『さて、さっさと終わらせないと....』
私は撃ち落としたフェニックスと対峙していた。すると、フェニックスは私に向かって
無数の炎の球を飛ばしてきた。私はそれを仙術で作った障壁で全て無効化した。
そして、今度は私がフェニックスの周りに妖術と魔術と仙術を混ぜ合わせた陣を展開し、
そこから仙術で作った光弾を放った。光弾はフェニックスに直撃するが、光弾で
出来た穴はすぐさまフェニックス特有の再生で治っていった。
『(ま、こうなるわよねぇ....なら)』
『バインド』
私はこうなる事が予想できていたため、陣に向かってそう言った。すると、陣から
無数の鎖が出現し、フェニックスの身体を縛りつけた。フェニックスは抜け出そうとして
暴れるが、あの鎖は私の仙術を混ぜ合わさった特別製の為、抜け出すことができなかった。
そして、私はフェニックスの頭の上に巨大な陣を展開した。
『さて、フェニックスはこれにどれだけ耐えられるのかしら?』
そう言って指を鳴らすと、巨大な陣からは水が出てきた。だが、その水はただの水ではなく、
私の仙術とレイナーレ達の力で作ったお手製の聖水だ。そして、聖水がかかった
フェニックスは叫び声を上げながらダメージを受けていた。だが、すぐさま
フェニックスの炎が聖水で出来た傷を治していた。しかし、一分も経たないうちにその炎は
消えかかっていた。
『フェニックスでも、所詮この程度なのね....』
私はフェニックスの呆気なさに少し残念に思った。
『....だったら、もう終わりで良いわね』
そう呟いて、私はベルトのレンチを降ろした。
『スクラップバースト!』
すると、フェニックスの周りに無数の陣が展開された。そして、その陣から仙術の光弾と
氷の槍が出現し、フェニックスの身体を貫き、氷漬けにした。
『さて、回収回収っと』
私は氷の中で緑の炎をあげているフェニックスにエンプティボトルを向けた。ボトルは
黒色に染まりフェニックスのスマッシュ化は解除されたが、身体は光弾で穴だらけで、
気絶していた。
『さてと、レイナーレを連れて撤退しないと』
私はグレモリーの足止めをしているレイナーレの元に向かった。
〜〜〜〜
レイナーレside
「っ、滅びよ!」
『遅い!』
グレモリーが消滅の魔力を放とうとした瞬間、私はネビュラスチームガンで滅びの魔力の
魔法陣を破壊した。
「うおぉぉぉぉ!」
『Boost!』
すると、今度は赤龍帝が攻撃を仕掛けて来た。だが、私はその攻撃を躱して赤龍帝を
地面に叩き落とした。
『....弱いわね赤龍帝。前の方がまだマシだったわよ』
「ウルセェ....!」
赤龍帝は私を見上げながらそう言ってきた。すると、黒いボトルを持った黒歌が来た。
『終わったの?』
『えぇ。結界を解除して帰るわよ』
『はいはい』
そう言って、私は指を鳴らしてこの空間に張っていた結界を全て解除した。
『それじゃあ赤龍帝、グレモリー、アーシア。また会いましょう』
私はネビュラスチームガンから煙を出して黒歌と共にこの空間から撤退した。
〜〜〜〜
黒歌side
霧が晴れると、私達はnascitaの地下室にいた。
「それじゃ、私はお風呂に入って先に寝るから。報告は頼むわよ」
いつのまにか変身を解除していたレイナーレはそう言うとお風呂場の方に
歩いて行った。私も変身を解除してエボルトのいる部屋に向かった。
「エボルト、入るわよ」
私はエボルトの了承を取らずに勝手に部屋に入った。エボルトはいつものように
机に座ってパソコンを叩いていた。
「お、帰ったか黒歌」
「えぇ。はいこれ」
私はフェニックスから取った成分が入ったボトルをエボルトに渡した。
「ご苦労さん」
エボルトはそう言うと、ボトルを電子レンジの中に入れた。
「そういや、レイナーレはどうした?」
「お風呂に入ってもう寝るって」
「そうか。お前は今からどうするんだ?」
「私ももう寝るわよ」
すると、エボルトは悪い笑顔を浮かべた。
「なら、一つ良いことを教えてやるよ。オーフィスの奴、パジャマで
創二の部屋に入って行ったぜ」
「っ!? ....そう。それは良いことを聞いたわ」
私はここにいないオーフィスに対して少し焦りを感じた。
「ま、お前さんらが何をするにしても俺はとやかく言わねぇが....創二の負担になる事は
するんじゃねぇぞ」
「わかってるわよ。そういう事は、全部終わった後にいくらでもできるわ」
「ひゅ〜、孫の顔を見るのが楽しみになって来たな! ま、それがいつになることやら....
告白もまだだしなぁ....」
「うっさいわね! この蛇もどき!」
私はエボルトに向かって仙術の光弾を放つと部屋から飛び出た。