「へぇ....ここが京都なのね」
新幹線に揺られて二時間ほど、俺達は京都に着いた。
「東京とは結構違う感じっスね」
「確かに。和風な物があちこちで売られているな」
「後で自由に動いて良いから。今は先に挨拶に行くぞ。ついでにお前ら三人は
あるものを受け取らないとダメだからな」
そう言って、俺達はバス停に向かった。
~十五分後~
「ここは....」
「神社?」
バスに乗って来たのは伏見稲荷大社だった。
「伏見稲荷大社。裏京都に繋がる唯一の入り口だ」
「裏京都? 何なのよそれ」
「妖怪や日本神話が暮らす世界。分かりやすく言うなら悪魔や堕天使にとっての冥界、
天使にとっての天界っていったところだ」
そう言って、千本鳥居を歩きながら俺はある場所で立ち止まった。
「この辺だな....」
俺は目の前にある鳥居に触れた。すると、足元から石碑が現れた。
「そ、創二君....これは....?」
「裏京都の入り口を開くパズル」
俺はイリナちゃんにそう言いながら、パズルを解いた。
「さて、裏京都に入るから全員じっとしてろよ」
「えっ!?」
「ちょ! そんな急に言われても....!」
そう言うと、石碑が光り輝き俺達を包み込んだ。
~~~~
イリナside
光が収まり目を開くと、私達はさっきまでいた伏見稲荷大社とは別の場所にいた。
「ここが裏京都....?」
「あぁ。取り敢えず俺についてこい」
そう言って、創二君は前に進んでいった。しばらく歩いていると私達は巨大な門の前に
着いた。その門には二体の巨大な鬼がいた。
「よぉ、赤鬼、青鬼」
「ヌ。キサマハソウジカ」
「ヨクキタ。マッテイタゾ。ウシロハオマエノナカマカ」
「あぁ。八坂に挨拶とビザを貰いに来た」
「ソウカ。ナラバトオルガイイ」
鬼はそう言うと、巨大な門を開いた。
「四人とも行くぞ」
そう言って、創二君は門の中に入っていった。私達も創二君について行って中に入った、
門の中は、京都の街並みに似ており様々な妖怪が街を歩いていた。そして、妖怪達は
創二君に気づくと創二君のもとに集まっていた。
「わかったわかった。あとで店に行くから。今は先に八坂の屋敷に行かせてくれ。ビザ
貰いに行かないといけないんだよ」
創二君が妖怪達にそう言うと、妖怪達は道を開けていった。創二君は開けていった道を
歩いて行き、私達は創二君について行った。その時、多くの妖怪たちが私達の方を
じっと見ていた。
「何かすんごい見られてたんだけど....」
「そりゃ堕天使が来たら珍しいだろ。本来ここは妖怪以外を基本的に寄せ付けないからな」
レイナーレの言葉に創二君はそう返した。
「まぁイタズラしてくるが悪い奴らじゃねぇから。あんまり攻撃してやんなよ」
そう言いながら進んで行くと、私達は巨大な屋敷の前に着いた。その屋敷の前には
一人の狐耳の女の子がいた。すると、女の子は私達の方に走ってきた。
「待っておったぞ創二!」
「久々だな九重。待っててくれたのか」
「そうじゃ! ....後ろにいるのは例の仲間か?」
「あぁ。堕天使のレイナーレ、カラワーナ、ミッテルト、元教会の人間のイリナちゃんだ。
四人にも紹介しとく、この狐の妖怪は九重。裏京都の統治者である八坂の娘だ」
「九重じゃ。よろしくの、創二の仲間よ」
そう言うと、九重ちゃんは私達に頭を下げた。
「ささっ、母上が屋敷でお待ちじゃ。私について来るのじゃ」
そう言うと九重ちゃんは屋敷の扉を開けた。
「俺達も行くぞ」
「えぇ」
創二君に続き、私達も屋敷の中に入った。