カードは拾います。良いですね?   作:ブラッドマスカレイド

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今回のキーカード
D(ダーク)・ナポレオン』







カードを集めます。良いですね?

「はぁ…はぁ…なぁ?…刃車?」

「何だ?」

 

息を切らしながら遊音は刃車に質問をする。

 

「俺達は…確か…カードを…探しに…来たん…だよな…?」

「あぁ言ったろ?この世界じゃ山や川、そして森とかにあるんだよ。」

「それは分かったんだけどよぉ……」

 

遊音は深く息を吸い、刃車に向かって叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからって!!こんな崖を登る必要があるのかよーーーーーーーーーーーー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな遊音の叫び声が周りに響き渡る。

何故彼等がこんな事をしているのか…それは数時間前…

 

 

 

 

 

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遊音が探偵事務所で働く事になってから3日たった。

遊音は刃車の探偵事務所に引っ越し、荷物等の整理をしていた。

すると刃車は遊音に話しかける。

 

「遊音、カード拾いに行くぞ。」

「いきなりどうした?」

 

遊音は刃車の発言に困惑する。

 

「お前はデッキを持っていない。それじゃあお前は戦えない。」

「それは分かってるけどさ…」

「だからその為にもカード集めに行くぞ。」

「……はぁ〜分かってたよ…俺の為に言ってくれてんだろ?」

「ならすぐに準備しろ。」

「へいへ〜い……」

 

そして遊音はその後、刃車に言われた通り準備をして、刃車に連れられて遊音は山へと向かった。

 

 

 

 

 

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「はぁ…はぁ…」

 

そして今は遊音達は崖を登りきった所で、遊音は膝をついていた。

 

「大丈夫か?ほら水。」

「はぁ…はぁ…ありがとう…」

 

遊音は刃車から水を受け取る。

 

「そんなんじゃこれから先、苦戦するだけだぞ。」

「ん…ん…ぷふぁ!……普通命綱無しで崖登りなんてしねぇよ!!」

「そんなもんか?」

「てか!」

 

すると遊音は勢いよく立ち上がる。

 

「何でお前はそんな大荷物で登れんだよ!?」

 

遊音がそう言ったように、刃車は背中に大量の荷物が入った大きなバックパックを背負っていた。

 

「その荷物はなんだよ!?」

「もしもの時の事を考えて色々持って来てんだよ。ライトに非常食にアウトドアナイフ…それとキャンプをする為に必要なテント等のキャンプアイテムにその他諸々……」

「……はぁ…………なぁ刃車?」

「何だ?」

「本当にこんな所にカードなんてあるのか?」

 

そう言って遊音は周りを見るがそこには森しかなく、後ろには登って来た崖しか存在しない。

 

「此処にだってちゃんとあるぞ。」

「………本当に?」

「なら証拠を見せてやるよ。」

 

刃車はそう言って一本の木に近づく。

 

「…………!」

 

すると刃車は右足を思いっきり後ろに振り上げ、勢いよく木を蹴り上げる。

バシーーン!!

蹴られた木は思いっきり揺れる。

 

「えぇ!?」

「………」

 

すると刃車は無言で飛び上がる。

刃車の飛び上がった高さは約2m位だった。

刃車は空中で何かを掴み取って行く。

そしてそのまま着地し、遊音に空中に掴み取った物を見せる。

 

「なぁ!?」

 

遊音はそれを見て驚く、刃車が見せたのは遊戯王カードだった。

 

「……ほら?お前もやってみろ?」

「できるか!?」

 

 

 

 

 

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なんやかんやありながら遊音のカード探しは始まり、今は森の中を捜索していた。

 

「にしてもな…カードなんてどうやって見つければ…」

『マスター?ちょっと良いか?』

「ん?ダルク?」

 

突如ダルクは遊音の横に現れる。

しかしダルクはこの前と違い少し宙に浮いていた。

 

「お前何か浮いて無いか?」

『えっ?あぁ…どうやら実態が無い代わりにこうやって浮く事ができるみたいなんだよ。』

「へぇ……あっそれでどうしたんだ?急に出てきて?」

『あぁ…俺、カードが何処にあるのか分かるんだよ。』

「えっマジで!」

『あぁ実はカードからオーラ見たいな物が出てて、俺ってそれが見えるんだよ。』

「それじゃそのオーラを見つければ!」

『100%カードが手に入る!』

「よっしゃ!じゃあ頼む!」

『任せろ!』

 

そう言うとダルクの目が紫色に光る。

 

『………あった!あっちだ!』

「分かった!」

 

遊音はダルクに言われた方向に向かって走る。

 

 

 

 

 

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一方その頃、刃車は持ってきていたテントを張っていた。

 

「これで良し……」

 

刃車はテントを貼り終えると森の中に入って行き、枝を拾い始める。

 

「……焚き火用の薪はこれ位で良いか。」

 

そう言って刃車はテントに戻ろうとする。

すると突然刃車は足を止めた。

 

「………あんたも大変だな?」

「………これも仕事ですので…」

 

その言葉と共に木の影に隠れていた角刈りでサングラスを掛けたスーツの男が現れた。

男はタブレットと白い箱を持っていた。

 

「会長さんからか?」

「はい。」

 

すると男はタブレットを操作し、画面が見える様に刃車に見せる。

そして画面には赤いスーツに黄色のネクタイ、そして黒のエプロンを身に着けて、ボウルに入った生クリームをかき混ぜる中年男性が写っていた。

 

『ハロー!刃車くん!元気にしてたかい?』

「変わりなく元気だよ会長さん。でっ?急に何の用?」

『あぁ!君の助手の誕生を聞いてね!』

「………何でその事を?」

「………すいません…会長が『もうすぐ刃車くんが面白い事をする気がするから盗聴器を仕掛けてくれ!』……と言われまして以前留守の時に…」

「やっぱりか………」

『オイオイどうしたんだい?そんな気を落として?』

「呆れてんだよ!」

 

刃車は会長と呼ばれた人物に向かって怒鳴る。

 

「はぁ……でっ?今回は何を?」

『あぁ!今回は君の助手の誕生を祝って私からのバースデーケーキを贈ろう!ハッピィーバァースデェー!!』

 

会長がそう言うと男性は白い箱を刃車に渡す。

 

「ありがとさん。」

『それではそろそろ失礼するかな?ハッハッハッ……』

 

会長が高笑いをするとタブレットの画面が消える。

 

「それでは失礼します。」

「あぁ…じゃあな()()さん。」

 

男性…()()はそのまま刃車にお辞儀をしてその場から立ち去って行った。

 

「大変だな…あの人も…」

 

 

 

 

 

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一方遊音はダルクのおかげでカード集めに成功していた。

 

「なんとか集まってきたな!ありがとなダルク!」

『大した事はしてねぇよ。』

「でもお前のおかげでここまで集められたんだぜ?」

 

遊音が集めたカードの枚数は24枚。

元から持っていたカードと合わせて29枚。

デッキに必要な枚数の半分は超えていた。

 

「あと少しでデッキに必要なカード枚数は集まるし…この調子で頑張ろうぜ!」

『あぁ!………ん?』

 

ダルクは何かを感じ取る。

 

「どうした?」

『………マスター悪いけどあっちに向かってくれないか?』

「あっち…?何かあるのか?」

『……何だか懐かしい感じがする。』

「まぁそう言うなら…」

 

遊音はダルクの言った方向に歩き始めた。

 

 

 

 

 

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「………ん?何だあれ?」

 

歩き続けた遊音は何かを見つける。

よく見るとそれは茨が絡みついた小さな祠だった。

 

「祠か……?」

 

遊音は祠に近づく。

 

『…!?マスター!止まれ!!』

「えっ?何だ?」

 

ダルクに止められる遊音。

すると突然遊音の足元にピンク色の炎と紫色のエネルギー弾が放たれ、爆発が起きる。

 

「うわ!?」

『マスター!?』

 

遊音は爆発で吹っ飛ばされ、ダルクは遊音に近寄る。

 

「うぅ……何だ?今の…?」

『今のはハッピーバーニングとダークボム……()()()()の必殺技だ…』

「アイツ等?…」

 

遊音は上を見上げる。

そこにはピンク色の翼を持つハートマークの模様があるモンスターと鋭い角と爪持った蝙蝠の様な翼を生やした1つ目のモンスターがいた。

 

「なっ何だアレ!?」

『ハッピー!!』

『ギュラララ!!』

「来やがった!?」

 

2匹は遊音に向かって突進する。

そんな2匹の前にダルクが立ち塞がる。

 

『待ってくれお前等!!』

『ハピ!?』

『ギュラ!?』

 

2匹はダルクを見ると驚き、突進を止める。

すると2匹は突然涙目になる。

 

『ハッ……ハッピー!!』

『ギュラララ!!』

『久しぶりだな!お前等!!』

 

2匹はダルクに抱きつき、ダルクはそんな2匹を抱きしめる。

 

「………えっ?どう言うこと!?」

『この2匹はハッピーラヴァーとD(ダーク)・ナポレオン…俺と仲間の使い魔なんだよ!』

「なるほどねぇ…」

『あっコイツは遊音。俺のマスターなんだぜ!』

 

ダルクの言葉を聞くと2匹は遊音に近づく。

 

『ハッピー…』

『ギュララァ…』

「もしかして謝ってんのか?気にすんなよ!」

 

遊音がそう言うと2匹は笑顔になり、遊音の周りを飛び回る。

 

『何でお前等こんな所に?』

『『………』』

 

すると2匹は悲しそうな表情になって、祠に近づく。

 

『ハッピー…』

『ギュララァ……』

『何だ?何かあるのか?』

 

ダルクは祠に近づき、触れようと手を近づける。

すると祠から赤い電流が放たれる。

 

『うぁぁぁぁぁ!?』

「ダルク!?」

 

ダルクが倒れ、駆け寄る遊音。

 

「大丈夫か!?しっかりしろ!?」

『うぅ…どうやら結界が貼られているみたいだ……』

「結界?」

 

遊音は祠に手を近づける。

しかしダルクとは違い電流は発生しなかった。

 

「……?何も起きないぞ?」

『何…?』

「もしかしてダルクにだけ反応するのか?」

『……マスター…悪いんだけど祠の中を見てくれないか?何か分かるかもしれない…』

「うん……分かった」

 

遊音は立ち上がったダルクに言われ、祠の茨をどけて扉を開ける。

 

「これは……」

 

中には3枚のカードがあり、遊音はその3枚のカードを取り出す。

3枚の内2枚は先程から現れていたハッピーラヴァーとD(ダーク)・ナポレオンだった。

 

ハッピーラヴァー

通常モンスター

光属性/レベル:2/攻撃力:800/守備力:500/天使族

カードテキスト

頭からハートビームを出し敵をしあわせにする、小さな天使。

 

D(ダーク)・ナポレオン

通常モンスター

闇属性/レベル:2/攻撃力:800/守備力:400/悪魔族

カードテキスト

心の悪しき者がつくった目玉の悪魔。

ダークボムで爆破攻撃。

 

そしてもう1枚はダルクの様に杖を持ち、ローブを羽織っている白髪の少女が描かれていた。

 

光霊使いライナ

効果モンスター

光属性/レベル:3/攻撃力:500/守備力:1500/魔法使い族

カードテキスト

(1):このカードがリバースした場合、相手フィールドの光属性モンスター1体を対象として発動する。このモンスターが表側表示で存在する間、そのモンスターのコントロールを得る。

 

「光霊使いライナ…?」

『ライナだって…!?』

「どうしたダル…!?」

 

突然カードが光だし、カードの中から光の玉が出現する。

すると光は姿を変えて光霊使いライナへと姿になる。

 

『う〜ん!やっと出られた!!』

『ライナ…?』

『ん?………え?』

 

現れたライナにダルクが声を掛けると、ライナはダルクの方を向いてダルクの存在に気づく。

 

『ダルク…?ダルクなの?』

『あぁ…俺だよライナ!』

 

ダルクがそう言うと突然ライナは涙を流して、ダルクに抱きつく。

ダルクはそのまま抱きつかれた勢いで倒れる。

 

『ダルク!!ダルク!!ダルク!!会いたかった!!』

『あぁ!俺もだ!ライナ!!』

「………何かよく分からないけど感動の再会かな?」

「遊音!!」

 

すると遊音に向かって、刃車が走ってきた。

 

「刃車!!どうして此処に?」

「さっきが爆発聞こえてな?気になって来てみたが……何だこの状況?」

「さぁ?」

 

幸せそうな状況だったがこの時誰も気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライナの首に何者かに掴まれた跡があった事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回「最初の決闘(デュエル)です!良いですね?」



次回のキーカード
『幻惑の巻物』




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