体は氷で出来ている。
血潮は雪で心は結晶。
幾たびの冬を越えて不屈。
ただ一度の雪解けもなく、
ただ一度の窮陰もなし。
其の者は常に孤り。
氷の山で孤独を嘆く。
ならば、その生涯に意味は不要ず。
その体は、
無限の氷で出来ていた。
戦いによって重体となったオールマイトはキュレム(とフリージオ)の荒治療によって意識を取り戻した。傷も治った。ただ個性というものを使用できる時間が短縮されてしまったらしい。
キュレムに打つ手はなかった。
だが初めて自分にやさしくしてくれた人を死なせずに済んだ。それはキュレムにとっても喜ばしいことであった。
医者は驚いていた。氷の個性にあんな使い方があるのかと。
実際は個性などではなく、無理やり突っ込んだフリージオの"じこさいせい"でオールマイトの体も一緒に再生させただけだ。
ちなみにキュレムによってオールマイトに突っ込まれたフリージオは病室にて水蒸気へと相成った。
キュレムは叱られた。
冷気を気が付かぬうちに振りまいて、また街を凍らせてしまっていたらしい。オールマイトの見舞いに来ていた人からもこってり絞られた。
キュレムは褒められた。助けてくれてありがとう、と。
なぜだろう、キュレムは心地よい気持ちになった。虚ろな心が満たされていくような、そんな気分だった。
いくら頑張っても冷気が漏れ出すのを止められないキュレムは、最近あまりよろしくない痩せ方をしているオールマイトから学校に入るように言われた。
そのための勉強道具も一式渡された。
キュレムは賢かった。すべての教科をすぐに理解してしまった。
理解度で言えばすでにオールマイト以上だろう。
オールマイトが作成したテストもすべて満点だった。これならば入学試験も容易く突破できるだろう。
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キュレムにとっては試験も立派な娯楽。雪や氷ばかりの山で暮らしていたせいもあって、キュレムは娯楽には疎かった。
あの環境にあったのは、フリージオが時たまに持ってくる人々の営みに関する話ぐらいなものだった。
この実技試験もキュレムにとってはただの戯れに過ぎない。
しかしここで落ちると、自分を拾ってくれたオールマイトの顔に泥を塗ることになる。
それはダメだ。
とはいってもキュレムがその強大な力を振るうわけにもいかない。そんなことをすれば試験会場どころか試験にやってきた受験生たちまで氷漬けだ。
よって代わりにフリージオが戦闘を行う。キュレムは歩いているだけだ。オールマイトからも必要以上に力を使わないように釘を刺されている。
『はい、スタートー!』
号令に合わせて冷気を放ち、フリージオを氷に戻す。その数およそ30。会場内の仮想敵を氷漬けにするには十分すぎる戦力だ。
キュレムはゆっくり歩きながらフリージオが活動できるだけの冷気を放ち、フリージオは"れいとうビーム"やら"ふぶき"やら"ぜったいれいど"をフルバースト。瞬く間に会場は氷漬けである。決して会場に恨みがあるわけではない。
どれほど巨大なロボットだろうが、"ぜったいれいど"で一撃必殺だ。
『しゅーりょー!』
試験が終わる頃には、会場は"こごえるせかい"となっていた。
雪山はいつも雪
↓
雪雲が大量
↓
_人人人人人人人人人_
> フリージオ爆誕 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
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