しばらくして、ついに俺が騎士団長との一騎打ちする番となった。
騎士団長はすでに100人近くと戦っていたはずなのだが、少しも疲れを見せてはいない…このオッサン化け物だろ…
「さあ!!ゆくぞデニッシュ!!?」
数名ほど前から、騎士団長は紋章を使用していた。
と言っても、レベル3を発動している相手にレベル1で対応しているのは
「最初から本気で行きますよ!」
そう言うと俺はすぐさま紋章を展開する。
「紋章レベル2!!」
背後に感じるのはマルティノッジ家の誇る由緒正しい紋章。
レベル3まで展開しないのは、周りに被害を被らせないためだ。
「でやぁ!」
俺は輝力を込めた槍を突き出す。
ロラン兄はこれを避けたが、騎士団長はどう出る!?
「ぬん!」
…答えは単純なカウンターだった。
騎士団長は手に持つ大槍を軽々と振り回して俺の突きを払った。
(…輝力を込めた攻撃なんだがナァ)
「行くぞデニッシュ!!」
次いで、騎士団長は基本に忠実な連撃を繰り出してくる。
ただし…一発一発が非常に重たい一撃だ。
正面から戦っても勝ち目は無しだ。
俺は、いなすようにして攻撃を防ぐ。
「くっ!」 「脇が甘いぞデニッシュ!」
騎士団長の連撃は嵐のように降り注ぐ。
あっという間に防戦一方になった俺は、これを打開する策を考えるが、これと言っていい手が思いつかない。せめて槍が二本あれば良いんだが……
「守ってばかりでは勝てんぞ!!」
目の前の騎士団長から激励が飛んでくる。
そうだよな、何とか攻めないと………そうだ!
「だあ!!」
槍に輝力を込めて下から掬うようにして騎士団長の攻撃をはじき返し、距離を取った。
「行きますよ騎士団長!」
「ほお…して、どう来る!?」
それは見てのお楽しみに…
「
俺は左手、つまり槍を持っていない方に輝力を集中させる。
実戦でするのは初めてだが、アニメでは今の俺と同じ年のエクレやノワールやガウルやシンク、それからジョーヌもやっていたんだから、出来ないはずはないだろう。
「輝力武装!
左手に具現化させた輝力の槍。
大きさは右手の槍の7割程度の大きさだが、実戦で使える大きさだ。
「な、なんと!?!?」
これには流石の騎士団長も驚いたらしい。珍しく素っ頓狂な声を出した。
「いきますよォ!!!」 「むぅ!?」
右手の槍を騎士団長に突き出すと、騎士団長は紙一重で俺の攻撃をかわす。
これを避けられるのは予想していた。俺はそのまま右手を横に振るが、騎士団長は手に持つ大槍でそれをはじき上げる。
この流れはロラン兄と戦ったときのパターンに酷似しているが、今の俺には
「ここだァ!」 「なんのォォォォ!!」
俺は左手に持つ
騎士団長は身体全体を使って手に持つ槍を振り切り返してきた。騎士団長の槍が俺に迫ってくる。
ガキンという乾いた金属音と、武器が空を切る音が訓練所に鳴り響いた。