INFINITE RE:BUIL-AID   作:Blood Knight FUP

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何時もの日常に一つの変化と怪しい雲行きが見える───

ふとした優しさが、選択が……日常を終わりへと誘っていく───




Prologue Ⅲ

あのちょっとしたマスターの話が終わってから数日ほどが経過したある日。

俺達は荒れ模様の天候と淀んだ空気の中、不満そうな表情をしながら空を眺めて三人でアイスを食べていた。

 

「あ~あ~……本当に荒れてるな。」

「うん。なんだかここ最近になって一気に荒れ始めた気がするよ。」

「言われてみればそうだよな~。前はこんなじゃなかったのに、何が起こってこうなったんだろう?」

俺と高示はアイスを食べながら、不意にそうぼやく。

 

「一説によれば、これは外界の有害物質を含む嵐が侵入したって言うのがあるけど……」

「外界の嵐? でもこの世界にそんなもの、どうやって入ってくるんだ?」

俺はシアクフの言葉に疑問を抱いてそう問い掛けた。

そもそもこの世界はマスターによって外界から殆ど遮断されていて侵入はそうそう無い。

それにこの説の場合、人でもなく魔物でもない嵐が侵入したってことになるわけだから余計に俺は困惑せざるを得なかった。

 

「それは私にも分からないわ。」

「……だよなぁ。」

「何よ? 失礼ね。 でも私の勘だけど、どうにもそれだけじゃない気がするの。」

「それってどう言うこと?」

俺は分からないと言う回答に直ぐに納得して諦め、その次の発言も気になり再度聞こうとするが、それより早く今度は高示がシアクフにそう問い掛ける。

 

「うん。 それなんだけどね? 一週間ほど前に、キクシア達の元へ行ってる時に近くの森で()()()が発生してたの。」

「え、裂け目!?」

「裂け目って、マスターがたまに出したりするあれか?」

「うん。 でもそれは魔力も感知出来なかったからマスターのじゃなかったの。それどころか()()()()()()()()()()()()()()()()()()()天然の裂け目だった。」

シアクフが言うにはこうだ。

一週間ほど前にシアクフが森へ出て俺達の元へ向かってる最中に、近くの森で裂け目を見付けて、マスターのかと思えば座標操作や出力調整等の術式が組み込まれてない上に魔力自体も一切感じさせなかったとのことだ。

 

「天然の裂け目かぁ……ってことは外界の誰かが裂け目を介して入って来てこうやって天気を荒れ模様にしてるってか?」

「その辺はハッキリしなかったわ。 でも外界から誰かが来たのは間違いない無さそうなの。」

「なんで分かるんだよ?」

俺はシアクフの確信めいた言葉にそう返す。

 

「その付近で、血の付着した包帯の切れ端みたいなのが落ちてて……それも複数ほど。」

「複数……じゃあ、ここに来たのは一人じゃないってこと?」

「分からないけど、その可能性もあり得ると思うの。」

シアクフは冷静に俺達の問いに答えていく。

 

「ってことはさ。ソイツ等、怪我してるんじゃないか?」

「え? どうしてだい?」

「さっきシアクフが言ってた包帯だよ。 その話が本当なら、ソイツ等はここに来た時、若しくはここに来る前に応急処置かなんかで包帯を巻いてたはず。 だから怪我してるんじゃないかって……それに一週間経ったとは言え、ここに関しての地理が無きゃまた怪我する可能性だってあるしさ。 とりあえず探してみないか?」

「さ、探すって?」

俺はそう言い、立ち上がってニヤリと笑みを浮かべる。

 

「決まってるだろ? 外界の人達を探すんだよ!」

「「……え、えぇぇぇぇ!?」」

俺の一言に二人は驚きを隠さず、そう叫んだ。

 

「しょ、正気かい!?」

「あぁ、正気だぜ? 俺はこれからその人達を探す。」

俺は胸を張ってそう言う。

 

「相手は外界の人だよ? 賊とかだったら──」

「仮にそうだったら俺が何とかして時間稼いでやる!」

「うーん……」

「無理してやらなくて良いぜ? 俺一人でもやるし。」

俺はそう言い、早速その準備をしようと部屋へ向かおうとする。

 

「わ、私も良いかな?」

「え? シアクフも!?」

すると、不意にシアクフがそう言う。

 

「良いぜ? ただ、さっき高示が言った通り賊の可能性だってあるから、無理だけはすんなよ?」

「分かってるわよ? そっちこそ、変に無茶して怪我したりしないでよ?」

そう言い、互いに釘を刺す様に警告して同意の上でやることにした。

 

「ぼ、僕は……ううん。 僕も行く!」

「高示……良いぜ? じゃあ、三人で行こうか。」

「「うん!」」

そう言い、三人で早速準備を始めたるべく、部屋へと向かって行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある森の多い場所にある一つの洞窟にて、複数の人が隠れるように身を潜めて傷口を押さえていた。

 

「はぁ……はぁ……ここなら、身を潜めるには丁度良いだろう。」

そう言い、一人の男性が洞窟の奥を見ながら周りの連れを見る。

連れの少女達は怪我をしており、包帯を至るところに巻いており、相当怪我をしてるのが伺えた。

 

「……()。これから、どうすんの?」

「とりあえず、暫くはここを隠れ家にして傷を癒す。 勿論ここら辺の住民にバレないようにだ。 もしバレたら織斑達がソイツ等を伝にここに来る可能性もあるしな……」

そう言い、男性は……夕は()()()()()()()()()の問いにそう返して洞窟周辺を警戒する。

 

「嫁よ……とりあえずお前も休んだ方が良い。 応急薬だって今は使えないのだろう?」

「あぁ、再生成まで時間掛かりそうだが、お前達程怪我してないし大丈夫だよ。 ()()()こそしっかり休んどけ。」

「……分かった。 しかし、無理はしてくれるな? お前が倒れたら私だけでなく周りの皆も心配するのだからな?」

「わーってるよ。 ありがとう、ラウラ。」

夕は安心させるように笑みを浮かべ、()()()と呼ばれた銀髪の少女にそう言った。

 

「じゃあ、お言葉に甘えて僕達は少し休むね? 夕。」

「あぁ、休んどけ? ()()()()()()()()。」

「あぁ……すまないな、夕。」

「お気をつけて……」

「うん。」

「あぁ、気にすんな。」

それぞれそう言い、壁に凭れて座り、眠りにつく。

 

「さて、皆が起きるまで見張りでもするか。」

そう言い、洞窟周辺の警戒をしながら五人を見守るのだった。

 

 

神様アンチを諸事情で一度消したがしかし、とりあえず聞きたい。神様アンチあった方が良いと思う?

  • あっても良いと思う
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