帰ってきた聖剣使いと新たな影
とある霊園に一人の少女がいた。
「....よし。これで綺麗になったかな」
その少女は一つの墓石の掃除をしていた。そして、持って来ていた仏花を供えて
手を合わせていた。
「....◾️◾️君。◾️◾️君が居なくなって、もう六年も経っちゃったよ」
少女はどこか悲しそうな声色で墓石に向かってそう言った。
「私ね、今は聖剣使いとしてプロテスタントの教会に所属してるの。昔と違って、
とっても強くなったから◾️◾️君、きっと驚くと思うよ。それにね、私が今、
ここにいるのはある任務のためなの。もしもこの任務を遂行できれば、私の立場も
高くなるの。だから....あと少しだけ待ってて。必ず、◾️◾️君を生き返らせて
みせるから....」
そう言うと、少女は立ち上がってフードを被った。
「じゃあ、今日はもう行くね。....また来るね、◾️◾️君」
少女はそう言うと、霊園から離れて何処かに歩いていった。
〜〜〜〜
創二side
『....はぁ。これで終わりか』
『....相変わらず、容赦がないわね』
俺は今、レイナーレと共にはぐれ悪魔の処刑を行なっていた。俺の姿はブラッディウルフで
レイナーレの姿はカイザーリバースだった。
『相手は悪魔だった。いちいち遠慮をする必要はないだろ』
そう言いながら、俺は顔についた血を拭った。
『さて、帰るぞレイナーレ』
『えぇ....ん?』
そう言って帰ろうとした時、突然レイナーレは足を止めた。
『どうした?』
『....ねぇ、何か人間の血の匂いがしない?』
『血?』
『えぇ。あっちの方から匂いがするわ』
レイナーレが指を差した方向は、以前俺がレイナーレ達と戦った教会の方だった。
『....少し見に行ってみるか』
そう言って、俺はレイナーレと共に教会の方に向かった。
〜〜〜〜
『....おいおい、何だよこの惨状』
俺の目の前には身体を細切れにされた男達が転がっていた。
『....コイツら、教会のエクソシストね』
レイナーレは地面に落ちているローブを拾ってそう言った。
『教会?』
『えぇ。簡単に言えば、天使側の人間達よ』
『天使か....』
『....にしても、この斬られた跡。どうも変な感じね』
教会の軽い説明をしたレイナーレは落ちていた生首を拾ってそう呟いた。
『変な感じって?』
『斬られた跡が綺麗すぎるのよ。こんなにも綺麗に斬ろうと思ったら、相当な業物の
剣じゃないと無理よ』
『言われてみればそうだな....』
俺も斬られた跡を見てそう言った。
『....何だか、面倒な感じがしてきたわね』
レイナーレは夜空に浮かぶ月を見上げてそう呟いていた。
〜〜〜〜
家に帰って部屋のベッドで寝転がっていると、突然携帯が鳴った。電話を掛けてきたのは
九重だった。
「もしもし。どうした九重」
『創二、少し聞いて欲しい事があるのじゃ』
「何だよ聞いて欲しい事って」
『実は、数時間前にこの国に堕天使の幹部が聖剣と呼ばれる物を持って侵入して来たのじゃ。
そして、その堕天使は創二のいる街に潜伏している様なのじゃ』
「そうか....それで、そいつは俺達が勝手に処理しても良いのか?」
『天照様はそちらに全て任せるとおっしゃっていたのじゃ』
「わかった。なら、こっちで好きにさせてもらう」
そう言って、俺は電話を切った。
「(さて、明日全員に伝えておくか....)」
そう思った俺は眠りについた。