ハイスクールEvolution   作:アイリエッタ・ゼロス

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計算された遊戯

 イリナside

 

 謎の狼の様な鎧を纏った人物に助けられてから、私は突然現れた光の柱に向かって

 走っていた。

 

「(あの光の柱から感じた気配、エクスカリバーと同じだった....)」

 そう思いながら走り続けて光の柱がある場所に着くと、その場所は塔城さんが

 通っている学園だった。

 

「(こんな所で一体何を....)」

 私は学園の敷地に入ろうとしたのだが、突如見えない壁に道を阻まれた。

 

「邪魔!」

 私は擬態の聖剣で結界に斬りかかると、結界には私が入れるぐらいの穴ができた。

 私はその穴を使って学園の中に入り、近道をするために校舎の屋上に登った。

 そして下を見るとそこには....

 

「ケルベロス....!」

 二体のケルベロスと戦うグレモリー眷属がいた。その近くでは年寄りの神父が光の柱の前で

 何かをしており、上空にある玉座にはコカビエルが座っていた。

 

『お、もう着いたのか。擬態の聖剣使い』

 すると、私の真横から声が聞こえてきた。見ると、そこには少し前にコカビエルの逃走を

 手助けしたワインレッドの鎧を纏った何かがいた。

 

「っ!? あなたは!」

 私は咄嗟に擬態の聖剣を向けた。

 

『おいおい、俺はお前と敵対する気は無いぜ』

「....その言葉を私が信用できるとでも?」

『そりゃそうだな。だが、敵対するってなら登ってくる時に攻撃してるぜ』

「っ!」

「(コイツ、私に気づいてたの....?)」

 私は警戒しながらも、ケルベロスの方を見た。すると、ケルベロスと戦っていた塔城さんが

 ピンチになっていた。

 

『おっと、お友達はピンチみたいだぜ? 助けに行かなくて良いのか?』

「(っ、コイツ....!)」

 ワインレッドの鎧はおちょくる様に私にそう言ってきた。

 

『ま、背中から撃つような真似はしねぇから安心しとけ。お前に怪我をさせると、アイツに

 殺されかけねぇからな』

「アイツ....?」

「(コイツ、コカビエルと手を組んでるんじゃないの?)」

 そう思いながらも塔城さんの方を見たら、倒れている塔城さんに向かって炎が向かっていた。

 

「(っ! 考えるのは後! 今は....!)」

 私は一度、考える事を放棄して塔城さんの前に飛び降りた。そして、擬態の聖剣を盾にして

 炎を受け流した。

 

「紫藤さん....!?」

「塔城さん、少し下がってて....」

 私はそう言うと、盾から刀に変形させてケルベロスの首を一つ斬り落とした。そして、落ちた

 ケルベロスの頭を踏み台にしてもう一つの首を斬り落とした。

 

「(ラスト!)」

 そう思ったのだが、突然ケルベロスが真っ二つに割れた。見ると、そこにはゼノヴィアと

 グレモリーの眷属がいた。

 

「ゼノヴィア」

「イリナ! 無事だったか!」

「まぁね。....そんな事より良い時に来てくれたわ。急いであの光の柱を破壊しに行って。

 あそこに奪われたエクスカリバーが集まっているはずだから」

「わかった。イリナはどうするんだ?」

「私はもう一体のケルベロスを倒してから向かうわ」

「了解した! 行くぞ、グレモリーの騎士!」

 そう言うと、ゼノヴィアはグレモリーの眷属とともに光の柱に向かっていった。

 

「さてと....塔城さん、動けるなら校舎の方まで下がっていて」

「....大丈夫です。少し休めたので、それなりには動けます」

「....そう。なら、一緒に行きましょうか!」

「はい!」

 私は塔城さんにそう言って、塔城さんと共にケルベロスに向かった。

 

 〜〜〜〜

 創二side

 

「(....連絡はまだか)」

 エボルトに電話して二時間後、俺は学校付近にビルドフォンを変形させた

 マシンビルダーに乗って連絡を待っていた。すると、突然携帯が鳴った。

 画面を見ると、それはエボルトからだった。

 

『そろそろ来ても良いぞ』

「わかった。上手くやってくれよ」

『任せとけって。お前もミスんなよ』

「あぁ」

 そう言って電話を切ると、俺はマシンビルダーを学校に向かって走らせた。

 そして学校の前に着くと、会長と生徒会の悪魔どもが結界を張っているのが見えた。

 

「(会長には悪いが、力づくで通らせてもらうか)」

 そう思い、俺は右手にドリルクラッシャーを持った。そして、ドリルクラッシャーに

 ユニコーンフルボトルを挿し込んだ。

 

Ready Go! ボルテックブレイク!

 

 そして、俺はドリルクラッシャーを構えるとバイクを走らせ結界に突っ込んだ。結界に

 ドリルクラッシャーが触れた瞬間、先端のドリルが回転し、結界の一部を粉々に破壊した。

 俺はそのままバイクを走らせてグラウンドの方に出た。すると、そこには....

 

「....何だよこの状況は」

 血を流してぶっ倒れているケルベロスが二体と、光の槍がぶっ刺さって倒れている

 ジジイが一人、そして膝をついて絶望した様な表情をしたイリナちゃんがいた。

 そのイリナちゃんの隣には、黒歌の妹である塔城が心配そうな表情で付き添っていた。

 

『おっ、やっと今日の主役のご登場か!』

 すると、俺の上空からそんな声が聞こえた。俺が上空を見ると、校舎の屋上にスタークが

 いるのが見えた。そしてスタークは屋上から飛び降りて俺の前に立った。

 

「スターク....この事態を作り出したのはやっぱりお前だったか」

『まぁ、間違ってはいねぇ、なっ!』

 そう言った瞬間、スタークは俺に向かってトランスチームガンを放ってきた。俺は咄嗟に

 躱したのだが、被っていたヘルメットが吹き飛ばされてしまった。すると、塔城や兵藤、

 グレモリーの眷属の表情が驚愕の表情に変わった。

 

「い、石動先輩....!?」

「何でお前がここに....!?」

『おっと〜、正体がバレちまったみたいだなぁ』

「テメェのせいだろうが....」

 俺はそう呟くと歩き出し、イリナちゃんと塔城の前に立った。

 

「塔城、その子を連れて下がってろ」

 そう言って、俺はビルドドライバーを腰にかざした。

 

「っ....! そのベルトは!」

「スターク。お前がやったのかそこに浮いてる鴉がやったのか知らないが、俺の後輩に

 怪我をさせたんだ。それなりの覚悟はできてるよな....?」

 そう言いながらボトルを振り、俺はベルトにボトルを挿し込んだ。

 

ラビット!  タンク!  ベストマッチ!

 

 その音が鳴り、俺はレバーを回し自分の前後にプラモランナーを出現させた。そして....

 

Are you ready?

 

「....変身」

 

鋼のムーンサルト!  ラビットタンク!  イエーイ!

 

 俺は仮面ライダービルドへと変身した。

 

 

 

 

 

 

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