ハイスクールEvolution   作:アイリエッタ・ゼロス

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暗躍する者達

『ライザー・フェニックス様の兵士二名、戦車一名、リタイア』

 

「はぁ....見ててもつまんないの」

 白音に接触して八日後、私は今、フェニックスとグレモリーのレーティングゲームを

 ゲーム会場の中にある木の上から見ていた。すると、近くの木から煙が上がった。

 その煙の中からレイナーレ、ミッテルト、カラワーナが現れた。

 

「黒歌、手筈通りガスを巻いてきたわよ」

 そう言った三人の手にはネビュラスチームガンが握られていた。

 

「三人ともご苦労様にゃん。後は私がやるから、三人とも先に帰って

 くれてもいいわよ?」

「そうっスか? じゃ、ウチは先に帰らせてもらうっス」

「私も先に帰らせてもらおう。レイナーレ様は....」

「私は残って黒歌のサポートをするわ」

「....分かりました。では、私達は先に失礼します」

「お先に失礼するっス」

 二人はそう言って、ネビュラスチームガンから煙を出してこの場から消えた。

 

「....それで、何でここに残ったのよ」

 私は残ったレイナーレにそう聞いた。

 

「アンタがフェニックスと戦っている間、他の奴らの足止めが必要でしょ? 

 だから残ったのよ」

「ふーん....なら、しっかりと足止めは頼むわよ」

「分かってるわよ」

『リアス様の戦車一名、リタイア』

 そう話していたら、白音がリタイアしたアナウンスが聞こえてきた。

 

「あなたの妹、やられたみたいね」

「....仙術を使わない状態よ。戦車だけの力じゃ白音はそこまで強くないわ」

「あら、妹がやられたのに随分と冷静ね」

「今は任務中よ。私個人の暴走でチャンスを無駄にはできないわ」

「見た目と違って真面目ねぇ」

「....うるさい」

 そう話している間にも、お互いの眷属がリタイアしたアナウンスが聞こえていた。すると、

 突然校舎の屋上から巨大な魔力がぶつかり合うのが見えた。

 

「そろそろね....レイナーレ、そっちは任せるわよ」

「はいはい」

 そう言った私はスクラッシュドライバーを腰に当てた。ドライバーは腰に巻きつき、

 私は手に握っていたスクラッシュゼリーの蓋を正面に向けベルトに挿し込んだ。

 

ウィザードゼリー!

 

「変身」

 そう言って、私がレンチを降ろすと、私の周りにビーカーの様な物が現れ、私の身体は

 黒い液体に覆われた。

 

潰れる! 流れる! 溢れ出る! ウィザード in ソーサレス!

 そして、私の姿はどこか魔法使いを彷彿させるような姿になった。

 

『....さぁ、少しは楽しませてくれるわよね。不死鳥(フェニックス)

 そう呟いた私は、フェニックス達がいる校舎の屋上に向かった。

 

 

 〜〜〜〜

 イッセーside

 

「お前みたいなやつに、部長を渡してたまるか....!」

「ほざけ下級悪魔が! 貴様ごときが、この俺に勝てるわけがない!」

 そう言って、ライザーは炎の塊を形成していた。俺は躱そうとしたが、さっきまでの

 戦いで俺の体はまともに動けないほどボロボロだった。

 

「(クッソ....! ここまでかよ....)」

 俺が拳を握りしめて悔しがったその時....

 

「ぐっ....!?」

 突然ライザーは胸を押さえて苦しみ始めた。

 

「な、何だコレは!?」

 すると、ライザーの身体からは謎の黒い霧が放出された。そして、その霧はライザーの

 肉体を覆っていった。

 

「ぐあぁぁぁぁぁ!?」

 霧に覆われたライザーは叫び声を上げていた。そして次の瞬間、突然ライザーの身体は

 この前見たレイナーレと似たような姿になった。

 

「アレは....!」

 ライザーの姿は真っ黒な謎の異形に姿を変えた。その異形は部長の方を

 見て真っ黒な炎の塊を作り出した。

 

「っ、部長! 早く逃げて....!」

 俺は部長に逃げるように言おうとしたその時、突然異形となったライザーに

 白い光弾が飛んできた。その光弾はライザーに直撃し、ライザーは地面に落ちていった。

 

「きゅ、急に何が....」

 俺が周りを見ると、ここから数キロ離れた所に黒い鎧を着た何かが

 浮いていた。その黒い何かはライザーが落ちた場所に向かっていた。

 俺もその場所に向かおうとしたのだが....

 

「イッセー! そこから離れて!」

 突然、後ろから部長の叫ぶ声が聞こえてきた。それと同時に、俺の上空から

 銃弾の様なものが飛んできた。突然の事だったが、俺は転がりながらその銃弾を躱した。

 すると、部長とアーシアが俺に駆け寄ってきた。

 

「イッセーさん!」

「イッセー! 大丈夫!? 当たらなかった?」

「は、はい! 今の銃弾は....」

 俺が部長に聞こうとしたその時....

 

「へぇ、ちょっとは強くなったみたいね。イッセー君」

 上空から、聞き覚えのある声が聞こえてきた。ハッとした俺は上空を見ると、そこには紫色の

 銃を持った堕天使、レイナーレがいた。

 

「レイナーレ....!?」

「レイナーレ様....!?」

「どうしてあなたがここに!」

「仕事よ仕事」

 レイナーレは平然とした表情でそう言ってきた。

 

「仕事ですって....?」

「えぇ。私の新しい上司からのね」

 そう言いながらレイナーレは俺達に向かって銃弾を放ってきた。

 だが、その銃弾は部長の破滅の魔力で消滅した。

 

「流石は魔王の妹。これなら、少しは楽しめそうね」

 そう言ったレイナーレは、謎の青いギアが付いたボトルの様なものを取り出した。

 そして、そのボトルを銃に挿し込んだ。

 

ギアリモコン! ファンキー!

 

「潤動」

 レイナーレがそう言うと、銃からは煙が射出されレイナーレの身体を包んだ。そして、

 レイナーレは顔に半分だけギアが付いた鎧を纏っていた。

 

Remote control gear!

 

『さぁ、少しは楽しませて頂戴ねリアス・グレモリー』

 そう言ったレイナーレは俺達に向かって無数の銃弾を放ってきた。

 

 

 

 

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