創二が来る少し前....
スタークside
『(さてと、後は創二が来るのを待つだけだが....)』
俺は屋上から状況を見ていた。まずはケルベロスだが黒歌の妹と創二の幼馴染によって
倒された。次に胡散臭い神父のジジイとネジが飛んでる神父はグレモリーの騎士と
青髪の聖剣使いと戦い、統合したと思われる聖剣をグレモリーの騎士が創り出した
謎の剣によって折られていた。
『(あのエクスカリバーの欠片は回収だな)』
そんな事を思っていると突然神父のジジイが笑い出したかと思うとコカビエルによって
消滅させられた。
『(あーらら....消されちまったか。創二の新しいベストマッチの生贄にしようと思ってたん
だがなぁ)』
俺がそんな事を呑気に考えていると、突然コカビエルは全員に聞こえるようにこう言った。
「貴様らが信仰している神とやらは死んだ! 過去の三大勢力の大戦でな!」
『(うわっ....あの鴉もどき、めんどくさくなる事言いやがった....)』はぁ
その言葉が聞こえた瞬間、俺はため息が出た。すると....
「神が....死んでいる....?」
絶望した様な表情をして、創二の幼馴染は膝をついた。そして、破壊の聖剣の女と
『(おいおい、この状況どうすんだよ)』
そう思っていたその時、校舎の方からバイクの音が聞こえてきた。そして、校舎から
バイクに乗った創二が現れた。
『(ま、俺は俺の仕事を始めるか)』
〜〜〜〜
創二side
ビルドに変身した俺は、右手にガンモードのドリルクラッシャーを持ちスタークに向けた。
『....』
『おぉ、怖い怖い! おい旦那! コイツが俺が言ってた人間だぜ!』
すると、スタークは上空にいる堕天使に向かってそう言った。その声が聞こえたのか、
堕天使はわざわざスタークの近くに降り立った。
「ほぉ....コイツが悪魔を殺す人間か。確かにコイツらと比べれば良い殺気をしているな」
『だろ? コイツだったらアンタの相手は多少務まるはずだぜ』
「ふっ、そうか。ならば人間よ! 戦争の前の軽い運動にさせてもら....!」
そう言ってペラペラ喋り出したその時、スタークが堕天使の腹に腕を突き刺した。
「ガハッ....!? き、貴様! 一体何を....!」
『ありがとな鴉もどき。お前のお陰でアイツは来てくれた。これで俺の計画を自由に進められる』
「計画、だと....!」
『あぁ。お前の計画に協力? バカじゃねぇのか。テメェみたいな弱い鴉の下につくなんて、
俺にとってはあり得ない事なんだよ。お前の下にいたのは全てアイツをこの場に引きずり出す
計画のためだ。....だから、アイツが来た以上お前は用済みなんだよ。後は、せいぜいアイツの
力の向上のために生贄になると良い』
スタークはそう言い終わると、直接堕天使の身体にネビュラガスを流し込んだ。
「き、貴様ァァァァァ!!」
そう叫びながら、堕天使はネビュラガスに包まれ、ハザードスマッシュへ姿を変えた。
『さ、これで準備は整った。ビルド! お前はこのスマッシュを倒せるか?』
スタークは挑発するように俺にそう言ってきた。
『黙っていろ....』
俺はそう言ってドリルクラッシャーから弾丸をスマッシュに向けて放った。だが、弾丸は
スマッシュに当たった瞬間弾かれていた。
『無駄無駄。そんなんじゃ傷一つつかねぇって』
スタークはそう言うと、スマッシュは俺に向かって走り、殴りかかってきた。俺は咄嗟に
防御をしたのだが....
『(っ! 重っ....!)』
スマッシュの一撃はかなり重く、後方に吹っ飛ばされた。だが、空中で回転して何とか
地面に着地した。
『(これだと相性が悪そうだな....)』
そう思いながら、俺はベルトからボトルを抜き、ボトル二本分の大きさの缶を取り出した。
そして、缶を振ってプルタブを上げベルトに挿し込んだ。
『ラビットタンクスパークリング!』
俺はレバーを回転し始めると、俺の前後に丸い形のプラモランナーが現れた。
『Are you ready?』
『ビルドアップ』
『シュワッと弾ける! ラビットタンクスパークリング! イエイ! イエーイ!』
俺の身体にランナーが挟まった瞬間、俺の姿はラビットタンクを強化した様な姿に変わった。
そして、俺は左脚で地面を蹴り、右脚でスマッシュに蹴りかかった。すると、スマッシュを
蹴った瞬間、右脚から泡の様なものが出てきた。その泡がスマッシュに当たると泡は爆発を
起こし、スマッシュを上空に吹き飛ばした。それを見て、俺はベルトのレバーを回した。
『....面倒だ。これで終わらせる』
『Ready go!』
俺は左脚で地面を蹴り、スマッシュよりも上に飛んだ。すると、スマッシュの近くに
ワームホールの様な図形が現れ、スマッシュを図形の中心に拘束した。
『スパークリングフィニッシュ!』
『ハァァァ!』
そして、俺は拘束されているスマッシュにライダーキックを放った。ライダーキックが
当たったスマッシュは上空で大爆発を起こし、スマッシュになっていた堕天使は炎に
包まれながら地面に落ちてきた。
「嘘でしょ....!」
「コカビエルをこうもあっさり倒すなんて....!」
『ハッハッハ! 流石だなビルド! こうもあっさり殺すとはな! やはりお前という人間の
成長速度は恐ろしい!』
スタークは高笑いしながら落ちてきた堕天使を消していた。
『この状況でよく笑っていられるな!』
俺は地面を蹴ってスタークに殴りかかった。だが、スタークは両腕をクロスして防御した。
『っ! ハザードレベル4.9! この短期間でここまで強くなるか!』
スタークは笑いながら俺から距離を取った。
『楽しみになってきたなぁ! お前が俺と対等に戦える時が来るのが!』
そう言いながらスタークは俺に向かってボトルを二本投げてきた。俺は投げてきた
ボトルをキャッチすると、一本のボトルに何かの紙が巻き付いていた。
『それはお前にやる。それを使って更に強くなってくれよ』
スタークはそう言いながら自分の周りにスチームガンで煙を出していた。
『今日のところはここで退却しよう。欲しかったブツも手に入ったからな』
そう言っているスタークの手には、何かの破片がいくつか握られていた。
『次も楽しもうぜビルド。Ciao』
そう言い残してスタークはこの場から消えた。
『逃したか....』
俺は一言そう呟き、ビルドフォンにライオンフルボトルを挿し込んでバイクに変形させた。
そして、バイクにまたがりこの場から去ろうとすると....
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 何勝手にここから去ろうとしてるのよ!」
グレモリーが後ろからそう叫んできた。
『....俺の標的も逃走した。これ以上にここにいる理由がないから帰るだけだ』
「っ! そう簡単に帰れると思わないで! あなたにはいくつも聞きたい事が....!」
俺はそう言ってくるグレモリーが面倒になってきたので、この場にいる塔城と青髪の
女以外に腕から飛ばせるエネルギー刃を飛ばした。そのエネルギー刃の影響で辺りは砂煙に
包まれたので、その隙をついてこの場から撤退してある場所に向かってバイクを走らせた。
『(あの紙に書かれていた方角にあるのは....)』
〜〜〜〜
? side
「何だ、あの人間は」
『只者でないのは違いない。あの人間、こちらに気づいて斬撃を放ってきたぞ』
「....そうか。人間でもああも面白い人間がいるか!」
『戦うのは構わないが、先に任務を遂行してからだぞ』
「あぁ。それは分かっている」
〜〜〜〜
塔城side
「石動先輩....」
私は目の前で起こった事に頭がついていかなかった。突然バイクに乗って現れたかと
思えば赤と青の謎の姿に変身してコカビエルが変化した姿と戦い、数分でコカビエルを
倒してしまった。
「先輩....あなたは一体何者なんですか....?」
そう呟いた時、私はある事に気付いた。
「....紫藤さん?」
そのある事とは、紫藤さんがこの場にいない事だ。
「(一体何処に....)」
私は周囲を見渡し、紫藤さんがさっきまでいた場所を見たが紫藤さんの姿は何処にも
見当たらなかった。そして、この場に紫藤さんがいない事に、私はどこか嫌な予感を
感じていた。