ハイスクールEvolution   作:アイリエッタ・ゼロス

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お久しぶりです


グレモリー眷属と妹?

「お、おい石動! お前は俺の彼女の夕麻ちゃんの事覚えてるよな!」

 週明け、教室に入ったかと思うと急にクズ兄が俺に近づいてそう叫んできた。

 

「....何の事だ。そもそもお前に彼女がいる事自体初耳なんだが」

「そ、そんな....」

「(この聞き方からするに、他の人間は覚えていないのか)」

 俺は大体の事情を察し、記憶が無いフリをした。クズ兄は落ち込んだように

 俺から離れて教室を出ていった。そんな事よりも、俺はある事に気付いていた。

 

「(....悪魔になったか。これで、ようやく始める事が出来るな)」

 クズ兄が悪魔になっている事に気付き、俺は笑みを浮かべた。

 

「石動君、何か良い事でもあったの?」

 すると、隣にいた片瀬がそう聞いてきた。

 

「まぁな」

「そうなんだ。どんな良い事があったの?」

「....それは秘密だ」

「えぇ〜」

「悪いな」

 そんな事を話しながら、俺は授業の用意を始めた。

 

 

 〜次の日の夜〜

 

『この辺か』

「あぁ。九重の巻き物を見る限りこの辺にいるはずだ」

 俺は今、スタークと一緒にとある廃工場にいた。何故こんな所にいるかというと、

 ここにとあるはぐれ悪魔がいるため、そいつで実験をするためだ。

 すると、工場の奥から上半身は裸の女、下半身は節足動物みたいな悪魔が出てきた。

 

「(絵を見る感じコイツだな)」

 九重に貰った巻き物の絵を見て俺はそう思った。

 

「この匂いは旨いのかな? 不味いのかな? 分からないけど人間とは違っ....」

『話しが長い』

 スタークはそう言うと、腕から針の様なものをはぐれ悪魔に突き刺した。すると、はぐれ悪魔は

 叫び声を上げながら“スマッシュ”へと姿を変えた。

 

『じゃ、俺は帰るぞ創二。帰ってドラマ見たいんだよ』

「へいへい」

 そう言って、スタークは煙に包まれて消えた。それを見送り、俺はビルドドライバーを

 腰にかざした。

 

「さぁ、実験を始めようか」

 俺は赤と青のフルボトルを振りベルトに挿し込んだ。

 

ラビット! タンク! ベストマッチ!

 

 そして、俺がレバーを回すと前後にプラモランナーが現れた。

 

Are you ready?

 

「変身」

 そう言うと、プラモランナーが俺に重なった。

 

鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イエーイ!

 そして、俺の姿は“仮面ライダービルド”になった。

 

『....さっさと終わらせて帰るか』

 そう呟きながら、俺はドリルクラッシャーを片手にスマッシュに向かって歩いて行った。

 スマッシュになったはぐれ悪魔はただ暴走したように攻撃してきた。俺はその攻撃を

 ドリルクラッシャーで受け流しながら近づいていき、タンク側の脚ではぐれ悪魔を

 蹴り飛ばした。一応威力は抑えたため、はぐれ悪魔は壁にめり込むぐらいで済んだ。

 

『(今の威力の蹴りでこれか....ボトルの成分の期待は気薄だな)」はぁ

 俺はため息をつきながら海賊ボトルを振ってドリルクラッシャーに挿し込んだ。

 

Ready Go! ボルテックブレイク!

 

『失せろ』

 俺はドリルクラッシャーを十字の形に振ると、十字の形をした水の斬撃がスマッシュを

 斬り裂いた。そして、スマッシュは大爆発を起こし、はぐれ悪魔も爆発に飲まれて

 燃えていた。俺は燃えている場所にエンプティボトルを向けた。すると、ボトルの

 三分の一程度が黒色に変化した。

 

『....やっぱこんなもんか』

 俺はボトルに入った成分を光に当てながらそう呟いた。そして、俺はやる事も終わって

 帰ろうとした時、入り口に赤い魔法陣が浮かび上がった。

 

『(....タイミング悪)』

 そう思っている間に、魔法陣から五人の男女が現れた。その内、四人は俺の知っている

 悪魔だった。

 

「....そこのあなた、こんな所で一体何をしているのかしら?」

 赤髪の悪魔、リアス・グレモリーは俺を警戒しながらそう言ってきた。

 

『お前に言う必要があるのか、リアス・グレモリー』

「えぇ。ここは私が管理している領地よ」

『....管理か。はぐれ悪魔を放置しておいて管理なんてよく言えたもんだな』

「何ですって....?」

 俺の言葉にリアス・グレモリーは殺気を向けてきた。

 

『実際そうだろ。今まで俺が何十体倒してきたと思ってる。テメェの管理の甘さで

 人が死んで良いと思ってんのか』

「私はちゃんと管理をしているわよ! 今回はたまたま....」

『それが何回あったと思ってんだ。それに、ここはそもそも人間の領地だ。責任も

 取ろうとしないのならとっとと管理者を辞めて冥界に帰れ』

「っ、テメェ! さっきから聞いてたら好き勝手言いやがって! 部長の苦労も

 知らないくせに!」

 すると、クズ兄がそう言ってキレてきた。

 

『あぁそうだな。そいつの苦労など俺にとってはどうでも良い事だ』

「フザケンナァァァァ!」

 そう叫びながら、クズ兄は俺に殴りかかってきた。

 

『はぁ....』

 俺はそれを、ため息をつきながら躱して逆に天井に蹴り飛ばしてやった。

 

「ガハッ!?」

「イッセー!? 朱乃! 小猫! 祐斗!」

「「「はい部長!」」」

 リアス・グレモリーの言葉で、一人は雷を、一人は剣を握って、一人は拳を握って

 俺に攻撃を仕掛けてきた。俺はまず雷を躱して男の剣をドリルクラッシャーで受け止めて

 工場の壁に殴り飛ばした。そして、次に拳で殴りかかってきた少女の一撃を

 受け止めたのだが....

 

『っ!』

 俺は少女から感じた魔力に覚えがあった。

 

『なるほどな....』

 俺は少女の背後に回って首筋に手刀を当てて気絶させた。そして、少女を寝かせると、俺は

 ドリルクラッシャーをガンモードに変形させて雷を放ってきた女を撃ち落とした。

 

「そんなっ....!」

『遊びは終わりか? だったら俺は帰るぞ』

 そう言って、俺は工場から出ようとしたのだが、後ろから魔力の塊が飛んでくるのを感じた。

 それを俺はラビット側の脚でグレモリーに跳ね返してやった。

 

「きゃぁぁぁ!!」

 背後では叫び声の爆発音が響いた。俺はその間に、走ってこの場から離れた。

 

 

 〜〜〜〜

 nascita

 

「ただいま〜....って、みんなドラマ見てんのか」

 家に帰ると、四人はドラマを見ていた。

 

「おかえり....」

「あ、おかえり〜」

「おかえりなさい」

「随分と時間かかったな。何かあったか?」

「あぁ。それで悪いんだが黒歌、少し話があるから来てくれるか?」

「私?」

 黒歌は不思議そうな表情をしていた。

 

「あぁ。すぐ終わるから」

 そう言うと、黒歌は俺と一緒に部屋を出た。

 

「で、私に話って?」

「実はだな、さっきお前の妹らしき悪魔と接触した」

 そう言った瞬間、黒歌は俺の襟を掴んできた。

 

「ど、何処で! 何処で白音に!」

「お、落ち着け! お前の妹って確証はねぇんだよ!」

 そう言いながら、俺は黒歌を一度落ち着かせた。

 

「....はぐれ悪魔の戦闘後、グレモリーが現れたんだよ。その時に一緒にいた小さい

 女の子からお前と似たような魔力を感じたんだ」

「....その女の子の容姿は」

「白い髪にショートカットだ」

「....」

「とりあえずお前の妹なのかは俺にはわからない。だから、明日一緒に学校に行って

 確認するぞ」

「わかったにゃん....」

「じゃあ明日、俺のカバンの中に入って学校に行くぞ」

 そう約束すると、黒歌は部屋に戻っていった。

 

「....さて、妹だった時の事を考えて俺も動きを考えないとな」

 

 

 

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