DOG DAYS マルティノッジの次男坊   作:清水 アキラ

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フロニャルドでの生活:3

午前の鍛錬は終わり、昼食休憩の時間となる。

 

騎士達の多くが食堂に流れ込む一方で、俺とロラン兄は訓練所に残っていた。

 

 

 

「行かないのか?」

 

「うーん…なんかもう少しで掴めそうな気がする」

 

「ふむ………よし。一度手合わせしてみるか」

 

悩んでいる俺を見かねたのか、ロラン兄がそんな提案をしてきた。

俺としても、それを断る理由がないので久しぶりに勝負することになった。

 

 

「それじゃあ。いくぜ!」

 

「ああ。こい!!」

 

お互いに右手に槍を構えた状態で見合う。

 

 

この場合、胸を借りている状態の俺から仕掛けるのが筋というモノ。

俺は軽く地を蹴り、前に一歩進むと槍を突き出した。

 

 

「タァッ!」 「甘い!」

俺の突きをロラン兄は左に避けた。

すかさず俺は槍をその方向に振るったのだが、ロラン兄はそれを自らの槍で弾き上げた。

 

「ムッ!」 「隙だらけだぞ!」

こうなると今の俺はロラン兄の言うとおり非常に隙だらけの状態だ。

脇は開き、守る術を一切持っていない。

苦し紛れの作として、俺は右手を槍から離すと目の前のロラン兄に向かって飛び込んだ。

 

「んにゃろ!!」 「何っ!?」

一瞬の虚を突くことには成功したが、ロラン兄はすぐさま槍を上空の俺に向けて振り上げた。

下からの攻撃に対処できなかった俺はモロにロラン兄の攻撃を受ける…はずであった。

 

 

「腕を使って槍を押さえよ!!!」

 

 

突如聞こえた声を意識した頃には、身体は既に動いていた。

 

「くっ!」 「ぐっ!!」

迫り来る槍を掴むことは、本来ならば用意では無いはずだが、極限状態での超集中というやつであろうか。

上方からの急な重量に思わず顔をしかめたロラン兄。

…手放せよこの野郎。

 

 

槍を片手で押さえた状態で俺とロラン兄は再び見合った。

 

 

「求めていたモノは見つかったかい?」

 

「あ~…うん」

 

熱中しすぎて言われてからソレに気付いたなんて言えない(笑)

 

なんて思っていると、前方から大柄な男性が歩いてきた。

顔が見えなくても誰かわかる…先ほどの助言の声の主であり、ビスコッティ騎士団の団長だ。

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