ハイスクールEvolution   作:アイリエッタ・ゼロス

44 / 50
五つの戦い 後編

 レイナーレside

 

『カラワーナ! ミッテルト! 二人は遠距離から攻撃して逃げ道を防いで! 私は接近戦で

 戦うわ!』

 そう言って、私はスチームブレードを構えてアザゼルに攻撃を仕掛けた。

 

「チッ....!」

 アザゼルは私の攻撃を躱していたが、カラワーナとミッテルトの狙撃は少しずつだが

 当たりかけていた。

 

『そこ!』

 そして、私のスチームブレードの攻撃はアザゼルの羽を一枚、半分に斬り裂いた。

 

「クッソ....お前ら、本当に容赦がねぇな。仮にも俺はお前らの元上司だぞ!」

『あぁ。元、上司だな』

『正直、もう堕天使としてのプライドとかはウチらには無いっスからねぇ』

 アザゼルの言葉に、二人は答えながらも攻撃を続けていた。

 

「ちっ....! 仕方ねぇ。こんな所でこれを使う羽目になるとはな....」

 すると、アザゼルは金色の短剣のような物を取り出して起動させようとした。

 

『ミッテルト!』

『わかってるっス!』

 すると、ミッテルトは一本のボトルを振ってライフルモードのネビュラスチームガンに

 挿し込んだ。

 

フルボトル! ファンキーショット! フルボトル!

 ミッテルトが放った銃弾はロケットの形に変形し、アザゼルの短剣に直撃して短剣を

 吹き飛ばした。

 

「なっ!?」

『そこ!』

 私は左腕のギアを回してブーストをかけてアザゼルの顔面を殴り飛ばした。

 

「ぐはっ!?」

 アザゼルは地面に叩き落とされて、地面にはクレーターが出来上がっていた。

 

『(今なら殺せるけど、スタークはまだ殺すなって言ってたわね....)』

『今回はこれぐらいにしてあげるわアザゼル。殺すなっていう命令があるからね。ミッテルト、

 カラワーナ。私達は引くわよ』

『了解っス』

『わかりました』

「ま、待て....!」

 私達はそう言って、ネビュラスチームガンから出した煙でこの場から撤退した。

 

 ~~~~

 オーフィスside

 

『(何とか釣れた....)』

 我についてきたのは二匹の悪魔だった。

 

『(早く倒そう....)』

 そう思い、我はビートクローザーを取り出して刀身に魔力を籠めた。すると、刀身に黒い炎が

 現れた。我はビートクローザーを二匹の悪魔に向かって振り下ろすと、ビートクローザーからは

 黒い炎の斬撃が放たれた。だが、二匹の悪魔は障壁を張って斬撃を防いでいた。

 

『(もう少し威力を上げないと....)』

 そう思い、我は魔力を籠め直して斬撃を放った。その斬撃の数はさっきよりも十倍に増えて

 二匹の悪魔に襲い掛かった。

 

「なっ!?」

「嘘っ!?」

 二匹の悪魔は障壁を張ったのだが、斬撃は障壁を破壊して悪魔にダメージを与えた。そして、

 二匹の悪魔は地面に落ちた。

 

『(....弱い)』

「どれだけの威力をしているんだ....!」

「私達の障壁を破るなんて....! このっ!」

 落ちてきた悪魔のうちの女の悪魔は巨大な氷塊を放ってきた。その氷塊を、我は腕から

 放った黒い炎で消滅させた。

 

「っ....! これならどうだ!」

 氷塊が消滅させたことに驚いたのか、男の悪魔は黒い魔力を放ってきた。その黒い魔力も、

 我は黒い炎で消滅させた。

 

『お前達では我に勝てない....せめて、ビルドかスタークぐらいの力を付けろ』

 そう言って我はベルトのレバーを回転させた。

 

Ready go! ドラゴニックフィニッシュ!

 

『これで終わり....』

 我は両腕に炎を纏わせて、それを一つに重ね合わせて巨大な炎の球体を二匹の悪魔に放った。

 巨大な炎の球体は二匹の悪魔に直撃したのか、煙が晴れると二匹の悪魔は地面に倒れていた。

 

『....』

『(我の役目は終わった....)』

 そう思い、我はスタークとの集合場所に向かって歩き始めた。

 

 ~~~~

 創二side

 

『暴れてるな....』

 旧校舎に来た俺の目の前にはスマッシュと化したギャー助がスパナを飛ばしながら大暴れ

 していた。

 

『さて、やるか』

 俺はそう呟き、ドリルクラッシャーを構えてギャー助の前に立ちふさがった。

 

『来いよ、ギャー助』

 そう言ってギャー助が俺の方を見た瞬間、俺の身体が一瞬止まった。そして、気づけば俺の

 目の前にはスマッシュとなったギャー助がいた。

 

『っ!?』

 俺は咄嗟にドリルクラッシャーでガードしたが、ギャー助の一撃で後方に吹き飛ばされた。

 

『(どんな威力してんだよ....!)』

 俺は空中で態勢を整えて地面に着地したのだが、俺の目の前には無数のスパナが

 飛んできていた。

 

『(エボルトの奴....ロストボトルを使うなんて聞いてねぇぞ!)』

 俺はエボルトの勝手な行動に内心キレながらもスパナを叩き落としていた。

 

『(さてどうする....ただでさえこのベルトはリミッターかけまくって本来の力の10%しか

 出ないっていうのに....この状況でリミッター解除するのは流石に無理だな。攻撃の手が

 止む気配はないし....強制解除のハザードトリガーを持ってくるんだったな....)』

 そんな事を考えながら次の一手はどうしようかと考えていると....

 

「石動先輩!」

 旧校舎の中から塔城が現れ俺の方に走って来た。その塔城に気づいたのか、ギャー助は

 塔城に向かってスパナを放とうとした。だがその前に、俺はドリルクラッシャーをガンモードに

 変形させてスパナを放つのを防いだ。

 

『無事だったか塔城』

「はい。それよりもアレは....」

『....ギャー助だ。正直、まだ生きてるかはわからん....』

「そんな....」

 俺の言葉に、塔城は悲しそうな声でそう言った。

 

『塔城、最悪の場合を想定してお前は先に逃げろ。ギャー助は俺がどうにかする』

「ですが....」

『良いから行け。先輩命令だ』

「っ....わかりました。でも先輩、これだけ受け取ってください」

 そう言うと、塔城がポケットからある物を取り出した。そのある物とは、今俺が必要としていた

 ハザードトリガーだった。

 

「私の姉が、ビルドに渡すようにって。これを使えば強力な力が手に入るとも言っていました」

『....そうか。確かに受け取った』

『(黒歌が接触か....また外堀を埋めに行ったか....)』

 そう考えながら、俺は塔城からハザードトリガーを受け取った。

 

「じゃあ先輩、どうかギャー君をお願いします....」

『あぁ。最善は尽くす』

 そう言うと、塔城は会談の会場の方に走って行った。

 

『さて、俺も早く終わらせるか』

 そう呟き、俺はハザードトリガーのスイッチを押した。

 

ハザードオン!

 

 俺はハザードトリガーをレバーの上に付いているパーツに挿し込みベルトからラビットと

 タンクのボトルを抜き、もう一度ベルトに挿し込んだ。

 

ラビット!  タンク!  スーパーベストマッチ!

 

ドンテンカーン! ドーンテンカン! ドンテンカーン! ドーンテンカン!

 

ガタガタゴットン! ズッタンズタン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!

 

 レバーを回し続けると、俺の前後には黒いたい焼き板のような物が現れた。

 

Are you ready?

 

『ビルドアップ』

 その言葉で、俺は黒いたい焼き板に挟まれた。

 

アンコントロールスイッチ! ブラックハザード! ヤベーイ!

 

『行くぞ、ギャー助』

 そう呟き、俺は左脚で地面を蹴り、ギャー助の懐に一気に接近した。そして左手でギャー助の

 腹を殴った。スマッシュとなったギャー助の腹はへこみ、旧校舎の方へ吹っ飛んでいった。

 だが、すぐにギャー助は立ち上がり、再び時間を止めて俺に向かって突っ込んできた。

 

『その手は食らわんぞ』

 俺は突っ込んできたギャー助を片手で止めて、地面に叩きつけた。

 

『悪いな。リミッターを外した今の俺に時間停止は効かない』

 そう言って、俺は叩きつけたギャー助を蹴り飛ばした。

 

『....終わりだ』

 そう呟き、俺はベルトのレバーを回した。

 

ガタガタゴットン! ズッタンズタン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!

 

Ready go! ハザードアタック!

 

 右脚に黒いオーラが集まり、俺は空中に跳んでギャー助にライダーキックを放った。ギャー助は

 吹き飛び、吹き飛んだ場所は大爆発を起こした。

 

『....じゃあな、ギャー助』

 そう呟き、俺はこの場から離れた。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。