ハイスクールEvolution   作:アイリエッタ・ゼロス

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新たな協力者

 レイナーレside

 

「っ....ここは....」

 私は周りが鉄の壁で覆われた部屋で目を覚ました。今私がいるのはベッドの上で、

 身体には包帯を巻かれて病人が着るような服を着ていた。

 

「(ここは一体....それにこの服装に包帯は....)」

 私は周りを見渡すと、私の隣には同じような服を着たカラワーナとミッテルトが

 ベッドの上で眠っていた。

 

「(誰かが私達の手当てを....? でも一体誰が....)」

 そう考えていると、突然部屋の扉が開き、女の私でも美しいと思う程の銀髪の女が

 入ってきた。

 

「お目覚めになったのですね、堕天使レイナーレ」

「っ!? どうして私の名を!」

 女が私にそう言った瞬間、私はベッドの上で身構えた。

 

「それは....」

「俺が教えたからだよ、レイナーレ」

 すると、銀髪の女の背後から眼鏡をかけて帽子を被った男が現れた。その男の声に、私は

 聞き覚えがあった。

 

「その声....まさか、ブラッドスターク!」

「ビンゴ! 正解だ!」

 男は笑いながら私を指差した。

 

「こうして目が覚めたのは、俺達にとっては非常に喜ばしい事だ。なぁ、グレイフィア」

「えぇ、そうですね。では、私は創二様を呼んで参ります」

 そう言うと、グレイフィアと呼ばれた女は部屋から出ていった。そして、ブラッドスタークは

 近くの椅子に座って私に話しかけてきた。

 

「さてと、まずは礼を言うか。俺の実験台になってくれて感謝するぜレイナーレ。お陰で

 俺達の計画がまた少し進んだ」

「実験台? それに計画ってどういう事よ」

「俺がお前らに協力を持ちかけた時に言ったある人間を殺したい....アレは全部嘘でなぁ。

 俺はとある目的の為にお前らに近づいたんだよ」

 そう言いながら、スタークは手でボトルを回し始めた。

 

「コイツはフルボトルって言ってなぁ。お前らがなったスマッシュから作れるんだよ」

「....まさか、それを作るためだけに私達に接触したの?」

「正解。コイツを作るにはハザードレベルが高くないとダメでなぁ....」

「ハザードレベル?」

 聞いたことのない言葉に私は首を傾げた。

 

「スマッシュになるためのレベルだ。このレベルがある程度ないとスマッシュになる前に

 消滅しちまうんだよ」

「消滅....!」

「本来ならお前らも消滅するはずだったんだが、何でか知らねぇが消滅しなかったからなぁ。

 ウチまで運んで手当てをしてやったんだよ」

 スタークは何気にとんでもない事を面白そうに言った。すると、扉が開きさっきの銀髪の女と

 茶髪の高校生ぐらいの男が入ってきた。

 

「来たか創二」

「あぁ。この姿では初めましてだな、堕天使レイナーレ。俺は石動 創二。お前達を倒した

 仮面ライダービルドに変身する者だ」

 そう言って、創二と名乗った男は丁寧に礼をした。

 

「....あっそ。で、その私達を倒したアンタは私達をどうする気?」

「そうだな....俺はお前達と取り引きをしたいと思っている」

「....取り引きですって?」

 思いがけない言葉に私は首を傾げた。

 

「あぁ。レイナーレ、お前は誰がに復讐をしたいと思っているな」

「っ!?」

 その言葉に、私は創二を睨みつけた。

 

「その様子からして図星だな」

「....図星だったら何だって言うのよ!」

「そう怒るな。お前は欲しくないか? 復讐を成す事が出来る力が」

「....何ですって」

 すると、創二は紫色の拳銃と赤と青の歯車が付いたボトルを見せてきた。

 

「俺はお前達に復讐を成す事の出来る力をくれてやる。そのかわり、

 俺の復讐の為にその力を貸せ」

「アンタの復讐にですって?」

「あぁ。お前が殺そうとした人間、兵藤 一誠への復讐にな」

「兵藤 一誠ですって!?」

 私はその言葉を聞いて目を見開いた。

 

「あぁ。俺は兵藤 一誠への復讐を望んでいる」

「な、何でアンタが兵藤 一誠なんかに....」

「それは、俺があの男の弟だったからだ」

「アンタが、あの男の弟....?」

「あぁ。まぁ昔に家を飛び出してアイツは俺が死んでいると思ってるがな」

 そう言った創二の目には復讐の炎が見えた。

 

「(この男....私と同じかそれ以上の復讐を誓っているのね)」

「さて、俺の話しはこれで終わりだ。それでどうする? この誘いに乗るか?」

「....もしも断ったらどうなるのかしら?」

「その時はここでの記憶を消して何処かに連れて行く」

「(なるほど....殺す気は無さそうね)」

「それともう一つ。もしも俺達についたら、いずれ三大勢力と戦争を行う。

 その時に、同胞の堕天使を殺してもらうかもしれんぞ」

「同胞ね....上等よ。誰が来ようと全て殺してやるわ」

「ということは....」

「えぇ。アンタの復讐、手伝ってあげる」

 私がそう言うと、創二は笑いながら私に拳銃とボトルを渡してきた。

 

「なら、これからよろしく頼むぜレイナーレ」

「えぇ。こちらこそ。それと、この二人の説得は私に任せてもらって良いかしら? 

 私が説得すればこちらについてくれるはずよ」

「わかった。ならば任せるぞ」

「えぇ」

 こうして、私は強力な後ろ盾を手に入れる事になった。

 

 

 〜〜〜〜

 エボルトside

 

「これで残るは天使だな....」

 俺は自分の部屋で端末を見ながらそう呟いた。俺が見ている端末には俺を合わせた八人の

 武装とベルトが記されていた。

 

「さて....楽しみになってきたなぁ!」

 そう言った俺の視線の先には二本のスクラッシュドライバーがあった。

 

「(せいぜい俺を満足させてくれよ....三大勢力)」

 

 

 

 

 

 

 

 

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