ハイスクールEvolution   作:アイリエッタ・ゼロス

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旧校舎のディアボロス
高校二年の復讐者


「「待てーーーー!!」」

「「「うぉぉぉぉぉ!?」」」

「....またか」

 グレイフィアが来てから二年が経ち、俺は高二になった。

 俺が入学した高校には、偶然にも元愚兄が入学していた。そして、そんな愚兄は

 毎日のように取り巻きを連れて覗きなどをして女子達に追いかけられていた。

 そして今、俺が帰ろうと思った時にもそんな状況になっていた。

 

「い、石動君! お願い! そのバカ達を止めて!」

 すると、追いかけていた剣道部の女子の一人が俺にそう言ってきた。

 

「....仕方ねぇな」はぁ

 俺は小さなため息を一つつき、まず持っていたカバンをメガネをかけた男の顔面に

 向かって投げた。カバンは命中し、男はその場で気絶した。それに驚いた丸刈りの男の

 頭を掴んで壁に投げつけた。

 

「元浜!? 松田!?」

「....終わりだ」

 そして、最後に愚兄の顔面に向かって回し蹴りを放った。

 

「グホッ....!?」

 愚兄は醜い断末魔を上げて気絶した。

 

「....はぁ。こんなもんで良いか?」

「ありがとう石動君!」

「お陰で助かったよ!」

「気にすんな。後のことは任せるぞ」

 そう言って、俺はカバンを持って靴を履き替えて学校を出た。その時、学校の門の前に

 この学園とは違う制服を着た女子高生がいた。

 

「(この気配....堕天使か)」

 俺は女子高生から感じた小さな気配でその正体がわかった。その女子高生の姿をした

 堕天使は誰かを待っているようだった。

 

「(....ま、俺には関係ないか)」

 そう思い、俺はまっすぐ家に向かって帰った。

 

 〜〜〜〜

 nascita

 

「ただいま」

「あ、創二! おかえりなのじゃ!」

「九重....来てたのか」

 俺が店に入ると、妖怪の総大将九尾の姫である八坂の娘、九重が手を振ってきた。

 九重とは一年前に京都に行った際、悪魔に絡まれているのを助けた時に出会い、

 今では時折店に遊びに来るほど仲良くなった。九重以外にも、妖怪の連中とは

 随分と仲良くなり、影の協力者として色々と手を貸してくれていた。

 

「今日はどうした?」

「これを創二に渡しに来たのじゃ!」

 そう言って、九重は一つの巻き物を渡してきた。

 

「....そうか。ありがとな九重」

「ど、どういたしましてなのじゃ。そ、そうだ創二! 今度はいつ京都に

 遊びに来るのじゃ?」

「そうだな....月末は暇だからその時に行こうと思ってるぞ」

「そ、そうか! じゃあ母上にそう伝えておくのじゃ!」

「あぁ....」

「(出来る事なら、八坂には伝えて欲しくないんだが....)」

 八坂は俺が遊びに行くと毎回宴会を開いてくれるのだが、その時に八坂は俺に

 酒を飲ませようとしてくるのだ。

 

「(俺はまだ未成年だってのに....)」はぁ

 俺は月末のことを考えると頭が痛くなってきた。

 

「それじゃあ、用も済んだから私は帰るのじゃ」

「一人で帰れるか?」

「付き人がいるから大丈夫じゃ」

「そうか。気をつけて帰れよ」

 そう言うと、九重は手を振って店を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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