雄英高校の校門前。人が群がっていた。
言うまでもなくマスコミである。
はっきり言って邪魔だ。そこからどいてくれなければ登校できない。
「すいません!オールマイトの授業について一言!」
「平和の象徴が教壇に立つ様子を!」
「少しで良いんで話を!」
絡まれてしまった。ここは致し方ない。"こわいかお"とプレッシャーを併用する。
「お話を…ヒィッ!?」
ここでダメ押しの一言だ。
申し訳ないが登校する生徒の邪魔になるのでどいていただきたい。どかなければ法的措置も辞さない。こちらにはオールマイトやその知り合いの弁護士がいる。社会的にも物理的にも抹殺は可能だ。
「ス、スイマセンデシタァァァ!」
マスコミは商売道具すら捨てて、ターボヒーローインゲニウムもびっくりな速さで逃げ出した。とんでもない逃げ足だ。
「爆豪、お前もうガキみてえな真似するな。焦ってるのかは知らんが能力あるんだから」
「…ウス」
「で、緑谷。個性の制御、いつまでも"出来ないから仕方ない"じゃ通させねえぞ」
イレイザーヘッドの言うことももっともだ。緑谷の個性の制御は頑張れば手が届く範囲だ。
しかしながらキュレムの冷気は一切制御ができない。何年も頑張っているのだが、どうにもできない。今でもオールマイトがわざわざ旧友に頼んで作ってもらった触媒式カイロがなければ教室なんて意識せずとも一瞬で凍りつくだろう。
「あと八木。殴るのはいいがもっと加減しろ。一歩間違ってたら死んでたぞ」
あれでも最弱クラスの攻撃だ。これ以上威力の下げようがない。出力の目盛が1から10まであるとするならば、あれは間違いなく1だ。上げることがあっても、これ以上下がることはないのだ。
「…まあいい。唐突だが委員長を決めてもらう」
「「「学校っぽいやつキタァァァ!」」」
沸き立つ生徒たち。ヒーローを目指す彼らにとって、生徒会長の役目というのはとても重要なことらしい。
しかしキュレムは興味がない。どうせなら教導官とかの役職がやりたい。
「静粛にしたまえ!!
学級委員長とは、『多』を牽引する責任重大な仕事だぞ…!やりたいものがやれるモノではないだろう!
周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!
民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのならば…これは投票で決めるべき議案!!」
「「「そびえたってんじゃねーか!!なぜ発案した!?」」」
封建主義と比べると、民主主義は決まるのが遅い。しかし投票と言うのはいい案だ。他人に押し付けられる。
キュレムもこれには賛成だった。
「僕3票!?」
「私にも二票…!」
キュレムが票を入れたのは八百万百。理由は前の席にいるから。
どうせ入れる宛のない票だったのだから、そこそこ有意義に使ってしまおうという思惑もあるようだが。
「じゃあ委員長は緑谷、副委員長は八百万だ」
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください』
教室で昼寝をしていたキュレムだが、生徒のパニックになる声で目を覚ました。
そんなに慌てることはないだろう。安眠を妨げるな。
「ヴィランか?だったらぶっ殺す!」
爆破ではだめだ。八つ裂きにしなければ。
同類の亡骸を吊るしてやれ。
そして恐怖を刻み付けるのだ。
恐怖というものは人間を抑制するのに最適だ。これでまた犯罪率が減ることだろう。
「ヴァイオレンスすぎる!?いや侵入者マスコミみたいだからやめろよ!?」
今朝あれだけお話ししたというのにまだ理解していただけなかったようだ。
しかしこれはいわゆる不法侵入。領域に土足で踏み込んだ愚か者を氷漬けにするのも悪くないだろう。
「いや悪いよ!?」
この中で出てきてほしいポケモンは?
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クレベース
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グレイシア
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もう他のポケモン出さないで