※オリジナルの設定が入っています
「きゃあああああああああああ!!」
フックに最後の一人である女性を掛け、エンティティに連れていかれるのを見送り、元の場所に戻る。
ここはエンティティが支配する世界の私たち専用といってもいい空間、オーモンド山リゾート、雪に覆われた寒い場所です。私たちのこの世界での呼び名はリージョン。お面を被り、ナイフを持って生存者たちを殺し続ける殺人鬼です。リージョンは四人一組の殺人鬼、フランク、ジュリー、ジョーイ、そして私、スージーの四人。ここに呼ばれたころはみんな生き生きしてたけど、今は、
「おい、フランク。ズルするなよ。」
「はぁ~ジョーイ。俺がそんなことすると思うか?」
「いや、今のはルール違反。はい、やり直し。」
暇すぎてトランプで遊んでいます。もう1年以上殺したはずの生存者たちと鬼ごっこ。さらに、私たちのうちだれか一人が儀式に呼び出されるので残りの三人はかなり暇になります。で、そんな状態が1年以上続いた結果がこれです。
「みんな、ただいま。」
「「「おかえり~」」」
儀式に呼ばれていない間はここでトランプで遊んでいます。マンネリ化してきたので新しいことがしたいです。というよりは、息抜きになることがしたいです。
そんなことを思いながら私はみんなの輪に混ざります。
「なぁ一つ聞いてもいいか?」
「「なに?」」
「なんだ?」
「俺たち、休暇というかなんというか、刺激が欲しいよな?」
「そうだな。だがよ。あの邪神様が俺たちにそんな優しいことしてくれると思うのか?」
「「「…ないな。」
「はい、話終了~。ほら、さっさとトランプ配って………ん?なにこれ?」
トランプを配り始めようとしたジュリーが何か持っている。
「手紙?」
「読んでみろよ。」
「分かってるわよ。」
ジュリーは折りたたまれた手紙を丁寧に開き内容を読み上げていく。
『リージョン諸君、元気にしているかね?そろそろ君たちもこの状況に苛立ちなどの悪感情を覚え始めたころだろう。そんな君たちに朗報だ。これから1週間だけ元の世界へ戻ることができるようにしてあげよう。ここへの行き来はいつでも可能だ。これは日ごろ頑張ってくれている君たちへのささやかなプレゼントだ。存分に休暇を楽しむがいい。追伸:君たちは元の世界に戻っても死ぬことはない。存分に楽しみたまえ。』
「「「「………まじ?…よっしゃあああああああああああああ!!!」」」」
私たちはこれまでで一番の喜びの声を上げた。
「さすが邪神様!俺たちの望みをいともたやすくかなえてくれる!」
「新しい服がようやく買える!でも、まずはお金を奪わないとね。」
「となると、どこかに忍び込むか?」
「時間もないし銀行強盗でいいんじゃないかな?ほら、私たちって死ぬことないんでしょ?」
「「「確かに。」」」
「手紙にはこれから1週間って書いてたから、今から元の世界に行けるわよ。」
「よし、俺たちの町の銀行に行くぞ!」
こうして、私たちの1週間の休暇が始まった。