ハイスクールEvolution   作:アイリエッタ・ゼロス

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決着と新たな仲間

「....」

「(剣の腕前は互角って言ったところか)」

 俺は少し離れた所から二人の戦いの様子を見ていた。二人の剣の腕前はほぼ互角で、

 お互いに決め手となる一撃を探っているようだった。

 

「(それよりも....)」

 俺は上空に目を向けた。俺の上空には箒に乗ったいかにも魔女っぽい女の子が二人の

 戦いを見ていた。

 

「(あの女の子、アーサーの親戚か?)」

 そう思いながら、俺はポケットからタカボトルを取り出して振り背中に翼を生やして

 女の子の近くに飛んだ。

 

「こんな所で何やってるんだ?」

「わひゃ!?」

 そして、後ろから声をかけると女の子は変な声を上げてバランスを崩して箒から落ちそうに

 なった。

 

「っ!」

 俺は咄嗟に女の子の腕を掴み地面に落下するのを防いだ。

 

「大丈夫か?」

「は、はい....ありがとうございます....」

「大丈夫なら良いんだが....」

 そう言いながら、俺はゆっくりと地面に降りた。

 

「で、お前は何者だ? アーサーの親戚か?」

「わ、私はルフェイ・ペンドラゴンです。あそこで戦っているアーサー・ペンドラゴンの

 実の妹です」

「アーサーの妹か。俺は石動 創二。あそこでアーサーと戦っている人間の仲間だ」

「い、石動さんですか。そ、それよりも、どうしてお兄様は戦って....」

「あぁ....それはな....」

 俺がルフェイに話そうと思った時、戦ってる二人から濃密な殺気を感じた。

 

「取り敢えず、次の一撃で終わりそうだし決着がついたら話してやるよ」

「コールブランドォォォ!」

 

クラックアップフィニッシュ!

 

『はぁぁぁ!』

 そう言った瞬間、二人は必殺技を放ち剣と剣とがぶつかった。ぶつかった場所からは砂煙が

 起こり、二人の姿は見えなくなった。そして少しすると砂煙が晴れ、そこには大の字で

 倒れているアーサーと変身を解除したイリナちゃんがいた。

 

「お兄様!」

「....ここまで清々しい敗北は初めてですね。というかルフェイ、いたんですか....」

 ルフェイに介抱されながら、アーサーはイリナちゃんにそう言った。

 

「あなたの剣もなかなかのものだったわ。少しでもタイミングがずれてたら私の負けでも

 おかしくなかったわ」

「ありがたいお言葉ですね....」

 そう言いながら、アーサーはイリナちゃんに近づいていた俺の前に立った。

 

「彼女に負けるようではあなたには勝てませんね....認めます、あなた方の力を」

「てことは....」

「えぇ。あなた方の組織に入りましょう」

「あ、あのお兄様....? 一体何がどういう事ですか....?」

 

 ~説明中~

 

「....そうだったんですね」

「えぇ。そして、私は負けたので彼らの組織に入るんですよ」

 アーサーの説明を聞きながらルフェイは納得していたが、ある事を思い出したかのかアーサーに

 こう言った。

 

「でもお兄様。禍の団の方はどうなさるおつもりですか?」

「....あ」

「禍の団って....」

「確かオーフィスがリーダーだったはずの組織だな」

 俺がそう言うと、アーサーとルフェイは驚いたような表情をしていた。

 

「オーフィスを知っているのですか!?」

「あぁ。何なら俺と一緒に住んでるぞ」

「「なっ....」」

 俺の言葉に、二人は驚いて声が出ていなかった。

 

「そんなに驚くことか?」

「「驚きますよ!」」

「そういうもんか....」

 そう言いながら、俺はある事を思いついた。

 

「なぁアーサー。一応お前は禍の団に入ってるんだよな」

「え、えぇ....」

「だったら、禍の団にスパイとしてこっちに情報を流してくれないか?」

「スパイ、ですか....」

「あぁ。禍の団には旧魔王派っていう連中がいるだろ? そいつに復讐したいメンバーが

 いるんだ。だからそのために禍の団の動きを細かく知りたいんだよ」

「なるほど....それぐらいならお任せください」

「そうか。なら一応連絡先を渡しておく」

「わかりました。ルフェイ、あなたも一応もらっておきなさい」

「は、はい!」

 そう言って、俺とアーサーとルフェイは連絡先を交換した。

 

「では、私達はお先に失礼いたします」

「あぁ。二人ともこれからよろしくな」

「じゃあね」

「はい! 失礼いたします!」

 そう言って、二人はこの場から消えていった。

 

「さて....俺達も帰るか、イリナちゃん」

 俺はイリナちゃんにそう言ったのだが、イリナちゃんからは返事が聞こえなかった。

 

「イリナちゃん?」

「ねぇ創二君....少しだけ、寄り道してもいいかな?」

「寄り道?」

「....少し、話をしておきたい人がいるの」

 

 

 

 

 

 

 

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