他は?連れ出す?無理に決まってる。

 

「蓮子」

 

「どうしたのメリー?」

 

「この部屋からさっさと出るわよ。」

 

「・・・わかった。」

 

察してくれてよかったわ。だてに長いこと親友なんてやってないわね。

 

「素敵……」

 

などと見とれてるけど。それトラップなのよ。まあ言ったらどうやって見分けたかって話になるからさっさとここからおさらばするだけ。

 

「だったら俺らで回収しようぜ!」

 

 壁を登ってるらしいけどこっちはもう出る寸前。態々戦うために危険に身を投じたりしない。

 

「こら! 勝手なことをするな! 安全確認もまだなんだぞ!」

 

 トラップが発動しても問題ない圏内に来れた。これなら発動しても逃げれるわ。

 

「団長! トラップです!」

 

「ッ!?」

 

 残念ね、薄情と言われるかもしれないけど私だって死にたくはないし死の可能性に突っ込むほど愚かじゃないわ。

 

「くっ、撤退だ! 早くこの部屋から出ろ!」

 

じゃお言葉に甘えて出させていただきます。

部屋の中に光が満ちた次の瞬間、中にいたみんなは消えていた。

 

「・・・どうする蓮子?」

 

「う~ん少し待ってみる?」

 

「・・・そう」

 

もっと他の言葉とかもかかるかと思ったけど。

 

「メリー」

 

「!な、なに?」

 

「私だってさすがにそのくらいの分別はつけるわ。」

 

「え?」

 

「メリーに対して薄情とかそんな風に言うつもりはない、そういってるのよ。」

 

「え?」

 

「確かに私以外だったら文句を言うかもしれないでしょうけど、メリーの一番の親友であり理解者であるあなたのことがわかってないとでも?私がそのぐらいの天秤を図れないとでも?」

 

遠回しにそこらの有象無象よりもあなたと言われてしまった。

 

「べ、別に蓮子にそんな風に言われるつもりはありませんけど?」

 

つい、私が心配していたことを突かれてツンケンしてしまう。

 

「あれ~どうしたのメリー?そんなにほっぺたを膨れませて?」

 

「膨らませてない!」

 

あ~やめなさいほっぺをツンツンするのは。

 

 

はあ、何気に支えられてるわね、私。

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