ソーナside
石動君はバイクに乗ると旧校舎の方へ走って行った。それと同時に、白龍皇も外に出て
魔術師をかく乱していた。
「お姉様、私達はどうすれば」
「ソーナちゃん達は結界の強化を続けて。攻めるのは白龍皇やアザゼル達に任せて
おけばいいから」
「おいおい、俺も戦うのかよ」
「敵のヘイトを集めるには丁度いいでしょ」
「ひでぇなおい!」
そんな事を言っていると、突然外に青い魔法陣が現れた。その魔法陣には、私は見覚えが
あった。
「お姉様! あの魔法陣は....!」
「レヴィアタンの魔法陣....! まさか!?」
そう言った瞬間、その魔法陣からお姉様の先代魔王であるカテレア・レヴィアタンが現れた。
「(カテレア・レヴィアタン....!)」
「ごきげんよう、三大勢力首脳....」
現れたカテレア・レヴィアタンは挨拶をしようとした瞬間、突然地面に叩き落とされた。
そして、カテレア・レヴィアタンがいた場所には銀髪の黒い服装の悪魔がいた。
「申し訳ございませんね、挨拶の途中で」
銀髪の悪魔は地面に落ちたカテレア・レヴィアタンを見下しながらそう言った。
「おいおい、アイツは....!」
「何で彼女がここに....!」
サーゼクス様とアザゼルは悪魔の正体を知っているのかそう呟いた。そして、お姉様も
悪魔を見て驚いた表情をしていた。
「お姉様。お姉様もあの悪魔を知っているのですか?」
「うん....彼女はグレイフィア・ルキフグス。最強の女悪魔で旧ルシファー家に最も近い
家の悪魔....」
「(グレイフィア・ルキフグス!? かつてお姉様と最強の座を奪い合ったあの....
でも、何故こんな所に彼女が....?)」
そう思っていると、地面に落ちたカテレア・レヴィアタンが再び飛んできた。
「グレイフィア・ルキフグス! 貴様....! 死んだはずではなかったのか!」
「えぇ。あるお方にこの命を救われまして。今では私はそのお方に仕える忠実な部下です」
「ルキフグス家の悪魔である貴様がか! 随分と墜ちたものだ!」
「堕ちたのはあなた方でしょう旧魔王派。悪魔と称して数々の種族を見下したあなた方....
ハッキリ言って見るに堪えないですね」
「っ~~~! 貴様ぁぁァ!」
そう叫びながらカテレア・レヴィアタンは攻撃を仕掛けたのだが、グレイフィア・ルキフグスは
全ての攻撃を弾き飛ばした。
「さて、私もそろそろ目的を果たしましょう」
そう言いながら、グレイフィア・ルキフグスは青色のベルトの様な物を取り出した。
「っ、アレは!」
グレイフィア・ルキフグスが取り出したベルトは、以前リアスとライザー・フェニックスの
レーティング・ゲームに現れた謎の魔導士と同じベルトだった。
「旧魔王カテレア・レヴィアタン。あなたをここで殺します」
『CONCLUSION!』
『八咫鏡!』
「変身」
『写す! 見通す! 打ち払う! 八咫鏡inリベリオン!』
「変身、した....」
「まさか、彼女はブラッドスタークの....」
私は彼女の変身を見て一つの仮説が思い浮かんだ。すると....
『お、良い考察だな』
「っ!?」
突然背後から聞き覚えがある声が聞こえた。振り向くと、そこには呑気に机の上に座った
ブラッドスタークと、顔まで隠れたフードをした何かがいた。
「ブラッドスターク!?」
ブラッドスタークの姿を見た瞬間、私とリアスの眷属達は全員戦闘態勢を取った。
『やめとけやめとけ。そんな戦闘態勢を取ったところで俺には勝てねぇよ』
ブラッドスタークは仮面の奥から私達をあざ笑うようにそう言ってきた。
「っ....」
「ソーナちゃん、もしかしてコイツが....」
「はい....この男がブラッドスターク。石動君の、いえ、私達の敵と思われる存在です」
『どうぞよろしくな、三大勢力のトップども』
そう言いながら、ブラッドスタークは窓の外を見ていた。
『さてさて、グレイフィアの奴どこまでやれるだろうな。アンタはどう思う? 堕天使の長』
「....お前、この状況なのに随分と呑気だな」
『あぁ。所詮貴様等など俺の遊び相手になるかどうか....精々ビルドの様な可能性な塊が
いない貴様等じゃその程度の評価だ』
「っ、テメェ....」
「この野郎! あんまり調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
すると、突然そう叫びながら匙がブラッドスタークに攻撃を仕掛けようとした。
「っ、やめなさい匙!」
私はそう叫んだのがすでに遅く、匙はブラッドスタークの近くにいたフードの人物に剣で
吹き飛ばされた。そして、匙の胸には焦げたような斬撃の跡があった。すると、ミカエル様と
ゼノヴィアさんの表情が驚愕の表情に変わった。
「その剣、まさか!?」
「エクスカリバー!? だがなぜ! エクスカリバーは私があの時....!」
『あぁ。お前が回収してたな青髪。だが、忘れていないか? 聖剣はあの時、お前の手元に
二本足りなかったこと』
「二本....っ! 擬態の聖剣と支配の聖剣の事か!」
『その通り! 支配は俺の仲間が回収して擬態に全て統合させたんだよ。あの時落ちていた
五本の聖剣の欠片を俺が軽くいじってな』
「じゃあ、その聖剣を持っているのは....」
「まさか....」
あの件に関わっていた私達はフードの人物の正体に当てはまる人物が頭に思い浮かんだ。
『あぁ。お前達の思う通りだ。なぁ、イリナ』
「....スターク。余計な事言わないんじゃなかったの」
そう言いながら、フードを外して現れたのは紫藤 イリナさんだった。
「っ!? イリナ....! どうしてお前が!」
ゼノヴィアさんは信じられないといった様子で紫藤さんにそう叫んだ。
「さぁね。少なくとも、あなたには関係ない事よゼノヴィア」
そう言いながら、紫藤さんはグレイフィア・ルキフグスと同じベルトを取り出した。
それと同時に、外から二つの爆発音が聞こえた。
「グレイフィアは終わったわね。スターク、私も始めさせてもらうわよ」
『あぁ。好きにしな』
すると、紫藤さんは腰にベルトを巻くと白いボトルの様な物をベルトに挿し込んだ。
「変身」
紫藤さんがそう呟くと、紫藤さんはビーカーに包まれ白い液体がビーカーに満タンになると
七本の聖剣がビーカーに突き刺さった。すると、中から女騎士の様な姿の鎧を纏った
紫藤さんが現れた。
『さて....少し相手をしてもらいましょうか。ミカエル!』
そう叫ぶと、紫藤さんはそう叫びながらミカエル様を校舎の外に吹き飛ばして校舎から
跳び出していった。
「「「ミカエル!」」」
『おっと。お前の相手はアイツらだ』
ミカエル様の後を追おうとしたサーゼクス様とお姉様、アザゼルは紫藤さんが壊した壁からの
飛んできた銃弾と光線によって行く手を阻まれた。
『長かったわね』
『ようやく出番っスねレイナーレ様』
『えぇ。二人とも、行くわよ』
『....』
銃弾と光線が飛んできた場所にいたのは、石動君と同じベルトをしたドラゴンの様な鎧と、
顔の半分が青と白と水色の歯車が付いた鎧だった。
「まだいたのかよ!」
「くっ....仕方ない。セラフォルー! アザゼル!」
「わかってるよサーゼクスちゃん!」
「あぁくそ! めんどくさぇな!」
そう言うと、三人は鎧の方に向かって飛んでいった。
『....ふぅ。さて、そろそろか』
ブラッドスタークは三人が飛んで言った瞬間、ふとそんな事を呟いた。すると、突然
ブラッドスタークの横に黒い魔法陣が現れそこから猫耳の着物を着崩した女が現れた。その女に
私とリアスは見覚えがあった。
「っ! あなたは!?」
「SS級はぐれ悪魔の黒歌....!?」
『黒歌、首尾は?』
「今のところは完璧よ。後は、コイツ等の足止めさえできればね」
黒歌はそう言いながら指を鳴らすと、私達を閉じ込めるためか結界を張った。
「結界!?」
「こんな一瞬で....」
『んじゃ、ここは任せたぜ』
「えぇ」
ブラッドスタークはそう言うと煙の中に消え、黒歌の手には紫藤さん達と同じベルトが
握られていた。
「さ、あんた達の足止めをさせてもらうにゃん」
『ウィザードゼリー!』
「変身」
『潰れる! 流れる! 溢れ出る! ウィザード in ソーサレス!』
黒歌が変身して姿を変えると、その姿はライザーとリアスのレーティングゲームが突如
現れた魔法使いの様な鎧だった。
『さ、どれだけ耐えられるか見せてもらおうかしら!』
そう言って、黒歌は無数の光弾を私達に放ってきた。