次の日、学校に来ると校舎は元通りになっていた。
「(会長もご苦労なこった....)」
そう思いながら俺は教室に向かった。
~放課後~
「おい会長、何でカラスがここにいる」
放課後になり、俺はオカルト研究部の部室にいた。この部室には俺以外に無能とその眷属、
会長、会長の眷属、堕天使の長であるアザゼルがいた。
「すみません....断れば姉が来ると言われて....」
「あんた....本当に貧乏くじ引かされてばっかだな....」
俺は会長の立場に同情しながらそう言った。
「ま、そういうこった。ただまぁサーゼクスから条件は付けられたがな」
「条件?」
「お前等を鍛えてやれってな。禍の団にあの蛇男の言ってたファウストって組織....
勢力がどれほどかもわからない連中にお前達が太刀打ちできるようにな」
「あなたの力なんて....!」
「眷属を殺されたのにか?」
「っ....」
「こん中で連中とまともにやれあえたのは俺とそこにいる石動って奴だけだ。お前らだけで
もしも連中とやりあったらどうなる? 今度こそお前らは全滅するぞ。....サーゼクスはその
事態になるのを危惧してんだよ。だからお前らを最低でも上級悪魔ぐらいの力を付けさせる
ために俺が来たんだよ。神器についての知識もあるからな。ま、文句ならサーゼクスに
言うこった」
「(少し面倒になるな....)」
俺はその会話を聞きながら一人そう思っていた。
「(厄介になる前に計画を進めるか....)」
「っと、それと石動だったか。お前のそのベルト、解析させて....」
「断る。....そもそも俺はスタークさえ殺せれば他はどうでもいい。禍の団とやらは
お前らが勝手にやってろ。会長、もう帰って良いか?」
「え、えぇ。大丈夫ですよ」
「そうか」
そう言って俺は先に旧校舎から出た。
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アザゼルside
「やっぱそううまくは行かねぇか....」
俺は部室から出て行った男を見てそう呟いた。
「(アイツのあの力がありゃこいつらも育つんだが....無理やり奪うにリスクがデカいな....
そうなると説得だが、話聞く気もないしな....)」
「お前らの中でアイツとまともに話す奴は誰だ?」
俺は部室にいる全員にそう聞いた。
「私と椿姫、あとは....塔城さんぐらいですか」
セラフォルーの妹は俺にそう言った。
「そうか....」
「(こいつらにどうにか説得頼んでみるか....)」
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ソーナside
「はぁ....」
「(ますます厄介ごとが増えましたね....)」
生徒会室で一人、そう考えながら私はため息を吐いた。
「(石動君がまだこちらの味方でいてくれるだけマシですが....いつまでも石動君に
頼るわけにもいけませんね)」
そう考えていると、生徒会室の扉が叩かれる音が聞こえた。
「っ! どうぞ」
生徒会室に入って来たのは塔城さんだった。
「塔城さん?」
「ソーナ先輩、今時間ありますか?」
「大丈夫ですが....どうかしましたか? わざわざ私の方に訪ねて来るなんて....」
「少し聞きたいことがあって....」
「聞きたいこと?」
「冥界にある図書館で過去の悪魔について書かれている本ってどこにありますか?」
「過去の悪魔ですか? それですと、一番大きなリーン図書館にあると思いますが....」
「....そうですか。ありがとうございます」
「いえ....ですが、どうして急にこんなことを?」
「....少し、調べたい事があったんです。じゃあ、失礼します」
そう言うと、塔城さんは生徒会室から出て行った。
「(今の塔城さん、どこか様子が変でしたね....)」
私は話していた塔城さんの表情が普段と違い疑問に思った。
「(何だか、嫌な予感がしますね....)」
そう思いながら、私は窓から見える夕日を見た。