キュレムは男に引き取られた。男の名はオールマイトと言うらしい。
キュレムは冷気を押さえるためにカイロを持たされた。
こんなものでどうにかなるものかと思っていたが、あら不思議。見事に冷気が弱まった。とはいっても自分の体や触れた物が凍るのは相変わらずだが。
ときどき暴走してそばにいるオールマイトや家を凍らせて怒られることもある。しかしキュレムは人生を満喫していた。
思い願って幾星霜。夢見た世界にようやく足を踏み入れたのだ。
キュレムは八木境界という名をもらった。キュレムはうれしかった。
今までフリージオたちからは"主"としか呼ばれていなかった。しかし人には名前というものがある。人という存在にあこがれていたキュレムにとって、"主"以外の呼び名はとても価値のあるものだった。
ある日、オールマイトが全身に包帯を巻いて帰ってきた。決してキュレムが知識として持っている"はろうぃん"というものではない。ドッキリというやつでもない。
包帯は赤色が滲み、鉄のような匂いがしていた。
何があったとキュレムが尋ねるが、オールマイトはなんでもないと笑ってごまかすだけだ。
キュレムは不満だった。なぜ自分に隠し事をするのかと。
キュレムは不安だった。オールマイトはいったいどんな危険なことをしているのかと。
ある日、電話がかかってきた。オールマイトが重症を負ったのだという。
キュレムは急いで病院へ向かった。冷気が漏れるのを気にも留めず、町が凍てつくのも気にも留めず。
オールマイトはキュレムやフリージオとは違う。キュレムは時間が経てば傷がふさがる。フリージオはいくら砕こうが勝手に治る。蒸発しても冷やせば治る。
だがオールマイトは人だ。人は脆く弱い。水に入れば溺れるし、電気を流されれば感電する。
オールマイトはたくさんの管につながれていた。生きてはいる。しかし死にかけている。
キュレムはもうなりふり構っていられなかった。
漏れ出た冷気によって体を取り戻したフリージオを粉々に砕き、オールマイトの口に無理やり突っ込み、"じこさいせい"させた。
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初めてキュレムに会ったとき、オールマイトはアンバランスだと感じた。
街を凍らせるヴィランがいるという話を聞きつけ、向かった先には氷に閉ざされた世界が広がっていた。
オールマイトは戦慄した。時間こそかかっているだろうが、地方都市を丸ごと氷漬けにするほどの個性を持ったヴィランなど見たことも聞いたこともなかった。
そして初めてその姿を目にしたとき、オールマイトは驚いた。
肺が凍りつかんばかりに強力な冷気の渦。その中心に、それはいた。
水色の長髪に灰色のマフラー。そこだけならばどこにでも居そうな少女だ。
しかし巨大な雪の結晶のようなものに囲まれ、体はところどころ凍りつき、黄色の瞳にいたっては光を映さず、虚ろだった。
少女は言った。自分では止められないと。
個性を制御できていない。オールマイトはその結論に達した。
少女も強力な個性に振り回されている被害者なのだろう。
おそらく雪の結晶は個性の一部。それを壊さない限り冷気は止まらないだろう。ならばもろとも吹き飛ばすしかない。
少女は言った。自分を吹き飛ばせばそれで終わると。
確かにそれでこの騒動は終わる。だがそれでは根本的な解決にはならない。
オールマイトはそれを許さない。こんな子供が笑って暮らせないようでは、ヒーローなどとは呼べない。
だから彼は言う。
〇じこさいせい
さいぼうを さいせい させて じぶんの さいだい HPの はんぶんの HPを かいふく する。
フリージオは氷だから細胞はおそらくない。オールマイトに細胞はある。
つまり、そういうことさ。
この中で出てきてほしいポケモンは?
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クレベース
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モスノウ
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グレイシア
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もう他のポケモン出さないで