氷の竜はヒーローと出会う   作:シニカケキャスター

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第一章 氷の竜はヒーローを目指す
個性把握テスト 前編


 入学試験の結果は言うまでもなく合格。しかも一位だそうだ。

 隣に若干痩せたオールマイトがいるのに映像の筋肉ムキムキなオールマイトから結果を聞くのはシュールと言うよりないが。

 ただ人助けを積極的にしなかったのは好印象ではないようだ。フリージオ療法が封印されていてできないのだからしょうがないといえばしょうがないのだが、評価する側はそんなことは知らないだろうから致し方ない。

 

 

 

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 キュレムの席は窓側の一番奥。もらった名前が八木(やぎ)境界(きょうかい)であるため名簿は20番、つまり一番後ろだ。

 

「八木さんですわね?」

 

 キュレムの前の席に座るポニーテールの少女が話しかけてきた。

 

八百万(やおよろず)(もも)と言います。よろしくお願い致しますわ」

 

 キュレムもよろしくと返す。オールマイトからもあいさつされたらしっかり返すように言われた。

 

「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の制作者方に申し訳ないと思わないか!?」

 

「思わねーよ、てめー!どこ中だよ端役が!」

 

 なかなかに騒々しい教室だが、かつて暮らしていた雪山の奥地の静けさに比べれば、ずっと心地よい。

 

「お友達ごっこがしたいなら余所へ行け。ここはヒーロー科だぞ」

 

 少なくとも悪感情を持たれるよりははるかにましだとキュレムは思ったが、あえて口には出さない。

 そんなことを言っても話が無駄に長くなるだけだ。

 

「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね…。担任の相澤消太だ。よろしくね」

 

 "こごえるせかい"を使えば一瞬で人間も氷漬けであるため八秒もいらずに静寂に包まれるが、今度こそ説教では済まないだろうから自重する。

 さすがのキュレムと言えど、No.1プロヒーローであるオールマイトの乾坤一擲の一撃はかなり痛い。

 

「早速だが、体操服着てグラウンドに出ろ」

 

 本当に早速である。

 

 

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「揃ったな。これから個性把握テストを行う」

 

「「「えー!?」」」

 

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

 

「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ」

 

 キュレムとしては入学式がどんなものか体験したかったのだが、この教師の言うことももっともであるため、あきらめることにした。

 

「雄英は自由な校風が売り文句、そしてそれは先生側もまたしかり」

 

 自由と無法を勘違いしてはいけない。特に無法は一昔前のキュレムのことを指す。

 何をしようと咎める者も法も無い。"はかいこうせん"で近くの山の標高を全国3位に下方修正させたり、冬に湖を凍らせたりするのも勝手だった。

 今思えばなんてことをしていたのだという話だ。

 

「八木、中学の時ソフトボール投げ何mだった?」

 

 中学校は通っていないので記録は無い。キュレムは正直に答えた。

 

「…なら今投げてみろ。個性を使っても構わないし円からでなきゃ何しても良い」

 

 ならばとキュレムは"サイコキネシス"を使って浮かばせた。

 

「どこまで行くんだ?」

 

 キュレムがその気になれば成層圏まで行くかもしれない。もちろん試したことなどないが。

 

「なら記録は∞だな。早く戻せ」

 

 今"サイコキネシス"を解いたところなのですぐにでも戻ってくるだろう。なお戻ってきたときの被害は考えないものとする。

 

「今すぐ受け止めろ。周りに被害を及ぼさないように」

 

 何やら焦っているようだが、キュレムからすれば大げさでしかない。

 あんなものが降ってきたところでフリージオの"こおりのつぶて"ほどの威力もない。

 しかし落として壊すのはまずいので、キュレムは再び"サイコキネシス"を使った。被害はゼロだ。

 

 キュレムはクラスメイトや柱の陰のオールマイトがすごい目で見てくるのに気が付いたが、そんなのは些細なことだ。




二人称寄りでやると、どうしてもこのすば*Elonaの影がちらつく…。
そしてうちのキュレムは覚える技全部使います。

この中で出てきてほしいポケモンは?

  • クレベース
  • モスノウ
  • グレイシア
  • もう他のポケモン出さないで
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