ハイスクールEvolution   作:アイリエッタ・ゼロス

34 / 50
聖剣使いVS聖剣使い

 煙が晴れると、俺とイリナちゃんはどこかの森の中にいた。

 

「ここで合ってるの?」

「あぁ。座標からは少しずれてるが、近くに廃村があるはずだ」

 そう言いながら、俺はビルドフォンで位置を確認していた。

 

「取り敢えず進もうか」

 そう言って、俺は廃村がある方に進んでいった。

 

 ~~~~

 

「そういやイリナちゃん、何で学校に通うことになったんだ?」

 廃村に向かって歩いている時に俺はイリナちゃんにそう聞いた。

 

「その、エボルトとグレイフィアさんが今後の事を考えると高校は行っておいた方が

 良いって言われてね。いざやりたいことができた時に高卒じゃないと不便だろうからって

 理由で通うことになったの」

「そうか....あの二人がか」

「私も最初は遠慮したんだけどね。二人とも気にするなって言われて。それに....」

「それに?」

「そ、その....創二君と一緒に学校に通ってみたかったから....」///

「そ、そっか....」///

 イリナちゃんの言葉を聞き、俺は顔が少し熱くなった。イリナちゃんを見ると、イリナちゃんも

 顔を赤くしていた。そんな少し気まずい空気の中だったが俺とイリナちゃんは目的地の廃村に

 着いた。

 

「ここが目的地の廃村?」

「あぁ。あとは聖剣がどこにあるかだが....」

「それならあっちの方だと思う」

 イリナちゃんはそう言いながら、何か大きな建物の方を指差した。

 

「あの建物の中から聖剣特有の気配を感じるわ」

「あの建物か....」

 イリナちゃんがそう言うので、俺とイリナちゃんは建物に近づいていった。

 近くで見るとその建物は教会の様な建物だった。

 

「教会か」

「とりあえず入ってみない?」

「そうだな」

 そう言いながら、俺とイリナちゃんは警戒しながら協会の扉を開いて中に入った。中は

 荒れに荒れており、そこら中に物が散らばっていた。だが、教会の中心部分だけは一切物がなく

 一本の剣が台座に刺さっていた。

 

「アレは....」

「間違いないわ....あれが、七本目の聖剣」

 イリナちゃんは台座に近づき、聖剣を台座から抜いた。すると、聖剣の刀身は光り出し、

 イリナちゃんの持つボトルと擬態の聖剣と共鳴を始めた。だが、それと同じタイミングで俺は

 教会の入り口から誰かの気配を感じた。

 

「そこにいる奴、大人しく出て来い」

 俺はそう言いながらトランスチームガンを入口の方に向けた。すると、扉の外から

 金髪で腰に剣を差した男が現れた。

 

「気づかれてしまいましたか」

「そんだけ濃密な気配を発してたら気づくわ。....で、お前は何者だ?」

「私はアーサー・ペンドラゴン。かの騎士王アーサー王の末裔です」

「騎士王アーサーに子孫がいるのは初耳だな....」

「おっと、そうでしたか。....それで、あなたとそちらの聖剣と共鳴している方の

 お名前を伺っても?」

 アーサーは俺とイリナちゃんを興味深そうに見ながらそう聞いてきた。

 

「まぁ、名乗られたなら名乗り返すのが礼儀だな。俺は石動 創二。

 三大勢力を滅ぼす者だ。で、こっちは紫藤 イリナ。俺の仲間で元教会の

 聖剣使いだ」

「っ! 三大勢力を滅ぼす者、ですか。面白い事をおっしゃいますね。

 それに教会の聖剣使いですか....」

 アーサーは俺とイリナちゃんの素性にどこか驚いた表情をしていた。

 

「見たところ、あなた方もその聖剣が目的でここに?」

「その言い方から察するにお前もか」

「えぇ。先客がいるのには驚きましたが」

「それは悪かったな。俺達としても、最後のこの一本はどうしても必要でな」

「そうですか....では、譲ってもらうのは難しそうですね」

「いや、別に譲ってやっても良いぞ。なぁイリナちゃん」

「まぁ、統合さえできたら私は必要ないけど....」

「えっ?」

 俺とイリナちゃんの言葉に、アーサーはキョトンとしていた。

 

「正直な話、聖剣の欠片があれば俺達は十分だ。だが、聖剣の統合に欠片だと

 やりにくいらしいからな。本体を一度実験に使って終わったら

 お前に譲っても良いぞ」

「なんと! よろしいのですか?」

「まぁな。ていうか、アーサー。お前、良かったら俺達の組織に入らないか?」

 俺はここまで話していたアーサーにそう言ってみた。

 

「あなたの組織にですか?」

「あぁ。お前、見たところ強い奴と戦いたいんだろ? さっきから俺に向かっての

 殺気が凄いからな」

「....バレていましたか」

「あぁ。俺達は近い未来、三大勢力をこの世界から滅ぼす。そのためには戦える人間が

 欲しいんだが人数不足でな。お前みたいに信用できそうで強い人間には是非協力を

 して欲しいんだ」

「そのように評価していただくのは嬉しいものですね」

「こう見えて人を見る目はあるんでな。....で、どうだ?」

「そうですね....入るのは良いのですが一つ良いでしょうか?」

「何だ?」

 すると、アーサーは腰に差した剣を俺に向けてきた。

 

「あなたの力、私に見せていただけますか? 私は誰かに仕える時は自分より

 強い相手と決めていますので」

「なるほど。それぐらいならいくらでも....」

「創二君。その勝負、私が引き受けも良い?」

 俺がアーサーの言葉に返そうとした時、突然イリナちゃんがそう言ってきた。

 

「イリナちゃん?」

「相手は聖剣使い。だったらここは同じ聖剣使いの私が相手をするわ。それに、私も

 自分自身の力を試したいの」

「て、言ってるんだが。どうだ?」

「構いませんよ。あなたもかなりの実力の持ち主のようですし。もしも私が勝てば、お相手を

 していただいても?」

「わかった。取り敢えず、やるなら外に出るぞ」

 そう言って、俺達は外に出てそこそこ広い所に向かった。そして、二人は少し距離をとって

 対峙し、俺は少し離れた所で様子を見ていた。

 

「んじゃ、二人が剣を抜いて構えたら合図する。それが勝負始めの合図だ」

「わかりました」

「わかったわ」

 そう言うと、イリナちゃんはスクラッシュドライバーを取り出して腰にかざした。すると、

 ドライバーは腰に巻き付き、イリナちゃんは一本の長いボトルを取り出してキャップを

 前に向けた。そして、イリナちゃんはボトルをベルトに挿し込んだ。

 

シャイニング!

 

エクスカリバー!

 

「変身!」

 そう叫び、イリナちゃんがベルトのレンチを降ろすと、イリナちゃんはビーカーに包まれ、

 ビーカーの中には白い液体が流れ込んだ。そして、液体が満タンになるとビーカーの周りに

 六本の光の聖剣が現れ、ビーカーに突き刺さり、イリナちゃんを包んでいたビーカーは

 音を立てて割れた。そして、割れた場所には白を基調とした剣士のような鎧を纏った

 イリナちゃんがいた。

 

斬れる! 斬り裂く! 斬り伏せる! パラディンinエクスカリバー! セヤァ!

 

「っ! その姿は....」

『これが私の力....仮面ライダーパラディンよ』

 そう言いながら、イリナちゃんは腕に巻かれている擬態の聖剣を剣に変えて構えた。

 

「面白い....! その力、私の聖王剣コールブランドの力を試すには最高の相手です!」

 そう言いながらアーサーも腰の剣を抜いた。

 

「じゃ、勝負始め!」

 そう言った瞬間、二人の剣は目にもとまらぬ速さで中心でぶつかった。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。